PRESS RELEASE

F5が再定義するAI時代のアプリケーション・デリバリー・コントローラー 新ビジョン「ADC 3.0」を発表

Published February 26, 2025

CONTACTS

F5 広報事務局
(共同ピーアール株式会社)大塚、勝呂
F5-pr@kyodo-pr.co.jp

  • 次世代 ADC (アプリケーション・デリバリー・コントローラー) が、ハイブリッド、マルチクラウド、AI など 複雑化するITインフラの問題に対応

  • F5は、ハイパフォーマンスなアプリケーションデリバリーと洗練されたセキュリティ機能を、単一のプラットフォームに統合しADCの変革を牽引

  • 新しいリファレンスアーキテクチャーとパートナーとの提携により、AIを活用したデジタル社会の安全な未来を実現

マルチクラウドのアプリケーションセキュリティとデリバリーの世界的リーダーである F5 (NASDAQ: FFIV) は、AIを活用した最新アプリケーションの普及に伴い劇的に増加するトラフィックに対応するため、次世代のアプリケーション・デリバリー ・コントローラー(Application Delivery Controller 以下、ADC)を注力領域に位置づけ、新ビジョン「ADC 3.0」を提唱します。F5は、環境に依存しない提供形態、管理機能、アプリケーションのセキュリティとデリバリーに、一貫した高度な制御を実現するプラットフォームとしてのアプローチで、次世代ADCの開発にあたっています。

F5 のチーフ・イノベーション・オフィサーであるクナル・アナンド(Kunal Anand) は次のように述べています。 「AIと新世代アプリケーションの台頭は、アプリケーションのセキュリティとデリバリーに根本的な見直しを迫ります。従来のアプローチでは、現在の複雑な分散システムを管理するには不十分です。各組織は、IT環境全体にわたって一貫性、柔軟性、完全な可視性を提供できるソリューションを必要としています。F5は、このような課題に真正面から取り組むために、テクノロジーのポートフォリオを変革し、お客様が自信をもって高度なデジタルエクスペリエンスのセキュリティとデリバリーを実現できるようにしました」。

F5の 「2024年版アプリケーション戦略の状況レポート (State of Application Strategy Report)」 によると、75%の企業はすでに何らかの形でAIアプリケーションを導入している、と回答しています。しかし、AIを用いた最新のデジタルエクスペリエンスを急務として実装しているにもかかわらず、企業側には膨大な量のデータ処理や複雑なトラフィックパターンを必要とする上に、巧妙化したセキュリティ脅威がつきまとう AI アプリケーションを、安全に提供するための準備が整っていません。したがって、従来のADCを基盤とする技術スタックに対する新たなアプローチが必要とされています。次世代の ADC は、今日のハイブリッドおよびマルチクラウドインフラストラクチャーを現実に即してサポートし、現在はポイントソリューションとして提供されているものを統合して、高性能なロードバランシング、完全な Web アプリと API のセキュリティ、マルチクラウドネットワーキング、AI ゲートウェイ機能といったきわめて重要なニーズに対応する必要があります。

こうした変革の主導役として、F5は最もダイナミックなAI導入事例向けに設計された一連のアーキテクチャーにより、最新アプリケーションのセキュリティとデリバリーを実現する斬新なアプローチを導入します。企業がAI活用のプランニングと実装を急速に進める中、これらの新しいリソースは、最新アプリケーションのデリバリーに伴う複雑性の増大に企業が対処するのを支援します。

「ADC 3.0」: AI時代に向けたADCの再定義

インフラストラクチャー、アプリケーション、セキュリティは、過去 25 年間で大きく進化しました。基本的なルールベースの WAF と DoS 保護によってセキュリティを担保されたオンプレミスのデータセンターやモノリシックアプリケーションから、API 保護やボット防御を含むより包括的なセキュリティを備えたパブリッククラウドに展開されたマイクロサービスやコンテナベースのアプリケーションへと、進化してきました。AI 時代に入り、ハイブリッドマルチクラウド環境が標準となり、アプリケーションは高度に分散化されているため、ますます複雑化する脅威から保護する AI を活用したセキュリティ機能が必要です。

