運用負荷を抑えたセキュリティで、Hamline Universityの実践的なイノベーションを促進

ハムライン大学は、ミネソタ州セントポールにある小規模な私立リベラルアーツ・カレッジです。同大学は、地域社会のニーズや社会福祉団体に対する学生の貢献を、あらゆる教育プログラムで重視している点に特徴があります。たとえば、地域の小学校で児童と関わりながら実践的に学んだり、環境浄化団体でインターンシップに参加したりします。この教育理念を支えるため、小規模なIT部門には、教室で学生や教員が利用するテクノロジーサービスを継続的に拡充し、革新していくことが求められています。限られた人員と予算でこのニーズに対応するため、ハムライン大学のIT部門はF5に支援を求めました。

ビジネス上の課題

50を超える学問分野で学生に実践的な経験を提供するという大学の方針を実現するため、ITチームには、新しいプログラムの要望に対し、十分に検討された適切なテクノロジーソリューションで迅速に対応できる能力が求められていました。

その一例が、新設された音楽制作認定プログラムです。学生が実社会で使用する可能性のあるものと同様のソフトウェアサービスや機器一式を使って、音響制作を実践的に学べる環境が必要になりました。

しかし、大学のITチームは、日常的な技術サポート、アプリのアップデート、サーバーへのパッチ適用に追われ、すでに余力がない状態でした。デジタル環境の範囲が広がり、複雑さが増すにつれて、セキュリティ要件はより厳格になり、対応にかかる時間も増えています。これはIT部門が直面する現実です。小規模なITチームには、すべてのプロジェクトのニーズに対応するための時間もリソースもありません。

「たとえば、セキュリティパッチを適時に適用できず、常に時間に追われて余裕がない状況でした。これは望ましいセキュリティ管理のあり方ではありません」と、Hamline UniversityのInfrastructure Services担当ディレクター、Anthony Schroeder氏は述べています。

さらに、HamlineのITチームは別の課題にも直面していました。教員、職員、学生が学外でも学内と同等のセキュリティを確保しながら、より柔軟に活動できる環境を整える必要がありました。COVID-19以前から、実践的な体験学習を重視する同校では、場所を問わず安全に業務や学習を行えることが求められていました。

ソリューション

ここ数年、HamlineのIT部門はインフラのデジタルトランスフォーメーションに注力し、財務および人事の主要モジュールの一部をデータセンターから新しいクラウドベースのプラットフォームへ移行してきました。この移行により、クラウドプロバイダーによる補完的なセキュリティサポートのメリットを実感したものの、それだけでは十分ではありませんでした。

学生情報システム全体を安全にクラウドへ移行するため、チームはF5 Cloud ServicesとF5 Essential App Protectを採用しました。Essential App Protectは、UIで数回クリックするかAPIを数回呼び出すだけで、一般的なWebエクスプロイト、悪意のあるIP、組織的な攻撃に対する保護をすぐに利用できるSaaSセキュリティソリューションです。

「F5はいわば『簡単ボタン』です。必要な第一の防御線を提供してくれます。教職員や学生全員に学術アプリへのアクセスを提供する前に、それを安全に実施できると確認する必要があります」とSchroeder氏は述べています。

この戦略は、小規模なITチームに適しています。社内リソースをすべての監視・保守ニーズへの対応に振り向けて手薄にするのではなく、クラウドプラットフォーム全体で一貫したアプリケーションセキュリティとパフォーマンスを大規模に提供できるよう支援する、F5のようなセキュリティの専門家を活用します。

「適格なプロバイダーを通じて、オンプレミスで自己管理しているシステムを安全にクラウドへ移行できれば、そのシステムにかかる作業を減らせます。その大きな要素がセキュリティです。クラウドパートナーが最も厳格なセキュリティプロトコルに準拠していることも確認しています」とSchroeder氏は述べています。

F5 Cloud Servicesを利用してアプリケーションをクラウドに移行したことで、ITチームは最も重要な存在である学生に再び注力できるようになりました。「F5 Cloud Servicesでさまざまなものをクラウドに移行し、Essential App Protectを使用することで、管理作業を減らし、教職員や学生の問題解決を支援するなど、組織全体に真の価値を提供することに、より多くの時間を充てられるようになりました」

メリット

自動化の促進

F5とのパートナーシップにより、Schroeder氏は現在、チームが大学に提供するすべてのサービスについて、バックエンドのサポートを受けられるという確信を得ています。「以前は、すべてのセキュリティサービスの保守と維持を、常に私のチームが担わなければなりませんでした」とSchroeder氏は述べています。「率直に言って、それに対応できるほど人員を増やすことはできませんでした。しかし、Essential App ProtectとF5 Cloud Servicesが自動的に対応してくれます。これが最大の付加価値です」

可視性の向上

セキュリティ上の重要なメリットとして、F5 Cloud ServicesとEssential App Protectを利用すると、すべてのアプリのアクティビティを容易に監視できます。「状況を確認したいときは、どの脅威がブロックされたか、セキュリティシステムがどのように機能しているかを簡単に把握できます。セットアップが非常に簡単だったことは、少人数のチームにとって大きな利点でした。これらのF5サービスの導入に専門知識は必要ありませんでした。少人数で運用しているため、迅速かつ簡単に使えることが何より重要です」

新たな注力

Hamline Universityの教育理念では、学生が実践的な実体験を積むことを引き続き重視しているため、各授業に適した特定のテクノロジーに対するニーズは今後ますます高まります。それに伴い、ITチームが管理するテクノロジースタックも拡大しますが、セキュリティ維持管理の責任を分散するクラウド戦略により、安心して対応できます。F5のようなパートナーの支援により、同大学は小規模なITチームだけでは通常対応が難しい領域までテクノロジーに関する知見を広げ、学生が将来のキャリアで活躍するために必要なテクノロジー体験を得られるようになります。

運用負荷を抑えたセキュリティで、Hamline Universityの実践的なイノベーションを促進のロゴ

メリット

  • F5によるセキュリティ管理でITリソースを解放し、学生向けアプリケーションに活用
  • セキュリティ状況を明確に可視化し、ITチームによる攻撃の迅速な特定を支援
  • 大学のペースに合わせたクラウド移行により、無理なく変革を進められます

課題

  • 少人数のITチームにかかる過大な負担
  • セキュリティ保守の優先順位が下がりがち
  • 予算に制約があるため、あらゆるテクノロジーに高い価値が求められる