グローバルコンサルティング企業がF5でAIのセキュリティと最適化を実現

世界有数のコンサルティング企業はF5と連携し、AIのセキュリティ、ガバナンス、導入に関する課題に取り組みました。目標には、AIの利用状況の可視性向上、リスク軽減、戦略的なコスト最適化が含まれていました。その結果、同社はコストを削減し、AI導入を促進するとともに、データ保護を強化し、セキュアなプライベートLLMの導入を実現しました。さらに、組織全体でROIを測定可能な形で向上させました。

ビジネス上の課題

このコンサルティング会社は、世界各地のお客さまに、交通、環境、都市計画、水資源、建設工学の各分野におけるプロジェクトの計画・設計サービスを提供しています。100を超える拠点に6,000人以上の従業員を擁し、厳格なデータセキュリティと規制遵守が求められる複雑なインフラプロジェクトを管理しています。公共部門と民間部門の双方から信頼されるアドバイザーとして、機密性の高いプロジェクトデータ、独自設計、顧客の機密情報を日常的に取り扱っています。

多くの先進的な企業と同様に、このコンサルティング会社も、AIが生産性を向上させ、クライアントにより大きな価値を提供するための変革の機会になると認識していました。しかし、同社は重大な課題に直面していました。

  • 可視性の欠如:経営層は、従業員が組織全体でAIツールをどのように利用しているのか、また、チームメンバーが機密性の高い顧客データを公開AIサービスにアップロードしているかどうかを明確に把握できていませんでした。
  • 明確な導入戦略の欠如:現在の利用パターンやリスクへのエクスポージャーを把握できていなかったため、全社的なAI導入に向けた十分な情報に基づく戦略を策定できませんでした。
  • セキュリティとコンプライアンスに関する懸念:重要インフラのプロジェクトや顧客の機密データを扱う企業として、AIの導入によって脆弱性やコンプライアンス違反が生じないことを確認する必要がありました。
  • エンタープライズAIインフラストラクチャの運用負担:既存のエンタープライズAIサービスでは、基盤となるテクノロジースタックの維持に多大なITリソースが必要でした。複数の基盤サービス、アップデート、エンドポイントのセキュリティパッチを管理することで継続的な運用負担が生じ、貴重なIT人材を中核的なテクノロジー施策に充てることが難しくなっていました。

こうした状況は、企業におけるAI導入に共通する課題を示しています。組織は、実際のユーザーニーズや選好を把握しないままエンタープライズAIサービスに多額の先行投資を行うことが多く、その結果、高額なライセンスが十分に活用されない事態を招いています。しかし、この領域の非効率性は、機密性の高い顧客データを危険にさらし、AI投資を本来の目的から逸脱させる可能性があります。さらに、同社の既存のエンタープライズAIインフラストラクチャは、維持に多大なリソースを必要とし、IT部門の取り組みを中核的な施策から遠ざけていました。

ソリューション

このコンサルティング企業はF5と連携し、包括的なセキュリティとガバナンスのアプローチによって、これらの課題の解決に取り組みました。F5 Workforce AI Securityを導入して、企業全体のAI利用状況を包括的に可視化し、経営層がリスクや非効率な点を特定できるようにしました。このソリューションには、シャドーAIの利用状況の監視、リスクパターンの分析、セキュアなプライベートAI環境の実現を支援する機能が含まれていました。

これらの戦略により、セキュリティ、コンプライアンス、コスト最適化の課題に対処するとともに、ガバナンスを強化し、導入効果を向上させました。

成果

企業におけるAIの利用状況を包括的に可視化

Workforce AI Securityにより、従業員全体のAI利用状況をかつてないレベルで可視化できるようになりました。チームは、パブリックAIとプライベートAIの両方の実装環境にわたり、ユーザーアクティビティ、AIエージェント、開発者ツール、クロスプラットフォームのカバレッジを監視できるようになりました。これにより、同社は以下を可観測化できるようになりました。

  • コンサルティング、営業、バックオフィスの各チームによるAIツールの利用方法の違いに関する詳細なインサイトを含む、部門別のアクティビティ
  • シャドーAIのインベントリ。全部門にわたる未承認のAIサブスクリプションとサービスを漏れなく検出。
  • パブリックAIサービスとプライベートAIアプリケーションの両方を監視することで、複数のプラットフォームをカバー。
  • リスクパターン分析により、機密データが不正なシステムにさらされる可能性のある高リスクなアクティビティを特定。

AI導入パターンを詳細に分析した結果、リスクの高い活動や十分に活用されていない投資が明らかになり、企業におけるAI活用の非効率性を把握して、戦略的な意思決定に役立てることができました。たとえば、モニタリング機能により、同社のAI投資と実際の利用パターンとの間に大きな乖離があることが判明しました。Workforce AI Securityの詳細な分析では、このコンサルティング企業がエンタープライズAIサービスに大幅な過剰投資を行っており、導入率が予想を大きく下回っていることが示されました。データから、従業員が高額なエンタープライズサービスを利用していないか、業務上のニーズにより適した別のAIツールを利用していることが明らかになりました。

AIサービスのコストを大幅に削減

AI投資の非効率な点を明確に把握したこのコンサルティング企業は、速やかに戦略を転換しました。十分に活用されていないエンタープライズAIサービスのライセンス料を払い続ける代わりに、Workforce AI Securityを活用し、F5ポータルを通じてプライベートClaude LLMを導入しました。

この戦略転換により、すぐに次の効果が得られました:

  • 大幅なコスト削減:十分に活用されていないエンタープライズライセンスへの投資を縮小し、より費用対効果の高いプライベートLLMソリューションへユーザーを移行することで、同社はAI関連支出を大幅に削減しました。
  • 導入率の向上と従業員のワークフロー改善: Workforce AI Securityは、従業員のワークフローにより適した使いやすいインターフェースを提供し、実際の導入率向上につながりました。
  • 測定可能なROI:AIの利用状況と価値創出に関する明確な指標が、その後の投資判断に活用されました。

データ損失とコンプライアンス違反のリスクを軽減

Workforce AI Securityにより保護が強化され、顧客情報のセキュリティが確保されました。また、リスクパターンを可視化することで、機密データが漏えいする可能性のある高リスクな活動を特定し、より適切に保護できるようになりました。

さらに、プライベートLLM環境への戦略的な移行により、重要なAIインタラクションを同社のセキュアな環境内に維持し、データ損失のリスクを一層軽減するとともに、インフラプロジェクトに関する規制要件への適合を実現しました。

AI導入を加速し、ROIを向上

従業員の実際のニーズに合わせた使いやすいAIソリューションを導入したことで、部門全体での活用が大幅に加速しました。

Workforce AI Securityを導入したことで、このコンサルティング企業は、潜在的なセキュリティ上の負債だったAIを戦略的資産へと転換することに成功しました。AIの利用状況を包括的に可視化することで、企業のAI投資に潜む非効率性を明らかにし、リスクを低減するとともに、コストと導入効果の両方を最適化するためのデータに基づく意思決定が可能になります。

その結果、AIへの投資を実際の利用パターンや従業員のニーズに合わせることで、同社はROIを目に見える形で向上させました。

グローバルコンサルティング企業がF5でAIのセキュリティと最適化を実現のロゴ

メリット

  • 企業におけるAIの利用状況を包括的に可視化
  • AIサービスのコストを大幅に削減
  • データ損失とコンプライアンス違反のリスクを軽減
  • AI導入を加速し、ROIを向上

課題

  • 可視性の欠如
  • 明確な導入戦略の欠如
  • セキュリティとコンプライアンスに関する懸念
  • エンタープライズAIインフラの運用負荷