Colorado Community College、One Technology、Red Hat、F5の導入で時間を節約し、クラウド対応を実現

教育とは未来に備えることであり、そのことを誰よりもよく理解しているのは教育関係者です。そして、関連テクノロジーの進化に対応しながら教育関係者を支えるITチームも、同様かもしれません。Colorado Community College System(CCCS)は最近、F5のアプリサービスおよび自動化とRed Hat OpenShift Container Platformを連携させ、クラウド対応のモダンな未来に向けた体制を整えました。

ビジネス上の課題

コロラド州のコミュニティカレッジで構成されるコンソーシアムであるCCCSは、約36か所で13校を運営し、年間13万人の学生に教育を提供しています。同州最大の高等教育機関として、年間2万件を超える学位および修了証を授与しています。テクノロジーはその教育使命の中核を担っており、オンラインコース、学資援助の申請、学生寮の運営から財務管理に至るまで、あらゆる業務をアプリが支えています。

「テクノロジーなしでは、このシステムは成り立ちません」と、CCCSでシステム管理およびDBAサービスのマネージャーを務めるJoe Tarnow氏は語ります。Tarnow氏が率いる7人のチームは、コンソーシアムのITインフラストラクチャ、コンピューティング、ストレージ、証明書に関するニーズに対応するとともに、規模の小さい学校や拠点にも追加のサポートを提供しています。

リソースが限られる中でも、CCCSは教育方針と同様に、ITインフラについても、現在のコスト効率を確保しつつ、将来の変化に対応できるようにする必要があります。

2021年、CCCSは2か所のオンプレミスデータセンターを刷新し、Cisco Application Centric Infrastructure(ACI)ファブリックとOpenShiftを導入しました。これにより、コンソーシアムのEllucian Banner ERPシステムやその他のアプリ(その多くはカスタマイズ済み)のコンテナ化をサポートしています。別のKubernetesオーケストレーションプラットフォームを試した後、CCCSはRed Hat OpenShiftを選定しました。

Tarnow氏は、コンソーシアムが既存のF5 BIG-IP Local Traffic Manager (LTM)とF5 BIG-IP DNSを通じて利用していた、負荷分散やフェイルオーバーのサポートを含むアプリケーションサービスを高く評価していました。これらはF5 i5800ハードウェア上で稼働し、F5 Virtual Clustered Multiprocessing(vCMP)によって複数のインスタンスと環境のプロビジョニングおよび管理が可能になっていました。Cisco ACIの導入にあたり、同氏のチームは、円滑なイングレス制御を確保しながら、こうした既存の投資を新しいインフラストラクチャに統合するための支援を必要としていました。また、F5ソリューションの自動化機能をさらに活用したいと考えていました。

特に、予定されていたERPシステムのアップグレードによって、ハードウェア要件と定期的なサーバーメンテナンスに要する時間が大幅に増える見込みだったため、これは重要な課題でした。「以前の構成は、1台のサーバーで1つのアプリを実行するという、かなり従来型のものでした」とTarnow氏は語ります。「プールとサーバーは手作業で設定していました」。さらに多くのサーバーに対して膨大な手作業が必要になることを考えると、気が遠くなるような状況でした。

Tarnow氏は、今後の適切な方針を策定し、F5ソリューションで実現できる自動化をさらに活用するため、One Technologyに支援を求めました。同社は、CCCSを数年にわたり支援してきた地域の導入・統合パートナーです。

ソリューション

ソリューションエンジニアのStephen Hipszky氏を含むOne Technologyチームは、OpenShiftクラスターのフロントエンドIngressコントローラーとしてF5 BIG-IP Container Ingress Services (CIS)機能を活用することを推奨しました。これにより、各投資をより効果的に連携させ、OpenShiftの効率的な運用を支援するとともに、自動化をさらに推進できます。

“この経験から、F5はKubernetesとの連携に優れ、そのフロントエンドに配置できることを学びました。 ”

Stephen Hipszky、ソリューションエンジニア、One Technology

「まったく新しいものには付きものですが、多少の試行錯誤が必要でした」と、従業員がわずか24人のOne Technologyで働くHipszky氏は語ります。「しかし、F5はKubernetesとの相性が非常に良く、その前段にF5のサービスを配置することで多くのメリットが得られます」

