WebアプリケーションおよびAPI保護(WAAP)購入ガイド

あらゆる環境のアプリとAPIをエンドツーエンドで保護

はじめに

APIとAIを基盤とする分散型アプリケーションアーキテクチャが、新世代のデジタルイノベーションを加速させています。一方で、こうした動的な分散環境は攻撃対象領域を拡大し、侵害、ダウンタイム、ビジネスロジックの悪用が発生する可能性も高めます。効果的なセキュリティソリューションが、データセンター、クラウド、エッジ全体で、コード、テスト、ランタイムに至るまで、従来型アプリ、モダンアプリ、AIアプリを重大なリスクからどのように保護するかをご覧ください。

WebアプリケーションとAPIの保護(WAAP)はどのように進化してきたのか?

Webアプリケーションセキュリティ市場は、新たなデジタル経済の進展に対応するために進化してきました。Webアプリケーションファイアウォール(WAF)は、アプリケーションの脆弱性を緩和する効果的なツールであることが実証されています。一方、APIやサードパーティエコシステムの急増、攻撃者の手口の高度化を背景に、WAF、APIセキュリティ、ボット管理、DDoS攻撃の緩和がWAAPソリューションへと統合されつつあります。これにより、ゼロデイエクスプロイト、ビジネスロジック攻撃、アカウント乗っ取り(ATO)につながる可能性のある自動化された脅威など、さまざまなリスクからアプリケーションとAPIエンドポイントを保護します。

競争が激化するデジタル環境において、組織は市場で優位に立つために最新のソフトウェア開発を取り入れています。その結果、新機能を導入するリリースサイクルが短期化し、各種統合、フロントエンドのユーザーインターフェース、バックエンドAPIが複雑に組み合わされるようになりました。ショッピングカートやロイヤルティプログラム自体は弱点でも欠陥でもありませんが、商取引や顧客エンゲージメントを支えるエンドポイントは、攻撃者の主要な標的となります。そのため、すべてのユーザー操作とビジネスロジックを、ソフトウェアの脆弱性に加え、ボットや悪意のある自動化によるログオン、アカウント作成、カートへの追加といった機能の悪用につながり得る本質的な脆弱性から保護する必要があります。

APIは従来のWebアプリと同様に、脆弱な認証/認可制御、設定ミス、サーバーサイドリクエストフォージェリ(SSRF)など、数多くのリスクにさらされています。APIセキュリティ対策を適切に実施している企業でも、リスクにさらされる可能性があります。ハイブリッド環境やマルチクラウド環境にまたがるサードパーティ統合とAIエコシステムにより、防御側が対処すべき脅威領域は大幅に拡大します。シャドーAPIやゾンビAPIと呼ばれることの多い不正なAPIエンドポイントには、継続的な検出と自動保護が必要です。コード内、テスト時、ランタイムで実施することが理想的です。

今日、顧客にはかつてないほど多くの選択肢があり、好ましくない体験は受け入れられにくくなっています。セキュリティインシデントや、パフォーマンスの遅延、過度な認証要求など取引時のあらゆる障害は、収益の損失を招き、さらにはブランド離れにつながる可能性があります。

このように、新たなデジタル経済では、イノベーションを安全に促進し、リスクを効果的に管理し、運用の複雑さを軽減するために、アプリケーションセキュリティの新時代が求められています。

新たなデジタル経済の図

「現状のままでは到底対応できません。2024年には40,000件を超える脆弱性(CVE)が公開され、AIを活用した攻撃も増加する中、アプリケーションとAPIは攻撃にさらされています。」

– Cyber Security News

なぜ今、WAAPが急務なのか?

クラウドの普及に続く生成AIの台頭により、アーキテクチャが多様化し、アプリケーションコンポーネント間の相互依存関係も複雑化しています。従来の3層Webスタックは、API間の通信を促進するため、マイクロサービスを基盤とする分散型アーキテクチャを活用したモダンアプリへと改修され、場合によっては置き換えられています。複数の環境にまたがるセキュリティスタックやクラウドネイティブのツールキットの管理は、対処困難なほどの複雑さを招き、インシデント対応担当者に大きな課題をもたらしています。AIによって脅威が急速に武器化されるなか、手作業で脅威に対処することは現実的ではありません。一方、容易に利用できるモバイルアプリやAPIを介したサードパーティ連携は、市場投入までの時間を短縮し、絶え間ないデジタルイノベーションが進む市場で競争優位性を維持するうえで重要です。

アーキテクチャの分散化、アジャイルソフトウェア開発、複雑なソフトウェアサプライチェーンによって攻撃対象領域が拡大し、未知のリスクが生じています。そのため、シフトレフトの原則に改めて注力し、脅威モデリング、コードスキャン、ペネトレーションテストなどを実施するとともに、環境全体で一貫したセキュリティ態勢を維持するための組織的な取り組みが必要です。InfoSecは、エクスプロイトや構成ミスを軽減するだけでなく、ソフトウェア開発ライフサイクル(SDLC)全体を通じてアプリとAPIを保護し、重要なビジネスロジックを不正利用から守るよう努める必要があります。

APIの急増とツールの乱立が広範に進み、転換点を迎えつつあります。セキュリティチームは、テレメトリを活用して実用的なインサイトを引き出すとともに、人工知能を用いてセキュリティ対策を自動調整し、リスクを適切に軽減する必要があります。

目指すべきは、データセンター、クラウド、エッジの全環境にわたり、コード作成からテスト、ランタイムに至るまで、リスクを継続的かつ一貫して低減する防御策を講じ、アプリケーションセキュリティを本質的に組み込むことです。

顧客数と収益の拡大

安全なデジタル体験を継続的に提供する組織は、顧客基盤と収益を拡大できます

競争優位性

サイバーセキュリティインシデントと顧客体験を損なう摩擦は、デジタル分野での成功と競争優位性を脅かす最大のリスクです。

拡大する脅威領域

アーキテクチャの複雑な拡大と相互依存関係により、高度な攻撃者が狙う攻撃対象領域は大幅に拡大しています。

優れたWAAPの条件とは?

