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「2018年版 アプリケーションデリバリの状況」調査結果:デジタルトランスフォーメーションはすべてを変える

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デジタルトランスフォーメーション(DX)は定義の難しい言葉です。何年か前のクラウドや最近のDevOpsのように、この言葉も使用する人によってさまざまな意味を持ちます。API関連の製品を売ろうとする人にとっては、DXとはAPIを活用したビジネスを意味します。モバイルアプリを開発して売り込もうとする人にとっては、モバイルアプリそのものがDXです。人によってはペーパーレス化であったり、アプリケーションであったり、クラウドであったりもします。

現実には、DXとはこれらすべてであり、また同時にそのいずれでもありません。そうです。DXとはかつてのDevOpsがそうだったように、「シュレーディンガーの猫」のように不安定な存在だといえるでしょう。

ではDXの最適かつ最もシンプルな定義とは何でしょうか?それは「デジタルによって何が可能になるか」です。その形や具体的な表現はさまざまです。例えばペーパーレス化のようなプロセスもそうですし、APIなどのサービスや、モバイルやアプリケーションの提供も含まれます。またこれら3つのすべてを組み合わせたものも考えられます。オートメーションやクラウド、アプリケーションを含むさまざまなテクノロジーを通じてビジネスの敏速さを高め、よりわずかな労力での拡大を可能にすること。これこそがDXの定義における重要な側面なのです。

ただし、この定義とこれに関連するテクノロジーは、ビジネスに限られたものではないことにも注意が必要です。DXは本質的に、デジタル化が外部にもたらすものだけではなく、その内部にも関係するからです。私がこれまで主張してきたように、内部の変革なくして外部の変革はあり得ません。IT組織内の業務をリーンかつ自動化された、クラウド対応の仕組みへと変革しない限り、IT組織外に向けた取り組みでも成功は得られないのです。IT組織は、より多くのアプリケーション、より多くのアプリケーションサービス、そしてより多くのクラウド環境をサポートできるよう、変革されていかなければなりません。そしてこれらすべてを、人員と予算を大きく拡張することなく行う必要があります。このような規模の拡大は、デジタルエコノミーで成功するための鍵だといえます。これを行うことなく、アプリケーションやAPIを活用したビジネスを成長させるためのリソースを得ることはできないためです。

企業はすでにこのことを理解し、それに対して行動を起こしています。F5の「2018年版 アプリケーションデリバリの状況」調査では、全世界3,000人超の回答者の72%が、DXに期待する最大のメリットはITの最適化であると述べています。競合優位性の獲得は56%で2番目に、ビジネスプロセスの最適化はそれに迫る49%で3番目にランクされました。

それでは、これらの企業はDXのため何に取り組んでいるのでしょうか?これには、IT全体にわたるオートメーションとオーケストレーション、より多くのアプリケーションをパブリッククラウドに移行すること、アプリケーション開発手法の変更などが挙げられています。アジャイル化は、従来の組織では混乱を招きすぎるとして避けられてきましたが、今や多くの企業が検討し始めています。

これらの企業のうち、コンテナやマイクロサービスなどの新しいテクノロジーやアーキテクチャを検討している企業も、かなりの割合に上ります。41%の企業が、これらのテクノロジー導入を現在検討中であると回答していますが、これは決して少なくない数字です。

これらの回答をさらに深読みしていくと、ある大胆な主張へとたどり着きます。それは、DXに取り組んでいる人々が、アプリケーションの開発や展開、配信の方法も変革しつつあるということです。このことはデータからも明らかになっています。

たとえば、アプリケーションサービスに対する影響を検証してみます。より具体的には、オンプレミスの展開において好まれる形態の違いに着目します。

アプリケーションをどこに展開すべきかは、当然ながらそのアプリケーションがどのようなものなのかによって、大きく左右されます。しかしそれと同様に、どのような形態のアプリケーションサービスが好まれるのかも、提供されるサービスやロケーションによって変化します。ハードウェアや仮想アプライアンスに関しては、「状況に応じて判断する」という回答が増えており、これらを優先的に選択する傾向は低下しています。これに対してコンテナは、前年度の4%から6%に増加しています。今回の調査結果では、DXがこれらの選択に与えている影響の大きさが印象的です。DXに取り組む企業では、アプリケーションサービスの形態として仮想マシンではなくコンテナを選ぶ割合は、取り組んでいない企業と比較して2倍に上っています。

このように、デジタルトランスフォーメーションへの取り組みは、明らかにITのすべての分野に影響を及ぼしています。多くのアプリケーションサービスが展開されているオンプレミスシステムも、決して例外ではないのです。

この影響は、目に見えるものだけには留まりません。規模、スピード、あるいはセキュリティなど、何を優先すべきかに関する考え方も、デジタルトランスフォーメーションによる影響を示しています。

DXに取り組む企業はそうでない企業に比べ、アプリケーションの可用性やアクセス制御、ID管理に大きな関心を持つ傾向があります。これに対してセキュリティには、あまり関心がないようです。もちろん「それなしでアプリケーションを展開してはならない最大の要素」として、セキュリティは現在もトップの座にありますが、その次に挙げられている可用性との差は大幅に縮小しています。

このようにDXへの取り組みは、IT組織内外の両方で進められています。企業がデジタル化によってビジネス変革を推進している一方で、IT部門全体でも明らかに同様の変化が起きているのです。

開発から展開、デリバリまで、デジタルトランスフォーメーションは、あらゆるものに変化をもたらしています。

DX、マルチクラウド、アプリケーションサービス、セキュリティ、および継続するNetOps変革の詳細については「2018年版 アプリケーションデリバリの状況」調査レポートをご覧ください。Twitter(@F5Japan)やハッシュタグ#soad18もご利用ください。またレポートでは示されていないデータや観点も含むブログ記事も投稿予定です。

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