かつてないほど技術が複雑化し、セキュリティ上の課題が山積する時代において、ADC の可能性とあり方に関する F5 の新たなビジョンは、適応を目指す企業にとってきわめて重要です。AIやその他の最新アプリケーションは、新しいデジタルエクスペリエンスを提供するために、高性能なロードバランシングとより強力なウェブアプリケーションおよびAPIサイバーセキュリティ機能を融合した、より高度なADCへの斬新なアプローチを必要としているのです。 F5は ADC という新カテゴリーを立ち上げ、約30年にわたり、世界の最大手企業がセキュアにアプリケーションをデリバリーできるようリードしてきました。お客様がAIアプリケーションの導入に特有の複雑な課題に取り組めるよう支援する中で、F5はADCテクノロジーの新たなビジョンをもって今後も業界をリードしていきます。 

ZK Research の創設者兼主席アナリストである Zeus Kerravalaは次のように述べています。「アプリケーションはよりダイナミックに、より分散化するようになっています。そして、AIが産業全体に普及するにつれ、この傾向は継続すると予想されます。アプリケーションの性質が変化する一方で、ADCも当然進化する必要があります。AI 時代を迎える上で、アプリケーションとAPIレベルでデータを保護する堅牢なセキュリティ機能、そしてこれと組み合わせた強固なロードバランシングとアプリケーションデリバリー技術に対するニーズはきわめて重要な意味を持ちます。F5はこの分野で実績のあるリーダーであり、同社のビジョンはAI 時代に常に求められる厳格なデリバリーとセキュリティ要件を満たすものと評価されます」。

次世代 ADC (ADC 3.0) の詳細については、f5.comをご覧ください。

 

すべての人々に安全なAIサービスをデリバリー

企業のITおよびセキュリティ部門が、すでにハイブリッドやマルチクラウド環境の複雑化に直面しているなか、急速に利用が広がるAI は、アプリケーションのセキュリティとデリバリーに関する未曾有の課題を彼らに突きつけています。AIアプリケーションは、AIファクトリーに格納されることの多い企業のデータストアやAIモデルに対して、より大規模かつ頻繁な要求を行います。このため、大量のデータと複雑なトラフィックパターンを遅延なく処理できる、高度で高性能なロードバランシングが必要になってきます。さらに、生成AIの利用が広まるにつれ、モデルの窃取、学習データのウイルス感染、プロンプト インジェクションといったAIを標的とする新手のサイバーセキュリティ脅威が出現しており、攻撃者はAIモデルとその学習に使用されるデータの両方に侵入し、乗っ取りを狙っています。

これらの課題に取り組む企業を支援するため、F5はAIと機械学習 (ML)のワークフローを7つの主要な構築ブロックに整理し、セキュリティ、アプリケーションのトラフィック管理、プラットフォームの最適化に関するガイダンスとベストプラクティスを提供するよう設計された新しいリファレンスアーキテクチャーを発表しました。ここには、F5のアプリケーション デリバリーに関するトップ10の課題、大規模言語モデル(LLM)に関するOWASPのセキュリティリスク トップ10、また多岐にわたる導入モデルの重要な検討事項なども含まれています。このアーキテクチャーにより、お客様はAIプロジェクトのビジネス要件と技術要件を効率的に調整することが可能となります。 

F5のAIリファレンス アーキテクチャーは、お客様がAIアプリケーションに必要な安全で拡張性の高いITインフラを構築することを可能にし、リスクやコスト、大規模な社内設計作業の必要性を低減します。またF5は、ハイブリッド環境やマルチクラウド環境における7つのAI構築ブロックの統合を促進し、お客様のAIプロジェクトを支援するために、以下の企業との提携をすでに発表しています:

 

コンピューティング

データ&ストレージ

LLMセキュリティ & オブザーバビリティ 

クラウド サービス プロバイダ

関連リソース(いずれも英語)

F5について

F5はより優れたデジタル世界の実現に取り組む、マルチクラウド・アプリケーション・サービスおよびセキュリティ会社です。F5は、世界最大かつ最先端の組織と提携し、オンプレ・クラウド・エッジなどの場所を問わず、あらゆるアプリとAPIの最適化およびセキュリティの確保を実現します。F5により、これらの組織は顧客に卓越したセキュアなデジタル体験を提供すると共に、常に新たな脅威に対応します。F5やパートナー企業、テクノロジーに関する詳細は以下のリンクをご参照ください。

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