セキュリティとパフォーマンスを損なうことなく、市場投入までの時間を短縮

ソフトウェアデリバリーと運用パフォーマンスを向上させるには、アプリケーションの近くに導入でき、アプリケーションコードと容易に統合できる、軽量で柔軟なロードバランサーが必要です。そこで役立つのがNGINXです。

課題は?優れたアプリを迅速かつ安全にデプロイすること

アプリケーションは現代の組織にとって新たな資本であり、組織の成功に欠かせません。しかし、アプリケーション中心の取り組みが進むにつれ、アプリケーションとインフラストラクチャの間に分断が生じています。一方では、ユーザーにより大きな価値を提供するため、迅速かつ頻繁なデプロイを重視する開発者がいます。しかし、スピードの追求は、アプリケーションが顧客の期待に応えられるよう、信頼性、セキュリティ、パフォーマンスの確保を重視する運用部門の方針と相反します。

今できること

開発チームと運用チーム双方の要望やニーズに応えるには、NetOpsチームがフロントエンドのF5アプライアンスに対する制御を維持しながら、DevOpsチームが開発・保守するアプリの近くでロードバランサーを管理できるようにする必要があります。これにより、ネットワークチームに求められる信頼性とセキュリティ制御を損なうことなく、アプリチームが必要とする俊敏性を高め、市場投入までの時間を短縮できます。

F5がどのように支援できるか

F5のクラウドネイティブなNGINXソフトウェアロードバランサーは、DevOpsとNetOpsのギャップ解消を支援します。このソリューションでは、軽量でポータブルなNGINXロードバランサーをアプリケーションの近くに導入することで、企業全体で使用するBIG-IPロードバランサーを補完できます。

ソリューションガイド

トレンド

According to Forresterによると、50%の組織が、市場投入までの時間を短縮(機能提供の高速化)し、安定性を向上(障害発生率の低減と問題解決の迅速化)するために、DevOpsプラクティスを導入しています。

DevOpsプラクティスの拡大に伴い、企業ではマイクロサービスアーキテクチャを活用してアプリをモダナイズしています。このアーキテクチャでは、アプリケーションを個別にパッケージ化されたサービスに分割します。アプリの約10%はマイクロサービスとして新規構築され、さらに25%はハイブリッドアプリケーション(モノリシックアプリケーションにマイクロサービスを追加したもので、「ミニサービス」と呼ばれることもあります)です。

DevOpsの原則への移行とマイクロサービスアーキテクチャの採用は、アプリケーション開発とインフラストラクチャのあらゆる側面に大きな影響を及ぼしています。詳細については、NGINソリューションガイドをダウンロードしてください。

DevOpsトランスフォーメーション

こうしたトレンドにより、アプリケーションに対する考え方や開発方法が変わりつつあります。

  • 人材
    管理の主体がインフラストラクチャチームからアプリケーションチームへ移行します。 市場投入までの時間を短縮するため、DevOpsチームは、自らが開発・保守するアプリを支えるインフラストラクチャを管理したいと考えています。

  • プロセス
    DevOpsによりプロビジョニング時間が短縮されます。 最新のアプリケーションインフラストラクチャでは、自動化を進め、従来より桁違いに高速なプロビジョニングを実現する必要があります。そうしなければ、重要な修正や機能強化のデプロイが遅れるおそれがあります。

  • テクノロジー
    インフラストラクチャにより、ソフトウェアをハードウェアから分離できます。 Software-Defined Infrastructure、Infrastructure as Code、コンポーザブルインフラストラクチャはいずれも、プログラム可能なソフトウェアを汎用ハードウェアまたはパブリッククラウドのコンピューティングリソース上で実行する新しいデプロイアーキテクチャを指します。

課題

DevOpsとマイクロサービスはアプリケーションインフラストラクチャのあらゆる側面に影響を及ぼしますが、特に企業におけるロードバランサーテクノロジーの導入方法を変えます。これは、ロードバランサーがすべてのアプリケーションの前段に配置されるインテリジェントな制御ポイントだからです。

ただし、組織内の各チームでは、それぞれ異なる方法で負荷分散テクノロジーを利用する必要があります。

  • エンタープライズ
    企業では、高度な機能を備えた中央のロードバランサーですべてのアプリケーショントラフィックを管理し、デプロイのスループットと安定性を向上させます。環境のフロントエンドに配置されたF5アプライアンスが、ローカルトラフィック管理、グローバルトラフィック管理、DNS管理、ボット対策、DDoS緩和、SSLオフロード、IDおよびアクセス管理などの高度なアプリケーションサービスを提供し、負荷の高い処理を担います。
  • DevOps
    DevOpsチームは、新しいアプリケーションの導入、既存アプリケーションへの新機能の追加、スケーラビリティの向上を目的として、ロードバランサーに変更を加える必要が生じることがよくあります。従来のプロセスでは、ロードバランサーの構成変更と本番環境への再デプロイをインフラストラクチャおよび運用(I&O)チームに依頼する必要があります。
  • 運用
    I&Oチームは、一元管理されたロードバランサーを使用する数百、場合によっては数千ものアプリケーションをサポートする必要があるため、通常は慎重に対応します。エラーが発生すると、企業のアプリケーション環境全体のパフォーマンスとセキュリティに深刻な影響を及ぼす可能性があります。そのため、I&Oチームはまずテスト環境で変更を行い、その後、本番環境に展開します。こうした運用手順は、変更がアプリケーションポートフォリオに悪影響を及ぼさないようにするうえで役立ちますが、手順に従うことで開発とイノベーションのペースが低下する可能性があります。

ソリューション

アプリケーションの近くに、アプリケーションコードと容易に統合できる軽量で柔軟なロードバランサーを導入することで、ソフトウェアデリバリーの迅速化と運用パフォーマンスの向上を実現できます。

F5のクラウドネイティブADCソリューションであるNGINXは、DevOpsとNetOpsの隔たりを埋めるのに役立つソフトウェアロードバランサーです。

  • 仕組み
    F5 BIG-IPインフラストラクチャをNGINXで拡張する一般的な導入モデルは、次の3つです。
    • NGINXをF5アプライアンスの背後に導入し、DevOpsに適した抽象化レイヤーとして機能させます。
    • アプリごとに、さらにはお客さまごとにNGINXインスタンスをプロビジョニングします。
    • クラウドネイティブアプリ向けのマルチクラウドアプリケーションロードバランサーとしてNGINXを実行します。


プログラム可能なNGINXロードバランサーは軽量なため、コンピューティングリソースをほとんど消費せず、インフラストラクチャに追加の負荷をほぼ、またはまったくかけません。

まとめ

F5とNGINXのロードバランサーを階層化することで、セキュリティや信頼性を損なうことなく、市場投入までの時間を短縮できます。

このアプローチにより、I&OチームはフロントエンドのF5インフラストラクチャを維持し、保護とスケーリングが必要な多数のミッションクリティカルなアプリケーションに高度なアプリケーションサービスを提供できます。同時に、DevOpsチームとアプリケーションチームは、ソフトウェアロードバランサーの構成変更を直接管理でき、多くの場合、CI/CDフレームワークの一環として自動化できます。

この統合ソリューションにより、ネットワークチームに必要な信頼性とセキュリティ制御を損なうことなく、アプリケーションチームが求める俊敏性と市場投入期間の短縮を実現できます。

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