WEB高速化で直帰率を改善
たった1秒の遅延が与える影響とは?
貴社では、WEBサイトのレスポンススピードに注意を払っているでしょうか?
WEBサイトのレスポンス遅延は、個人が感じるストレスにとどまらず、ビジネスにも大きなインパクトを与えています。たった1秒・2秒のレスポンスの遅れは、PVはもちろん、CV率や顧客満足度まで低下させてしまう要因になっています。
また、Googleは、2018年7月からページの表示速度をモバイル検索のランキング要素として組み込むことを発表しており、今後はSEOの観点でもWEB高速化に取り組んでいくことが必要になってきています。
ここでは手間やコストを抑えながら、WEB高速化を実現するF5のHTTP/2 Gatewayについてご紹介します。
サイトスピードが遅いことはユーザーへのストレスを与えますが、実際ビジネスインパクトはどれくらいあるのでしょうか。
実はAberdeen Groupの調査結果によると、WEBサイト1秒のレスポンス遅延により、以下の様な影響が出ると報告されています。
ページビューが 11%低下
コンバージョンが 7%減少
顧客満足度が 16%低下
また 表示速度が0.1秒遅くなると、売上が1%減少。
表示速度が1秒未満の場合に比べ、1~2秒ではコンバージョン率が半分以下に減少という調査結果もあります。
他にも、
など、WEBサイトスピードがビジネスに直結していることを示しているデータは多数あります。
WEBサイトの高速化は、ビジネスからより多くの利益を上げるために必須の施策であると言えます。
プロトコルとは「手順を定めた規定、取決め」のことで通信に関する手順を通信プロトコルと言います。
インターネットも用途によって、様々な通信プロトコルがあります。
Webサイトを閲覧する時は、WebブラウザとWebサイト(Webサーバ)の間で「HTTP」という通信プロトコルを利用しており、現在の主流はHTTP/1.1というプロトコルです。
※ HTTP1.1 は1999年6月に標準化
Webサイトが表示されるまでの速度、サイトスピードは次の様な構成要素に左右されます
現在通信プロトコルとして主流のHTTP/1.1ですが、原則1つのリクエストが完了するまで、次のリクエストを送ることができません。
例えば、WEBサイトに画像が2つあった場合、一番目の画像を読み込み終わった後に次の画像を読み込むリクエストを送るため、非常に非効率な通信となっており、全てのリクエストを終えるまでかなりの時間を要します。
HTTP/1.1でWeb高速化を実現する方法として、CSSスプライトや画像のインライン化、ブラウザキャッシュの活用などリクエストを減らす方法、htmlやcss、javascriptの軽量化、画像の最適化などオブジェクト容量を削減する方法、複数のドメインに分散してリクエスト数を増やす方法などがありますが、どれもプロトコル以外の部分で対応をする必要があり、現実的ではありません。
このようなHTTP/1.1仕様の限界により、WEBサイトのレスポンスが遅延、ビジネスインパクトに影響を及ぼしているのです。
ブラウザで複数同時接続による多重化を図り表示時間を短縮していますが、仕様上の限界があります。
(※Chromeなどは同時に送信するリクエストは6つまで)
上記の通りHTTP/1.1は仕様上の制限により、表示速度に限界があります。
そこで現在注目を集めているのがHTTP/2です。
HTTP/2は「Stream」という概念があり、この「Stream」内でデータのリクエストやレスポンスが行われています。
「Stream」は複数の確立が可能で、且つそれぞれ独立しており、他の「Stream」の影響を受けないため、HTTP/1.1と異なり同時並行で複数のリクエストとレスポンスを処理できます。
HTTP/2では、1つのTCP接続で複数のリクエストとレスポンスをやりとり可能、クライアントからのリクエストを待たずにサーバ側からレスポンスをプッシュ可能、バイナリ化とヘッダ圧縮によってデータ サイズを縮小、といった特徴があります。
これにより、ロード時間をHTTP/1.1の半分にまで短縮できます。
Google Chrome | Internet Explorer | Firefox | Opera |
実際サイトスピードの改善のためHTTP/2に対応しようと思っても、サーバーのバージョンアップやSSLの処理によるサーバー負担の解消など、コストや時間がかかってしまいます。
その結果移行したくてもできない、という企業を多く見受けます。
F5のBIG-IPならユーザー(ブラウザ)と従来のサーバーの間にHTTP/2 Gatewayを導入、SSLの暗号化をはじめ、様々な複合処理を肩代わりすることにより従来のサーバーを使いながらHTTP/2の環境に移行できます。
サーバーの負荷分散やコンテンツの最適化、キャッシュ・リダイレクションなども対応するため、サイト自体のユーザビリティが向上、副次的にサイト全体の滞在時間やアクセス数も伸び、それに比例して問い合わせ数も増加するかもしれません。