Team Fresh、F5 NGINX Plusでマイクロサービスとクラウド環境を最適化
Team Freshは、生鮮食品の早朝配送、貨物輸送、フルフィルメント、サードパーティーロジスティクスなどのサービスを提供しています。韓国のB2B流通市場で最も注目される有望企業の1社として急成長を遂げ、設立からわずか3年で300社を超える顧客を獲得しています。
ビジネス上の課題
Team Freshは、クラウドサービスとマイクロサービスアーキテクチャ(MSA)という2つの主要技術を基盤に、可能な限り自社開発のサービスでプラットフォームを運用することを目指しています。同社はすでに、中核となる早朝配送サービスと貨物輸送サービスを自社開発しており、2022年には倉庫管理システムを導入する予定です。
サービス運用において、Team Freshは「MSA First」戦略を推進しています。現在は貨物輸送システムへの適用を進めており、2022年にはフルフィルメントサービスと早朝配送サービスもMSA戦略に基づいて運用する予定です。現在、Team Freshはパブリッククラウドと自社データセンターで別々のシステムを運用していますが、2022年には単一のハイブリッドクラウドプラットフォームに統合する計画です。
同社は当初から、F5のWebサーバーであるNGINX Open Sourceを基盤としてサービスを構築してきました。NGINX Open Sourceが大量のトラフィックを管理する優れた能力を備えていること、また多くの企業がNGINX Open Sourceだけでサービスを運用できることも認識していました。しかし、クラウドサービスの利用拡大とMSA戦略の推進に伴い、Team FreshはNGINX Open Sourceだけではインフラストラクチャを管理しきれなくなっていました。
ソリューション
同社は、NGINX Open Sourceの商用版であるF5 NGINX Plusに解決策を見いだしました。F5 NGINX Plusは、高度な認証と認可、サービスを中断せずに構成を更新してダウンタイムのないシームレスなトラフィックフローを実現する機能、テクニカルサポートサービスなどの追加機能を備えています。
Team FreshのTimF LABSでチームリーダーを務めるYoung Rag Seo氏は、次のように説明します。「Webサーバー機能だけが必要な場合は、NGINX Open Sourceで十分すぎるほどです。しかし、MSA、Kubernetes、クラウド環境では、NGINX Plusを活用する方が効果的です。NGINX Plusを導入すれば、開発者はサーバー管理に割く時間を大幅に削減できます。これは、インフラエンジニアが不足しがちなスタートアップに特に適しています。」
NGINX Plusにより、Team Freshはクラウドサービスと自社サーバーベースのMSAの両方を効率的に管理できます。
MSAは管理負担を増大させる可能性があります。十分な数の開発者を確保することが難しいスタートアップでは、特に大きな負担となります。Seo氏は次のように述べています。「MSAの欠点の1つは、利用が拡大するとサービス間の通信が増え、管理が難しくなることです。NGINX Plusなら、この問題を容易に解決できます。MSAとクラウド環境を大規模に利用する場合、NGINX Plusは最適な選択肢です。」さらに、次のように付け加えています。「NGINX Plusは、開発、ビルド、配布のプロセスも自動化します。また、NGINXのテクニカルサポートを受けられることも、スタートアップにとって大きな強みです。」
Team Freshは今後、MSA環境を継続的に改善し、サービスの有効性を高める計画です。また、個別のシステムログから得られるデータを統合し、配送パターンや日々の入荷傾向などのインサイトを見いだす方法も検討しています。
MSAを継続的にアップグレードすることで、管理対象となるサービスAPIも増え続けます。Team Freshは、MSAのAPIをより効率的に管理するため、NGINX Plus APIゲートウェイソリューションの導入を検討しています。
“Webサーバー機能だけが必要な場合は、NGINX Open Sourceで十分すぎるほどです。一方、MSA、Kubernetes、クラウド環境では、NGINX Plusを活用する方が効果的です。NGINX Plusを導入すれば、開発者がサーバー管理に割く時間を大幅に削減できます。これは、インフラエンジニアが不足しがちなスタートアップに特に適しています。 ”
Team Fresh TimF LABSチームリーダー Young Rag Seo氏
Team Freshは、NGINX Plus上にF5 NGINX App Protect Webアプリケーションファイアウォール(WAF)も導入しました。同社は、システム全体がWebベースであるため、従来のハードウェアベースのWAFでは最新のアプリケーションを効果的に管理できないと判断しました。
Seo氏は次のように強調します。「ハードウェアベースのファイアウォールにWebアプリケーションセキュリティオプションを追加するだけでは、システムを適切に管理できないと考え、アプリケーションレベルでセキュリティを管理するためにNGINX App Protect WAFを導入しました」
NGINX App Protect WAFは、さまざまな高度な脅威や検知が困難な攻撃からシステムを保護するとともに、全体的な複雑さを軽減し、俊敏なアプリケーションセキュリティ環境を実現します。NGINX App Protectの主な特長の1つは、DevOps環境に容易に統合できることです。NGINX App Protect WAFは、CI/CDパイプライン全体にセキュリティを組み込み、インフラストラクチャによる制約を受けずに軽量なソフトウェアパッケージを配布できるようにすることで、チームを支援します。
ソ氏は次のように説明します。「NGINX App Protect WAFは、ポリシーが必要なときにいつでも適用できます。また、定期的にアップデートされる点も強みです」
Team Freshは、NGINX PlusだけでなくNGINX App Protect WAFのセットアップ、配布、管理、分析を簡素化するために、NGINX Controllerも導入しました。
成果
管理を容易にし、稼働時間を向上
NGINX Plusの導入により、Team FreshはNGINXから継続的な技術サポートを受けながら、サービスをより効率的に運用できるようになりました。特に、商用NGINX製品によって、Team Freshの社内担当者がシステムとサービスの管理に費やす時間は、NGINX Open Sourceと比べて大幅に削減されました。その結果、アプリケーションの稼働時間とパフォーマンスが直ちに向上し、最終的には更新したサービスのデプロイ時間も短縮されました。
柔軟性の向上と迅速な対応
Team Freshにとって、MSAのもう1つの大きなメリットは、変化に柔軟に対応できることです。たとえば、Team Freshの主要サービスである「早朝配送」では、早朝に顧客から大量の注文が入ると、過剰な負荷がかかることがよくありました。注文登録を独立したサービスとして分離し、負荷分散を導入することで、過負荷や障害が発生する可能性を大幅に低減しました。
セキュリティの強化
NGNIX App Protect WAFにより、セキュリティ環境が大幅に強化されました。脅威の検知と無力化にかかる時間が大きく短縮されます。定期的なアップデートと、必要に応じてポリシーを適用できる機能は、Team Freshにとって重要な成果です。

メリット
- 継続的なNGINXのテクニカルサポートにより、Team Freshはサービスをより効率的に運用し、アプリケーションの稼働率とパフォーマンスを向上させています
- 負荷分散の改善により、システムの過負荷や障害が発生する可能性を低減
- 高度な脅威や検知が困難な攻撃からシステムを保護し、CI/CDパイプライン全体にセキュリティを統合
課題
- Team Freshプラットフォームは、クラウドサービスとF5 NGINX Open Source上で稼働するマイクロサービスアーキテクチャ(MSA)を基盤として社内開発されたサービスを使用して運用されていました
- しかし、クラウドサービスの利用拡大とMSAインフラストラクチャの成長が続く中、NGINX Open Sourceだけでは効率的な管理が困難になっていました