人材テクノロジーのリーダー企業がF5で大規模なAI活用を保護

グローバルに人的資本管理およびワークフォーステクノロジーを提供する企業は、数十の社内チームが利用するAI対応アプリケーションを保護するため、F5 AI Guardrailsを導入しました。

グローバルに人材テクノロジーを提供する企業が、AI対応サービスを安全に拡張するには、数十の社内製品チーム全体にわたる厳格なAIガバナンスが必要でした。F5 AI Guardrailsにより、同社のセキュリティ部門は、少数の本番ユースケースから全社的な導入へと拡大するために必要な可視性と制御を確保できました。

ビジネス上の課題

大手エンタープライズ向けテクノロジープロバイダーは、よくある課題の中でも特に難しい問題に直面しています。AIへの対応を迅速に進める必要がある一方で、データ漏えいへの対応を一度でも誤れば、規制面や評判に壊滅的な影響を及ぼしかねません。特に、数十万もの顧客組織に代わって機密性の高い従業員データを管理する企業にとって、これは重大な問題です。

世界最大級の人的資本管理およびワークフォーステクノロジープロバイダーの1社も、まさにこの状況に直面していました。社内のAIプログラムは急速に拡大し、50を超える製品チームがAI対応のツールやサービスを開発していました。すでに数十のAIアプリケーションが本番環境で稼働しており、ロードマップにはさらに数百のアプリケーションが含まれていました。この急速な拡大により、ガバナンスへの負担が増大しました。全社利用に向けて各AIアプリケーションを本番環境で稼働させる前に、1つのチームがすべてを審査し、承認する責任を担っていたためです。あらゆるアプリケーションを大規模に安全運用できることを一貫した方法で実証する必要がありました。

“F5のソリューションは非常に信頼性が高く安定しているため、F5の存在を忘れてしまうほどです……セキュリティベンダーとの関係としては、まさに理想的です。”

グローバルなワークフォーステクノロジー企業、AIプラットフォーム責任者

セキュリティ部門の上級責任者は、社内のテクノロジーおよびプライバシー担当の最高幹部に対して説明責任を負いながら、すべての製品チームにわたるAIガバナンスを統括していました。このガバナンスモデルによってプログラムの厳格性が確保された一方、AIセキュリティソリューションには、幅広いステークホルダーの要件を満たし、経営幹部による厳しい審査にも耐えられることが求められました。

同社には、従業員やシステムからAIモデルに送信される情報やプロンプト、モデルから返される結果など、受信・送信の両方向のAIトラフィックを保護する手段が必要でした。また、既存のAIインフラストラクチャやアプリを基盤に開発を進めている数十の製品チームの作業を遅らせることなく、保護を実現する必要がありました。さらに、ソリューションには、安定した動作、既存の社内インフラストラクチャ上での稼働、他のセキュリティツールとの統合、グローバル企業のトラフィック量に対応できる拡張性が求められました。

ソリューション

同社はF5 AI Guardrailsを採用し、自社のクラウド環境内でセルフホストするとともに、製品チーム間のすべてのAIトラフィックをルーティングする社内ミドルウェア層に直接統合しました。また、同社の要望に応じて、導入環境にソリューションを適合させるためのカスタム検知機能もF5が開発しました。これらの機能には、プロンプトの抽出、モデルの操作、標準スキャンを回避するためのデータの難読化や改変を試みる行為の検知が含まれます。このソリューションの導入により、AIモデルに送信されるすべてのプロンプトと返されるすべての応答が、インラインで双方向にスキャンされます。

成果

あらゆるAIインタラクションで機密データを保護

AI Guardrailsは、各製品チームが社内のAIミドルウェア層を介してルーティングするトラフィック全体で、プロンプトとレスポンスをインラインかつリアルタイムにスキャンします。これにより、セキュリティ部門は、すべてのAIインタラクションについて入力と出力の両方を可視化できます。

各製品チームは、ポリシー違反をリアルタイムでブロックする、ブロックせずにアクティビティを監査する、または必要に応じてバイパスすることで、セキュリティを個別に設定できます。プラットフォーム全体の「キルスイッチ」により、インシデント発生時にはセキュリティチームが単一の制御ポイントから対応できます。結果は社内の既存のセキュリティ情報およびイベント管理(SIEM)に自動的に送られるため、独立した別のツールを導入することなく、セキュリティチームは、すでに監視している他のすべてのセキュリティシグナルと併せてAIアクティビティを包括的に可視化できます。

安心してAI導入を容易に拡大

同社はまず、約10個のAIアプリケーションを本番環境で稼働させました。当初のパフォーマンスに関する懸念はすぐに解消され、実際の本番負荷がかかり、経営陣が注視する状況でも、ソリューションは安定稼働を維持しました。進行中のワークフローを中断することなく、すべての期限を守ることができました。

同社は現在、50を超える製品グループで数百件のユースケースの実現に取り組んでいます。大規模環境で実証済みのセキュリティアーキテクチャにより、同社のガバナンスチームは新たなAIユースケースをより迅速に審査・承認でき、世界各地の製品チームは本番導入までの道筋をより明確かつ一貫したものにできます。AI Guardrailsは、経営陣主導の厳しいスケジュールの下でこの成長を支え、導入の加速に合わせて対応能力を拡大します。

コンプライアンス対応の負担を軽減しながらガバナンスを強化

一元化されたレポートにより、コンプライアンス基準への適合に必要な堅牢な監査証跡を確保できます。一連の経営層およびガバナンスレビューを通じて、AI Guardrailsは、システムが一貫して監視・制御されていることを示すために必要な証拠を提供しました。こうした可視性により、ガバナンスは阻害要因から、あらゆる階層のリーダーが支持できる、反復可能で正当性を立証できるプロセスへと変わりました。

信頼性と運用レジリエンスを実現

初期のパフォーマンスに関する懸念は、F5のエキスパートとの直接的かつ実践的な連携によって解消され、その後、AI Guardrailsは同社のセキュリティスタックの中でも特に信頼される要素の1つとなりました。

同社のAIプラットフォーム責任者は次のように述べています。「F5のソリューションは非常に信頼性が高く安定しているため、F5の存在をつい忘れてしまうほどです……セキュリティベンダーとの関係としては、まさに理想的な状態です」

AI Guardrailsのパフォーマンスが大規模環境で実証されたことを受け、同社は現在、より広範なAIリスクに対しても同様の信頼性を確保するため、レッドチーミングや修復など、F5 AI Security Platformの追加機能を検討しています。

人材テクノロジーのリーダー企業がF5で大規模なAI活用を保護のロゴ

メリット

  • あらゆるAIとのやり取りで機密データを保護
  • 安心してAI導入を容易に拡大
  • コンプライアンス対応の負担を軽減しながら、ガバナンスを強化
  • 信頼性と運用レジリエンスを実現

課題

  • 数十の製品チームにわたるAIガバナンス
  • 機密性の高い個人識別情報(PII)を保護
  • 新しいユースケースを導入する前にセキュリティを実証
  • 経営陣が設定した厳しい期限に対応する