グローバル銀行、F5で大規模なAIセキュリティを維持

あるグローバル投資銀行は、拡大するワークロード下でも最高水準の検出精度を維持しながら、エンタープライズAIプラットフォームを保護するためにF5 AI Guardrailsを導入しました。

あるグローバル投資銀行では、ワークロードの拡大に伴って脅威検知の精度を損なうことなく、急速に成長するエンタープライズAIプラットフォームを保護する必要がありました。F5 AI Guardrailsは、急速に拡大するAIアプリケーションのポートフォリオを支えながら、最高水準の保護を維持できるよう設計されたセキュリティレイヤーを、同行のサイバー統制チームに提供しました。

ビジネス上の課題

グローバル投資銀行は、金融サービス業界でも特に要件の厳しいテクノロジー環境を運用しています。複数の法域の規制当局に対する説明責任を果たしながら、膨大な量のデータと取引を24時間体制で処理しています。世界最大級のグローバル投資銀行の1社が生成AIプラットフォームを全社に展開し始めた際、ボトルネックになることなく、その展開に対応できるセキュリティが必要でした。

同行のサイバー統制部門は、すべてのAIアプリケーションを本番環境に移行する前に保護する責務を担っていました。稼働中のアプリケーションでは、すでに1日あたり約100,000件のAIプロンプトを処理しており、全社規模で同様の保護を数百のアプリケーションに拡大することを目指していました。技術上の中核的な課題は明確でした。トラフィック経路上に配置されるセキュリティレイヤーは、ワークロードが増大しても、F1スコアで測定される脅威検知精度を最高水準に維持する必要がありました。レイテンシーを増加させたり、高負荷時に検知精度が低下したりするセキュリティソリューションは、実用に耐えないだけでなく、データ漏えい、プロンプトインジェクション、その他のAI固有の脅威に伴うリスクを高める可能性がありました。

パフォーマンスと脅威検知精度が技術上の主要課題となる中、同行には、AIトラフィックの監査可能なログ、明確なポリシー適用記録、フォレンジック調査機能など、世界各国の厳格な規制要件を満たすよう設計されたソリューションも必要でした。同行はエージェント型AIインフラストラクチャの稼働を計画しており、ユースケースが対話型AIから、より自律的にワークフローを推進するシステムへと広がる中、セキュリティ戦略には俊敏性が不可欠です。

同行は本番環境への移行に先立ち、厳格な多段階評価を実施しました。クラウドとオンプレミスの両方の導入モデルをテストし、さまざまな導入環境およびエンタープライズ規模で、パフォーマンス、セキュリティ、データ管理の要件を満たせることを確認しました。

ソリューション

同行は、SaaSサービスとしてではなく、エンタープライズクラウド環境内でセルフホストするF5 AI Guardrailsを採用しました。これにより、サイバーセキュリティ管理チームは、AIトラフィックの処理場所とデータの取り扱い方法を全面的に管理できます。この導入環境は、AIアプリケーション全体のデータパス上に直接配置され、インラインで稼働します。また、GPUを活用したインフラストラクチャとKubernetesベースのオーケストレーションにより、利用量の増加に応じた負荷分散と自動スケーリングに対応します。

成果

あらゆるAIインタラクションでデータを保護

AI Guardrailsは、銀行で稼働中の本番アプリケーション全体にわたり、すべてのAIインタラクションをインラインで検査し、AIによる一連の会話セッション全体をリアルタイムで監視します。すべてのアプリにプロンプトインジェクション対策を適用し、機密性が特に高いユースケースにはPII保護を追加で適用します。監査モードでの初期導入では、ワークロードが拡大してもF1スコアの精度を最高水準に維持するという銀行の中核要件を満たしながら、脅威検知の精度が大幅に向上することが実証されました。GPU容量とオーケストレーションに関する継続的な投資とF5との連携により、トラフィック量の増加に伴って応答時間がさらに短縮されています。また、各AIインタラクションに対する検査の深度を損なうことなく、安全で高性能なAI対応アプリケーション数百個の導入に向けて規模を拡大しています。

大規模環境でも最高水準の検出精度を維持

銀行がAIプラットフォームを数個のアプリケーションから数百個へと拡張する中、AI Guardrailsでセキュリティを一元化することで、確信を持って拡張を進められます。このAIセキュリティモデルにより、銀行のサイバー統制チームは、アプリケーションごとに個別の保護対策を構築するのではなく、一貫した方法で新しいAIアプリケーションを安全に稼働させることができます。

グローバルな規制遵守を支援

すべてのやり取りがログに記録されるため、セキュリティチームは脅威をリアルタイムで可視化できるほか、組織全体のAIトラフィックに関する完全かつ監査可能な記録を取得できます。これには、ポリシー適用の記録とフォレンジック調査機能が含まれ、セキュリティチームとコンプライアンスチームは、複数の法域にまたがる規制上の要請に対応するために必要な証拠を確保できます。

プラットフォームベースのセキュリティ基盤を確立

AIプラットフォームが成長を続ける中、同行は、組織全体におけるシャドーAIの利用状況をすべて可視化できるよう支援するソリューション、F5 AI Usage Controlの導入を検討しています。AI Usage Controlは、より広範なF5 AI Security Platformを構成するもう1つのコンポーネントです。F5 AI Security Platformは、F5 AI Gatewayを通じて、AI Usage Control、AI Guardrails、F5 AI Red Teamを単一のコントロールプレーンに統合します。このプラットフォーム中心のアプローチにより、利用可能な中で最も強固なAIセキュリティ態勢への道が開かれます。

グローバル銀行、F5で大規模なAIセキュリティを維持のロゴ

メリット

  • あらゆるAIとのやり取りでデータを保護
  • 大規模環境でも最高水準の検知精度を維持
  • グローバルな規制へのコンプライアンスを支援
  • プラットフォームベースのセキュリティ基盤を確立

課題

  • AIアプリの導入と利用の拡大に合わせて、安全にスケール
  • 厳格なグローバル規制基準への準拠
  • 増大するレイテンシとスループットの要件に対応