Tarnow氏は次のように述べています。「One Technologyのおかげで、F5ソリューションをすぐに使いこなせるようになりました。教え方も素晴らしく、対応も非常に迅速でした。稼働に向けて、私たちと同じくらい熱心に取り組んでくれました。」

成果

自動化の強化で時間を節約

このソリューションの自動化により、アプリの更新が迅速になりました。

「これは私たちにとって大きな成果でした」とTarnow氏は語ります。「F5の自動化機能は非常に有用で、ほとんど手をかける必要がありません。以前はアップグレードに非常に長い時間がかかっていました。現在はアプリの数が2倍になりましたが、アップグレードにかかる時間は以前と同じか、それより短くなっています。ダウンタイムの短縮は大きなメリットです。自動化できる範囲が広がるほど、ユーザーや学生のためにできることも増えます」

“F5による自動化のおかげで、ほとんど手をかけずに済むため、非常に助かっています。”

Joe Tarnow、システム管理およびDBAサービス担当マネージャー、CCCS

このソリューションにより、ERPのアップグレードも迅速化しました。Tarnow氏は次のように述べています。「今では、その点を心配する必要はありません。OpenShift環境で稼働するF5のCIS Controllerが、そのプロセス全体を完全に自動化してくれます」

彼のチームでは、証明書の更新も近く自動化できる見込みです。

「TLS証明書の有効期間が短くなる中、更新の自動化は当社にとって非常に重要です」と同氏は述べています。「手作業では到底対応しきれません。F5製品と当社の認証局との連携が役立つでしょう」

IaaCでクラウド対応を実現

この統合ソリューションにより、CCCSは将来に向けた体制を整え、自動化とアプリケーションオーケストレーションの機能を強化するとともに、DevSecOpsの取り組みを支える基盤を構築できます。

「Infrastructure as Code(IaaC)を活用してクラウドに対応できる状態にしておけば、クラウドへ移行しても同じ結果を得られるという考え方です」とTarnow氏は述べています。「これは私たちにとって非常に重要です」

同氏は、いずれ同社のERPシステムがSaaSとして提供される可能性が高いと指摘します。「市場はその方向に進んでいます」と同氏は述べます。「このデータセンターの運用を終了する際も、環境全体を再構築することなく、容易にクラウドへ移行できます」

既存の投資と関係を最大限に活用

One Technologyの支援のもとで導入されたF5とRed Hat OpenShiftの統合ソリューションは、CCCSがクラウド対応を実現しながら、テクノロジー投資の収益性を高めるうえで役立っています。これは、同様の組織にとっても参考となる道筋です。

「今回、F5がOpenShiftと適切に連携し、その前段に配置できることを学びました」とHipszky氏は述べています。

Tarnow氏は、F5のシニアプロダクトマネージャーであるMark Dittmer氏の「YouTubeチャンネル」から得た技術的な知見を高く評価するとともに、One Technologyから受けたサポートを「非常に貴重だった」と述べています。

「One Technologyは、私たちの成功を心から願ってくれています」とTarnow氏は語ります。「製品を売って終わりではありませんでした」

「良好な協力関係を築けています」とHipszky氏は同意し、さらにこう述べています。「私はF5と、同社が目指す方向性にも大きな魅力を感じています。F5は、確かな製品を提供する信頼できる企業です」

さらに、次のように続けます。「F5 BIG-IP製品は期待どおりの成果を発揮するため、ほとんど売り込みの必要がありません。セットアップも簡単です。すべてを稼働させれば、F5はデータセンターやクラウドでいつまでも動き続けます。これは当社とお客さまの双方にとって非常に大きなメリットです」

One Technology、Red Hat、F5、CCCSは、現在から将来にわたってモダンアプリを提供するための連携において、いわば上級学位を取得したと言えるでしょう。

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メリット

  • 自動化の強化により時間を節約
  • IaCでクラウド対応を実現
  • 既存の投資と関係を最大限に活用
  • OpenShiftとBIG-IPによる、安全でスケーラブルなアプリケーション展開

課題

  • データセンターとコンテナオーケストレーションの変更
  • 既存のオンプレミスERPシステムのバージョンアップ
  • F5アプリケーションサービスを組み込んだIngress管理
  • 人員および予算の制約