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F5、AWSおよびIntelによるハイブリッドクラウドのセキュリティとパフォーマンスの強化

Dave Morrissey サムネール
Dave Morrissey
Published October 31, 2023

組織は、ITエコシステムの最新化を目指し、新しい技術を採用する中で、攻撃対象の拡大や新たな複雑性に直面しています。最近のウェビナー「より速く、よりシンプルで、よりセキュアなハイブリッドクラウド環境の構築」の中で、F5、Amazon Web Services(AWS)およびIntelの専門家は、多様化するクラウド環境、アプリケーションおよびAPIのセキュリティについて議論しました。そこで同意したことは、ITチームにとっての最重要課題が悪意のボット、不正行為およびクレデンシャルスタッフィングやその次の脅威に対するセキュリティであり、そして同様にパフォーマンスの最適化も重要だということでした。ハイブリッドクラウドのセキュリティおよびパフォーマンスソリューションに関する重要な要点については、こちらご覧ください。

多層化アプローチによるハイブリッドクラウドのセキュリティ

ハイブリッドクラウド環境は、その境界が動的であるが故に潜在的な攻撃面が拡大します。ランサムウェア、ボット、自動化された攻撃など、高度な攻撃の脅威がハイブリッドクラウドのエコシステム全体で増加していて、サイバーセキュリティチームは安心して夜を過ごせません。あるレポートによると、データ侵害の年間コストは3兆ドルにのぼり、2024年には5兆ドルを超えると予想されています。1脅威は常に進化しています。セキュリティもまた進化しなければなりません。

静的なセキュリティから動的なセキュリティに移行するためには、組織はそのエコシステム全体を評価する必要があります。強固なサイバー防御とコンプライアンスを実現するには、レガシーシステム、エンドポイント、データフロー、サードパーティの統合を含むハイブリッドクラウドインフラストラクチャを精査する必要があります。潜在的な弱点やリスクについては、侵入テストで脆弱性を突き止めることをお勧めします。AWSおよびF5のツールは、インフラストラクチャとワークロードを可視化できます。これは、セキュリティ戦略を構築するための優れた基点となります。以下に、チームが採用できるF5ソリューションの一部を紹介します。

組織は、包括的な防御として単一のセキュリティツールに依存することから脱却しなければなりません。多層化セキュリティアプローチは、人工知能(AI)や機械学習(ML)、WAF、暗号化などの補完的な技術を組み合わせて、ハイブリッド環境全体を防御します。パフォーマンスソリューションを統合する協力的なベンダーパートナーシップとともに、この多層防御戦略は、あらゆるデジタル環境にわたり強固なセキュリティを提供する統合制御を実現します。

最高のセキュリティはパフォーマンスを犠牲にしない

どのような組織のハイブリッドクラウド戦略においても、セキュリティが最重要課題であることは変わりありません。しかし、最適なアプリケーションパフォーマンスと優れたユーザー体験を確保することも同様に重要です。そのため、最高のITチームは、完全なネットワーク速度で機能するように設計された高度なセキュリティソリューションを推奨しています。

F5のようなベンダーは、包括的なアプリおよびAPI保護を提供し、AWS Cloudは、多様なワークロードに対応するスケーラブルなインフラストラクチャを提供しています。さらに、これらの協力的なパートナーシップを活用することで、ITチームは、パフォーマンスを最大化する技術を活用できます。たとえば、Intelのパフォーマンス向上ソリューションは、処理能力を大幅に向上させます。

Intel QuickAssist Technologyは、以下のような機能の最適化レイヤーを追加します。

  • コンピュート消費量の多いワークロードをオフロードして容量を解放する
  • 対称暗号化および非対称暗号化と可逆圧縮を高速化する
  • 高価な専用ハードウェアに相当するパフォーマンスを提供する

運用チームは、クラウドだからというだけでパフォーマンス低下には対処したがらないものですが、F5とIntel for AWSがあれば、その必要はありません。

責任共有の重要性

ハイブリッドクラウドのセキュリティと最適化は、進化する今日のデジタル環境でジグソーパズルを組み立てるようなものです。すべてのピースが重要であり、仕上がり具合は、すべてのピースが組み合っているかどうかにかかっています。責任共有モデルとして知られるこのコンセプトは、新しいものではなく、長年にわたりセキュリティ対策の基本となっているものです。しかし、ハイブリッドクラウドプラットフォームと複雑なアプリケーションの増加に伴い、その価値はこれまで以上に高まっています。このモデルでは、システム、アプリケーション、サービスおよびデータが、クラウド内でもクラウド上でも、隅々まで確実に保護されるようにするために組織が従うべき役割と責任が明確に定義されています。

F5は、ハイブリッドクラウド環境から生じる可能性のあるギャップや脆弱性を認識しており、顧客と協力して最新のセキュリティを導入することで、システムが最適に機能し、脅威や予期せぬ問題に対する回復力を確保できるようにします。共有責任モデルについて詳しくは、こちらをご覧ください。

ハイブリッドクラウドの旅を成功させるためのシンプルさ、スピード、セキュリティ

デジタルトランスフォーメーションは、クラウドの旅のどの段階にいるかによって、企業ごとに異なる意味を持ちます。たとえば、アプリケーションをクラウドに移行することを意味するかもしれませんし、それだけでなくマネージドサービスで運用することも意味するかもしれません。また、デジタルエコシステムのインフラストラクチャを全面的に見直すことも意味するかもしれません。

F5では、ほぼすべてのお客様が、オンプレミス、プライベートデータセンター、または複数のクラウドであるかを問わず、クラウドでビジネスを運営しています。適切なパートナーと証明された技術により、クラウドエンジニア、DevOps、DevSecOpsおよびセキュリティの専門家は、保護と高いパフォーマンスを優先しながら、約束されたハイブリッドクラウドの成功を、自信を持って受け入れることができます。

詳しくは、ハイブリッドおよびマルチクラウドセキュリティをご覧ください。

出典:

1.Accenture『サイバーレジリエンスの現状, 2021』