NDHU、F5でサイバーセキュリティを強化

台湾のサイバーセキュリティ管理法(CSMA)に準拠し、増大するデジタル需要に対応するため、NDHUはF5 BIG-IP Advanced WAFとF5 BIG-IP Local Traffic Manager (LTM)を導入しました。その結果、100を超えるアプリを保護し、稼働時間を向上させ、脅威をリアルタイムで可視化するとともに、拡張性、安全性、効率性に優れたデジタル環境を実現しました。

ビジネス上の課題

1994年に設立された国立東華大学(NDHU)は、台湾で最も権威ある公立教育機関の1つです。QS世界大学ランキング、Times Higher Education(THE)世界大学ランキング、およびU.S. News and World Reportの世界大学ランキングで、アジアおよび世界的に高い評価を得ています。リベラルな学風を牽引する大学であり、欧州連合(EU)センターから台湾におけるEU研究の公式シンクタンクに指定されたわずか7機関の1つとして、NDHUは台湾の教育とデジタルトランスフォーメーションの推進に重要な役割を果たしています。

学術的評価の高まりとデジタル活用の拡大に伴い、NDHUは、拡充する学生向けサービスを支え、安全でシームレスなデジタル体験を実現するため、ITインフラストラクチャのモダナイゼーションに取り組みました。しかし、100を超えるWebアプリケーションで構成される従来の環境はサイロ化しており、一元的な可視性が確保されていませんでした。そのため、学生ポータルや学術プラットフォームなどの基幹システムが、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティング(XSS)などの脅威にさらされていました。また、履修登録時など学期中のピーク時にはパフォーマンスのボトルネックが頻発し、ユーザーの不満が高まるとともに、少人数のITチームへの負担も増大していました。

台湾のCSMA施行により、NDHUのような国立大学が重要情報インフラ(CII)の枠組みの対象に分類されたことで、対応の緊急性が高まりました。これにより、システムの分類、継続的なサイバーセキュリティ維持計画の実施、インシデントの迅速な報告と修復期限の遵守など、厳格なコンプライアンス対応が義務付けられました。

規制対応の圧力に加え、NDHUでは、システム監視の分断、リアルタイムの脅威監視の制約、運用の非効率性によるリスクが高まっていました。これらは、学生、職員、教員にセキュアで拡張性に優れた高性能なデジタル環境を提供するうえでの脅威となっていました。デジタルエコシステム全体の複雑さが増し、国の規制によってサイバーセキュリティに求められる水準が変化する中、NDHUは、より一貫性があり、将来を見据えたアプローチが必要だと認識していました。特に、Web資産の利用拡大と複雑化に伴って攻撃を受けやすくなったため、CSMAの段階別サイバーセキュリティ管理要件に沿って機密性、完全性、可用性を維持できる堅牢なソリューションが必要でした。これには、拡大するデジタルフットプリント全体でのAPIの保護、ユーザー認証情報の保護、既知のアプリケーション脆弱性の緩和が含まれていました。

こうした状況を踏まえ、NDHUはサイバーセキュリティ対策を強化し、デジタル上の信頼、コンプライアンス、継続性を戦略的に支える基盤とする取り組みに着手しました。

ソリューション

同大学は、BIG-IP Local Traffic Manager (LTM)によるアプリケーションデリバリのサポートとともに、F5 BIG-IP Advanced WAFを戦略的な第一防衛線として採用しました。この決定を後押ししたのは、台湾の公共部門におけるF5の高い評価と、実績ある現地の導入パートナーです。段階的な導入では、優先度の高い学術システムから着手し、その後100を超えるWebアプリケーションへと展開しました。

数日以内に、NDHUはアプリケーション層をリアルタイムで可視化し、悪意のあるアクティビティを自動的に遮断できるようになりました。これにより、幅広い最新のWeb脅威を迅速に検知し、インシデントを封じ込めるというCSMA標準を満たしました。BIG-IP LTMによる一元的なトラフィック管理とSSL制御によって、特にピーク時のアプリケーションパフォーマンスとインフラストラクチャのレジリエンスがさらに向上しました。また、F5ソリューションはAPIトラフィックも制御し、NDHUによるAPIエンドポイントの保護と管理をより効果的にしました。

成果

高度な脅威対策

NDHUは現在、100を超えるWebアプリケーション全体をリアルタイムで可視化し、保護しています。F5 BIG-IPプラットフォームが、SQLインジェクション、XSS、暗号化の失敗、サーバーサイドリクエストフォージェリ(SSRF)、セキュリティの設定ミスなどの重大な脅威を自動的に検出し、緩和します。

大学によるCSMAへの準拠は、単に規制要件を満たすだけにとどまりません。サイバーセキュリティを組織として担うべき戦略的責任に位置付け、IT部門だけの課題から大学のデジタル戦略を支える基盤へと転換しています。これにより、安全なイノベーションを推進する能力が強化され、サイバーセキュリティが大学全体の優先課題となるとともに、学生、教職員、規制当局から寄せられる期待の変化に対応しやすくなります。

稼働時間とユーザーエクスペリエンスの向上

F5ソリューションによるトラフィックの最適化と一元管理により、大学は履修登録時など、利用が集中する時間帯のトラフィック急増に伴う遅延の問題を解消しました。これにより、学業上重要な時期にも、学生と教職員は安定した高パフォーマンスのアクセスを利用できます。

運用の効率化とコンプライアンス体制の強化

統合されたF5ソリューションにより、NDHUのITチームの手作業による負担が軽減されるとともに、一元的な監視、インシデント対応の迅速化、CSMAコンプライアンスに必要な継続的なセキュリティガバナンスが実現しました。

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メリット

  • 脅威をリアルタイムで検知
  • CSMAの要件に準拠
  • ピーク負荷時の稼働率を向上
  • トラフィック管理を一元化

課題

  • Web脅威の可視性が限定的
  • サイロ化したレガシーアプリケーションシステム
  • 履修登録期間中の遅延
  • CSMAへの準拠を求める圧力