StockCharts.com、F5のiRulesでプログラマビリティをAWSへ拡張

StockChartsは、サービスを利用するオンライン投資家に、最高クラスのチャート、ツール、専門家による解説を提供しています。StockChartsのチームはプログラマーで構成されています。F5のBIG-IPサービスとiRulesを活用してトラフィックを管理し、脅威を回避してきました。しかし、データセンターが大規模化し、日々の運用負担がメリットを上回るようになったため、クラウドへ移行する時期を迎えました。

クラウドへの移行後もF5を引き続き活用することで、StockChartsはiRulesとその機能に関する既存の知識をすべて生かすことができました。さらに、F5はAWS Marketplaceから入手できます。

データ可視化に情熱を注ぐプログラマー

StockCharts.comは、チャート作成ツール、高度な分析リソース、業界専門家による解説を通じて、オンライン投資家によるデータの可視化を支援するリアルタイム金融分析プラットフォームです。サブスクリプションサービスのため、ソフトウェアのインストールや互換性の問題に対処する必要はありません。Webに接続できるデバイスがあれば、いつでもどこでも利用できます。

すべては、データ可視化に対するChip Andersonの変わらぬ情熱から始まりました。

しかし、その前にMicrosoftで10年間勤務し、最初はWindowsの開発者として、その後はFortune 500企業向けのコンサルタントとして、クライアント/サーバープログラミングへの理解を支援しました。Microsoftを退職した後、Chipは数年間仕事を離れ、新しい家族と過ごしながら、次に何をしたいのかを考えました。データビジュアライゼーションへの情熱が薄れることはありませんでしたが、その一方で、興味深いドメイン名を集めるという趣味も始めていました。

そして、彼は素晴らしいと確信したドメイン名、StockCharts.comを見つけ、20ドルで購入しました。ここで彼の情熱と優れたビジネスへのビジョンが結びつき、StockCharts.comが誕生したのです。

早期の成功でトラフィックが急増――良い面も悪い面も

ビジネスモデルが軌道に乗り、会社は急成長しました。その勢いは、技術チームが多数のサーバーを抱えるほどでした。そして今度は、それらの管理が課題となりました。

そこでF5のBIG-IPとiRulesを導入し、これらのサーバーに到達するすべてのトラフィックを管理するとともに、無料でチャートを入手したり自動的に利用したりしようとする悪意ある攻撃者からのものではなく、正当なトラフィックであることを確認できるようにしました。特にオンプレミスのデータセンターでは、リクエスト数を制限するソリューションを実装する必要があり、F5のBIG-IPとiRulesによって容易に実現できました。

StockChartsは、F5のファイアウォールソリューションも使用し、最前線である自社Webサイトで悪意のある攻撃者を阻止し、攻撃を緩和しています。

問題は、データセンターを拡張していくと、いずれ運用の手間がメリットを上回ってしまうことでした。午前3時の停電、冷却装置の故障、バックホーでの回線切断など、問題が次々と積み重なっていたのです。

クラウドが現実的な選択肢に

約3年前、Chipはクラウドへ移行する時期が来たと判断しました。そして、1社のクラウドプロバイダーに全面的に注力し、そのサービスを徹底的に研究して隅々まで理解する方針を決めました。

何しろ、StockChartsチームの全員がプログラマーです。クラウドの性能を最大限に引き出すことを目指していました。最低限の共通機能に合わせるようなやり方では、通用しないと考えていたのです。

同社が選んだクラウドはAWSでした。

“クラウドへ移行する際も、自社のデータセンターと同じように、詳しく調査して理解する方針を決めました。1つのクラウドに注力し、そのすべての機能を最大限に活用していきます。”

Chip Anderson氏、Stockcharts.com CEO

F5 + AWSを選ぶ理由

Chipの最大の目標は、オンプレミスのデータセンターと同等のセキュリティレベルを維持しながら、可能な限り迅速にクラウドへ移行することでした。

F5との長年にわたる関係を踏まえ、チームが培ってきたiRulesとその機能に関する知識をすべて活用し、AWSへ移行することを決めました。さらに、F5はAWS Marketplaceから利用できるため、チームの負担を大幅に軽減できます。

AWS上でF5を使用することで、StockCharts.comは、速度を損なうことなく、サーバートラフィックの管理に必要な柔軟性を維持できました。

たとえば、特定のインスタンスをプールから即座に削除できます。インスタンスを削除してから、プールから正常に削除されたことを確認できるまでの遅延は一切ありません。

iRulesの力を再び

StockChartsは、SQLインジェクション攻撃の排除、重要なファイルの漏えい防止、トラフィック量の監視など、さまざまなユースケースでiRulesを活用し、過剰なアセットを要求するリクエストをブロックできるようにしています。

Chip氏は次のように述べています。「率直に言いましょう。当社はSoftware as a Service(SaaS)を提供するWebサイトであり、お客さまとの通信にはHTTPを使用しています。HTTPは当社にとって、まさに日々の業務に欠かせないプロトコルです。そしてiRulesは、基本的にHTTPプログラミングツールです。iRulesを使用すれば、Webサイトのトラフィックを精査し、HTTPプロトコルのあらゆる要素に基づいてプログラミングできます。当社が実践しているのも、まさにそれです。HTTPトラフィックを可視化して制御することは、当社の事業の根幹です。現時点で、そのために私が知る限り最も優れたツールはiRulesです。」

StockCharts.comでは、位置情報の特定やアプリケーションルーティングなど、日常的な他のユースケースにもiRulesを使用しています。何しろ、同社は開発者で構成されており、コードで処理したいと考えているからです。

StockCharts.comは1年以上にわたりAWS上で運用され、その間一貫してクラウド上のF5を利用してきました。同社にとって、F5とAWSはクラウドへの最もスムーズな移行手段であり、今後の拡張にも対応できるソリューションでした。

“AWS上でも、引き続きBIG-IPとiRulesを使用しています。チャートへのアクセスには、オンプレミスと同じ制限がクラウドでも適用されるためです。”

Chip Anderson氏、StockCharts.com CEO

StockCharts.com、F5のiRulesでプログラマビリティをAWSへ拡張のロゴ

メリット

  • 迅速な拡張性でイノベーションを促進
  • iRulesによる柔軟性の維持
  • クラウドで一貫したセキュリティポリシー

課題

  • ハードウェアのプロビジョニング
  • 導入までのスピード
  • 移行中のセキュリティ維持