3年前、年次のTech for Good助成金の審査基準に気候正義を加えて以来、世界中の非営利団体から数百件もの申請が寄せられています。そこには、気候変動への寄与が最も少ないにもかかわらず、最も脆弱な人々が負担している多大な社会経済的コストが記されています。さらに、これらの申請からは、「水文気候の急変」がもたらす危険や環境保護の弱体化などにより、有色人種や社会的に疎外された人種・民族コミュニティが直面する気候ショックが深刻化の一途をたどっていることがわかります。
テクノロジーは、こうした気候災害への対応を加速させるうえで、最も効果的な手段の1つになり得ると考えています。特に、地域社会のニーズとリスクを理解する地元の非営利団体がテクノロジーを活用することで、その効果はさらに高まります。アルゼンチンからジンバブエまで、各地の非営利団体は、テクノロジーへの投資を目的としたF5の50,000米ドルの助成金を活用し、アプリからAIに至るさまざまなテクノロジーを、気候変動という世界的課題に対応できるよう地域に適応させてきました。
今年、F5の従業員で構成される助成先選考委員会には100件を超える応募が寄せられました。その中から最終的に選ばれた、2025年Tech for Good助成金の対象となる革新的な非営利団体10団体をご紹介します。

Alabaster International
重点分野:先住民族の女性農業従事者向けのAIを活用した農業と炭素追跡
Tech for Good助成金の活用方法:Alabaster Internationalは、この助成金を活用してEnsetAIモバイルアプリの規模を拡大します。EnsetAIは、作物栽培の指導、病害の検出、炭素量の追跡を通じて、エチオピアの先住民族の女性農家を支援するAI搭載ツールです。これにより、20,000人の農家による10,000ヘクタール(約24,700エーカー)の土地の再生を後押しし、環境再生型アグロフォレストリーを通じた食料安全保障の強化に貢献します。

Eco Brixs
重点分野:社会的に疎外された廃棄物回収者向けのデジタルリテラシー教育とリサイクルアプリ
Tech for Good助成金の活用方法:Eco Brixsはこの助成金を活用し、主に女性や障がいのある方々からなる廃棄物回収者1,000人を対象にデジタルリテラシー研修を拡充します。これにより、Waste Recovery Appを使ってリサイクル状況を追跡し、収入を20%増やすとともに、ウガンダ南部全域で840トン(約185万ポンド)のプラスチックのリサイクルに貢献できるよう支援します。

EldoHub Innovation Centre
重点分野:先住民農家向けのアグリテック、グリーンイノベーション、デジタルインクルージョン
Tech for Good助成金の活用方法:EldoHub Innovation Centreは、この助成金を活用してアグリテックおよびグリーンイノベーションのプログラムを拡充します。ケニアの社会的に取り残された地域に暮らす先住民の農家や起業家に、モバイル気候ツール、AIを活用した気象警報、低コストのプロトタイピング技術を提供し、食料安全保障の向上、200ヘクタール超(約494エーカー)の再植林、15,000人分のグリーン雇用の創出を目指します。

Energy Peace Partners
重点分野:脆弱で紛争の影響を受ける地域における再生可能エネルギーへのアクセスとモニタリング
Tech for Good助成金の活用方法:Energy Peace Partnersは、この助成金を活用し、サハラ以南アフリカの情勢が不安定な国々に新設される再生可能エネルギーのミニグリッド拠点に、遠隔監視ツールとAIツールを導入します。これにより、Peace Renewable Energy Credit(P-REC)Fund向けに発電量を正確に追跡できるようになります。同基金は、35のコミュニティに電力を供給し、80万人以上を電力網に接続するとともに、1,500人分のグリーン雇用を創出します。

Knowledge Enhancement Network Foundation (KEN-F)
重点分野:女性、少女、LGBTQ+の人々を対象とした、太陽光発電によるクリーンエネルギーおよび給水システム
Tech for Good助成金の活用方法:Knowledge Enhancement Network Foundation(KEN-F)は、この助成金を活用して、ウガンダのナマインゴ県の農村部に太陽光発電式の浄水システム、家庭用ソーラーキット、クリーンな調理用コンロを設置します。これにより、先住民族の女性、少女、LGBTQ+の人々1,500人に安全な水とクリーンエネルギーを提供するとともに、排出量とジェンダーに基づく暴力のリスクを低減します。

Nest
重点分野:女性が主体となって運営する職人・メーカー企業を主な対象とした、気候変動へのレジリエンス研修
Tech for Good助成金の活用方法:Nestはこの助成金を活用して、デジタルプラットフォーム「Nest Connect」を拡充します。新たな気候レジリエンス向けツールと地域に合わせたトレーニングを125か国以上の女性主導の職人ビジネス16,000社以上に提供し、社会的に疎外された作り手のコミュニティがテクノロジーを活用したソリューションを通じて気候リスクに適応し、生計を守れるよう支援します。

People’s Planet Project
重点分野:先住民族による映像制作と、土地を守るための地理空間マッピング
Tech for Good助成金の活用方法:People’s Planet Projectは、この助成金を活用して、ブラジルのヤノマミ族に映像制作と地理空間マッピングのツールを提供します。これにより、200万ヘクタール(約490万エーカー)の森林の監視と保全を可能にし、先住民族の環境保護活動家が違法採掘を記録し、生物多様性を守り、コミュニティ主導の土地管理を強化できるよう支援します。

Tanzania Wote Equality Alliance(TAWEA)
重点分野:モバイルシステムを通じた気候レジリエンスに関する警報と自然保護教育
Tech for Good助成金の活用方法:Tanzania Wote Equality Alliance(TAWEA)は、この助成金を活用して、モバイル気候レジリエンスシステム「GreenAlert」(SMS、音声、ラジオ)を立ち上げます。Kasuluの30,000人に森林や干ばつに関する警報、牧草地マップ、自然保全教育を提供し、森林への侵入を減らして森林を保全するとともに、地域社会のレジリエンス強化を図ります。

STEAM世代
重点分野:黒人および褐色人種の若者を対象とした気候教育とデジタル格差の是正
Tech for Good助成金の活用方法:The STEAM Generationは、この助成金を活用して環境工学プログラムを拡充し、米国の十分な支援を受けていない地域に暮らす黒人および褐色人種の若者1,500人に、ノートパソコン、センサー、デジタル学習ツールを提供します。これにより、環境正義とデジタルエクイティの推進につながる、浄水システムの設計、プラスチック廃棄物の削減、再生可能エネルギープロジェクトのシミュレーションに取り組めるよう支援します。

Women for Biodiversity(Corporación Women for Biodiversity)
重点分野:先住民コミュニティ向けの太陽光発電を利用したリプロダクティブ・ヘルス診療所
Tech for Good助成金の活用方法:Women for Biodiversityは、この助成金を活用して、異文化に配慮した産婦人科クリニックに太陽光発電システムと必要不可欠な機器を導入します。これにより、コロンビアの先住民族Ette-Ennaka Narakajmantaの5,000人を対象とするリプロダクティブ・ヘルスサービスを再開するとともに、クリニックの運営と持続的な維持を担う現地女性を育成します。
有色人種や社会的に疎外された人種・民族コミュニティに影響を及ぼす気候問題に取り組む非営利団体に所属し、2026年F5 Tech for Good助成金の申請受付開始時に通知を希望される方は、こちらから連絡先情報をご登録ください。
F5 Global Goodの詳細については、Webサイトをご覧ください。
また、Tech for Good Grantのパートナーもご覧ください(2024年、2023年)。
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