WebアプリとAPIを絶え間なく続くエクスプロイトや不正利用から保護することは複雑であるため、クラウドで提供されるas-a-Service型WAAPプラットフォームの人気が高まっています。こうしたプラットフォームは、既存のCDNベンダー、アプリケーションデリバリーの先駆的ベンダー、買収を通じて隣接市場へ進出したセキュリティ専業ベンダーなど、さまざまなベンダーから提供されています。

「Webアプリセキュリティのベストプラクティスが20年にわたり実践されてきた今、新たなリスクによって判断の前提が大きく変わります」

– OWASP Top 10

WAAPの主要な購入基準として、有効性と使いやすさがよく挙げられますが、これらは主観的であり、ベンダー選定時に検証することは困難です。

より実践的なアプローチは、WAAPの価値提案を必須要件、候補選定のための機能、差別化要因に分類して明確にすることで、組織が十分な情報に基づいて最適な選択を行えるよう支援することです。

必須要件

容易な導入とメンテナンス負担の少ない監視

包括的なセキュリティ分析

シグネチャ、ルール、脅威インテリジェンスを超える高度な機能

APIの検出とスキーマの適用

ボットや自動化された攻撃に対するスケーラブルな保護

選定候補となる機能

自動学習を備えたポジティブセキュリティモデル

行動分析と異常検知

誤検知の修正

セキュリティエコシステムおよびDevOpsツールとの統合

回避対策

差別化要因

あらゆる環境のアプリとAPIを可視化し、一貫したポリシー適用を実現

最大検知率(有効性)

運用の自動化

APIライフサイクル全体のセキュリティ

ユーザーの負担を軽減する、シームレスな保護

最適なWAAPの条件とは?

クラス最高水準のWAAPは、ビジネスのスピードに合わせたセキュリティ態勢の強化、運用上の負担や過剰な誤検知を伴わない侵害の軽減、運用の複雑さの低減を支援し、アプリやAPIがどこにあっても、安全なデジタル体験を大規模に提供できるようにします。

継続的な保護と一貫したセキュリティ
  • ハイブリッドおよびマルチクラウド環境全体にわたる包括的な可観測性
  • 一貫したポリシー適用と修復
  • コード内およびテスト中のリスクの早期検出
ビジネスのスピードに合わせてセキュリティ態勢を強化
  • CI/CDパイプラインとの統合
  • 動的なAPI検出とスキーマ適用
  • 自動化された保護と適応型セキュリティ
ユーザーの負担と誤検知を最小限に抑えながら、侵害を軽減
  • リアルタイムの緩和と事後分析
  • 厳格なセキュリティチャレンジを課さずに正確に検知
  • 攻撃者による手法変更、攻撃の激化、回避行為に対するレジリエンス
運用の複雑さを軽減
  • 「シャドーIT」や安全でないサードパーティ統合に伴うリスクを軽減
  • データセンター、クラウド、エッジ全体のセキュリティを効率化
  • アーキテクチャ上の制約を解消し、必要な場所にセキュリティをオンデマンドで導入

「APIの乱立は驚くほど広範に及んでいます。現在、組織が利用するAPIの数は平均で20,000を超えています」

– Datos Insights APIセキュリティソリューション評価ガイド

最適なWAAPは、分散プラットフォーム上で効果的かつ運用しやすいセキュリティを提供します。

効果的なセキュリティ

継続的な検知と緩和

事後分析


低摩擦


誤検知が少ない

分散型プラットフォーム

クラウドやアーキテクチャを問わない包括的な可視性

すべてのアプリとAPIに組み込まれたセキュリティ

一貫したセキュリティ態勢とインシデント対応


新たな脅威へのシームレスな対処

容易な運用

セルフサービスでの導入

自己調整型セキュリティ

包括的なダッシュボードとコンテキストに基づくインサイト


AI支援による運用

F5 WAAPの優位性

F5 WAAPは、アプリと攻撃者の進化に適応し、新たなデジタル経済における顧客体験を保護します。

リアルタイムの緩和

堅牢なセキュリティ、脅威インテリジェンス、異常検知により、すべてのアプリとAPIをエクスプロイト、ボット、不正利用から保護し、侵害、アカウント乗っ取り(ATO)、不正行為をリアルタイムで防止します。

事後分析

複数のベクトルにわたる相関分析と、セキュリティイベント、ログイン失敗、ポリシートリガー、行動分析に対する機械学習ベースの評価により、継続的な自己学習が可能になります。

自動保護

動的な検出とポリシーのベースライン設定により、開発/デプロイのライフサイクル全体とその後にわたり、緩和策の適用、チューニング、誤検知の修正を自動化できます。

適応型セキュリティ

攻撃者が手口を変えると自律的に対応するセキュリティ対策により、顧客体験を損なう緩和策に頼ることなく、悪意ある攻撃者を欺いて特定します。

分散型プラットフォーム

統合アプリケーションファブリックにより、必要な場所にセキュリティをオンデマンドで導入し、アプリからエッジまで一貫した保護を実現します。

エコシステム統合

API駆動の導入と保守により、より広範な開発フレームワーク、CI/CDパイプライン、イベント管理システムへ容易に統合できます。

クレデンシャルスタッフィング攻撃の例


条件

不正使用

意図

発生元

回避


識別

異常検知

行動分析

ステージ1 ML

ステージ2 ML