Vodafone Idea、F5テクノロジーでSSL/TLSセキュリティ脅威を可視化
通信大手Vodafone Idea(Vi)は、SSL/TLS暗号化によってネットワーク内の潜在的なセキュリティ脅威が隠蔽されるという大きな課題に直面していました。幸いにも、F5との長年にわたるパートナーシップにより、F5 BIG-IP SSL Orchestratorを基盤とするソリューションを導入できました。
ビジネス上の課題
Aditya Birla GroupとVodafone Groupの合弁会社であるVodafone Idea Limitedは、インド有数の通信サービスプロバイダーです。同社は、4G、3G、2Gの各プラットフォームを通じて、インド全土で音声およびデータサービスを提供しています。また、17の通信地域におけるミッドバンド5G周波数帯と、16の通信地域におけるミリ波5G周波数帯を含む、広範な周波数ポートフォリオを保有しています。
増大するデータ通信と音声通話の需要に対応するため、同社は優れた顧客体験の提供に取り組んでいます。また、何百万人もの市民がつながり、より良い未来を築けるようにすることで、真の「デジタル・インディア」の実現に貢献しています。同社は、より新しくスマートなテクノロジーを導入するためのインフラストラクチャを整備しています。デジタルチャネルのエコシステムと広範な実店舗網を通じて手軽に利用できる革新的なサービスを提供し、個人と法人の双方のお客さまが将来に備えられるよう支援しています。同社の株式は、インドのNational Stock Exchange(NSE)およびBSEに上場されています。
ネットワークの拡大に伴い、Viでは多様なアプリケーション全体でSSL/TLSトラフィックが急増し、スケーラビリティへの懸念が高まりました。複数のセキュリティプラットフォームにまたがるSSL/TLSトラフィックの管理は、セキュリティ上の死角を生み、効果的なアプリケーション管理を妨げるとともに、悪意のある攻撃に対する脆弱性を高めていました。さらに、プライバシーとセキュリティに不可欠な暗号化によって、SSL/TLSトラフィックの可視性が失われていました。安全性とプライバシーを確保するための予防的な対策を講じていたものの、暗号化パケットの管理が障壁となり、隠れたセキュリティ脅威の侵入を意図せず許していました。その結果、悪意のある攻撃者がデジタル上の痕跡を隠せるようになり、自社ネットワークのアクティビティを監視することが一層困難になっていました。
コスト効率を損なうことなくネットワークセキュリティ体制を強化する必要性を認識したViは、F5との戦略的パートナーシップを開始しました。
ソリューション
Viは、既存の脆弱性への対処にとどまらず、新たな脅威に備えて防御を強化するプロアクティブなアプローチを採用し、ネットワークセキュリティに取り組みました。暗号化トラフィックの増加と、それに伴う課題を認識したViは、F5と連携し、包括的なネットワーク最適化に着手しました。
“暗号化データに潜む脅威を明らかにするF5 BIG-IP SSL Orchestratorの能力に、非常に感銘を受けています。 ”
Vodafone Idea、CTSO兼データプライバシー責任者、Mathan Babu Kasilingam
パートナー各社は協力して、リソースを大量に消費するSSL/TLS復号処理をオフロードするための包括的なカスタムソリューションを共同設計しました。F5がこの処理負荷を担うことで、Viのインフラストラクチャ内にある他のセキュリティ要素の負荷が大幅に軽減されました。
これにより、Viのセキュリティエコシステム内で暗号化されたアプリケーショントラフィックによって生じていた可視性の欠如が解消されました。さらに、F5 BIG-IP SSL Orchestratorは、直感的で使いやすいダッシュボードを通じて、トラフィックの可視性を向上させました。このSSL/TLS可視化アプライアンスにより、既存のセキュリティプラットフォームにおけるリソース使用率が50%も最適化されました。
Vodafone IdeaのCTSO兼データプライバシー責任者であるMathan Babu Kasilingam氏は、次のように述べています。「F5 BIG-IP SSL Orchestratorは、SSLトラフィックを100%復号することでSSLトラフィック管理に変革をもたらし、Viに比類のないセキュリティ制御を提供しました。これは、よりセキュアなデジタルの未来に向けた極めて重要な転換です」
高可用性と拡張性を確保するため、F5はN+1アーキテクチャを導入しました。これは、あらゆる処理に必要な最小台数に加えて常に1台のデバイスを確保する冗長化設計であり、ボトルネックを解消しながら、増大するSSL/TLSトラフィックの需要に無理なく対応できます。この設計により、ViはすべてのSSL/TLSトラフィックの復号に必要な最小台数に加えてSSL/TLS復号デバイスを1台確保し、セキュリティ体制を強化しました。このアプローチの直接的な成果として、Viは大幅なコスト削減と運用パフォーマンスの向上を実現しました。
「暗号化データ内に潜む脅威を明らかにするF5 BIG-IP SSL Orchestratorの能力には、非常に感銘を受けています」とMathan Babu Kasilingam氏は付け加えました。
「以前は多くのリソースを必要としていた当社の高度な脅威防御プラットフォームが、今では追加のコンピューティングリソースを必要とせず、シームレスに稼働しています」
F5のプロアクティブなセキュリティソリューションを導入したことで、Viはセキュリティ体制を変革し、脅威が顕在化する前に予測して無力化できるようになりました。さらに、ネットワーク全体を包括的に可視化し、多様な情報源から得られる脅威インテリジェンスを活用することで、このプロアクティブなアプローチを強化しました。リアルタイムの可視性と継続的なセキュリティ監視により、Viは堅牢な防御境界を確立し、幅広い脅威から重要なデータと資産を効果的に保護しています。
“F5 BIG-IP SSL Orchestrator……は、他に類を見ないセキュリティ制御をViにもたらし、より安全なデジタルの未来に向けた重要な転換を実現します。 ”
Mathan Babu Kasilingam、Vodafone Idea CTSO兼データプライバシー責任者
成果
トラフィックを100%復号
Viはトラフィックを完全に復号化し、暗号化されたアプリケーショントラフィック内に潜むマルウェアなどの脅威を、セキュリティデバイスで効果的に特定して軽減できるようになりました。
SSL/TLSトラフィックの包括的な可視化
SSL/TLSトラフィックを完全に可視化し、直感的なダッシュボードでその全体像を把握することで、Viのセキュリティチームはセキュリティインフラストラクチャのパフォーマンスを向上させました。これにより、Viは高度なセキュリティ制御を活用して、脅威を迅速に検知して効率的に緩和するとともに、新たな脅威にリアルタイムで対応できるようになり、セキュリティアーキテクチャ全体を強化しました。
リソース効率の向上
F5による綿密なリソース最適化の取り組みにより、Viの既存セキュリティプラットフォームにおけるリソース使用量が50%削減され、大幅なコスト削減とセキュリティインフラ全体の運用効率向上を実現しました。

メリット
- 暗号化トラフィックを検査し、リアルタイムの可視性を確保
- インターネットトラフィックを包括的に可視化し、制御
- 増大するトラフィック需要に合わせてシームレスに拡張できる柔軟なアーキテクチャ
- 不要なアップグレードを回避しながら、セキュリティインフラストラクチャのパフォーマンスを向上
課題
- 多様なセキュリティプラットフォームにわたるSSL/TLSトラフィック管理の統合
- SSL/TLS暗号化による可視性と制御の制限
- 複数のセキュリティプラットフォームでSSL/TLSを復号する際の高コスト
- SSL/TLSトラフィックの増加に伴うスケーリングのボトルネック