F5 GLOSSARY

Advanced Encryption Standard (AES)

AESとは「Advanced Encryption Standard:高度暗号化標準」の略で、共通鍵暗号方式の1つです。米国商務省標準技術局(NIST)によって制定された米国政府の標準暗号化方式であり、1977年に採用された標準暗号であるDES(Data Encryption Standard)の後継規格に位置付けられます。1997年9月にNISTによって全世界を対象とした公募が行われ、応募された21の方式から公募要件を満たした15方式を選定、さらに安全性と実装の容易さを基準に5方式を絞り込み、最終的にベルギーの暗号開発者Joan Daemen氏とVincent Rijmen氏が開発した「Rijndael(ラインダール)」と呼ばれる方式が、2000年10月に採用されました。これがAESになり、2001年3月に「FIPS PUB 197」として公表されています。

AESは、特定の長さのデータ(ブロック)を単位として処理を行う「ブロック暗号」の一種です。Rijndaelはブロック長が可変でしたが、AES規格ではブロック長が128bitに固定され、鍵長も128/192/256ビットの3種類を使用することになっています。暗号化のアルゴリズムは、ビット/バイト単位の置換やシフト演算、剰余演算等を繰り返すという比較的単純なものであり、計算に必要なリソースが少なくてすむという特徴があります。また4ビット単位で処理を行うDESに対して8ビット単位で処理を行い、処理の繰り返し回数も少ないため、同じデータ長であればDESよりも高速な処理が可能です。

なおAESは、欧州の暗号規格である「NESSIE(New European Schemes for Signatures, Integrity and Encryption)」や、日本の暗号技術評価プロジェクトである「CRYPTREC(Cryptography Research and Evaluation Committees)」の「電子政府推奨暗号リスト」にも採用されています。


< Return to the glossary