おかえりなさい!今四半期のアプリケーションサービスでは、プログラマビリティに関するあらゆる領域で興味深い動きが見られました。データパス(iRules)からアプリケーションルーティング(rewrite)、可視性(x-forward-for)に至るまで、プログラマビリティの活用は前四半期比で増加しました。
現在、プログラマビリティの主な焦点は運用に置かれていますが、利用者とアプリケーションのやり取りを可能にするうえで不可欠なデータパスのプログラマビリティも、依然として広く活用されています。全体として、iRulesによるデータパスのプログラマビリティは2%増加し、四半期末には83%の組織がその機能を活用していました。組織はiRulesを使用して、クライアントからアプリケーションへのトラフィックフローを制御するプロセスをカスタマイズし、コード化しています。iRulesではリアルタイムのリクエストとレスポンスをインターセプトして処理できるため、想定されるユースケースは、対応するアプリケーションやワークフローと同様に多岐にわたります。
最も大きく伸びた(+3%)のは、広く利用されており、かつ不可欠なX-Forwarded-For機能です。この機能により、クライアントIPアドレスを必要とするアプリケーションから、そのアドレスを確認できるようになります。また、受信URIを内部URIに透過的にマッピングできる書き換え機能の利用も増加しました。この機能は、APIやWebサイトのバージョン移行、または追加のインフラストラクチャを必要としないAPIファサードの構築によく使用されます。

防御 | 制御と保護 | ロケーション |
|---|---|---|
防御の強化 | セキュリティの向上 | パフォーマンスの向上 |
予想どおり、Bot防御サービスは前四半期から2%増加し、導入組織の割合は約4分の1(24%)に達しました。その他の防御系アプリケーションサービスもわずかに増加し、特にWebセキュリティは1%増加しました。 F5 Labs の調査では、インターネットトラフィック全体の半分がBotによるものと推定されています。そのうち約3分の1(30%)は悪意のあるBotです。 | セキュリティサービスも前四半期からわずかに増加し、シングルサインオンを導入している組織の割合は28%から29%に上昇しました。アプリケーションアクセスも同様に増加しました。 State of Application Services 2019の調査では、セキュリティ対策なしにアプリケーションを導入しないと回答した方が大半を占めました。そのため、セキュリティ関連のアプリケーションサービスが緩やかながら着実に増加していることは、予想どおりの結果です。 | ここ数年続いている傾向として、パフォーマンス関連サービスは前四半期までの減少分を取り戻し、キャッシュ、Webアクセラレーション、TCP多重化はいずれも前四半期から2%増加しました。 HTTP/2を導入している組織の割合は依然として2%にとどまっています。HTTP/3の登場が報じられる中、最新バージョンのHTTPが正式に承認され、広く利用可能になるまでは、この割合は低いままと予想されます。 |
アプリケーションサービスに関する詳細なインサイトについては、F5の「State of Application Services 2019レポート」をご覧ください。また、次四半期に公開予定の「Application Services Update」次号にもご注目ください。
著者について

Lori MacVittieは、F5のOffice of the CTOに所属するDistinguished Engineer兼Chief Evangelistであり、アプリケーションデリバリ、自動化戦略、インフラストラクチャに関する深い専門知識を有しています。AIエージェントのガードレール策定、脆弱なマルチクラウドアーキテクチャの分析、スケーラブルなシステムの限界の検証など、複雑な事柄を明快にすることで知られています。アプリケーション開発、ITアーキテクチャ、ネットワークおよびシステム運用の分野で、30年以上にわたる業界経験を有しています。F5入社前は、受賞歴のあるテクノロジー編集者として活躍していました。 MacVittieはコンピューターサイエンスの修士号を取得しており、セキュリティ、クラウド、エンタープライズアーキテクチャにわたる分野で多数の著作を発表しています。また、テーブルトークゲームとビデオゲームをこよなく愛し、チーズについては遠慮なく強いこだわりを語ります。
Lori Mac Vittieのその他のブログ記事関連するブログ記事

F5 Application Study Tool:OpenTelemetryによるF5 BIG-IP環境の監視
F5の新しいオープンソースツールは、BIG-IP環境を詳細に可視化し、データを追跡するとともに、強力でカスタマイズ可能なインサイトを得るための基盤を提供します。
F5 BIG-IPでAI防御を実現
F5 BIG-IP Advanced WAF、BIG-IP APM、BIG-IP SSL Orchestratorが、生成AIアプリ向けに包括的なセキュリティソリューションを提供する仕組みをご覧ください。
F5 Advanced WAFによるGraphQL APIの保護
ここ数年、多くの組織がデジタルトランスフォーメーションを進めており、COVID-19のパンデミックによってその動きは加速しています。
アプリケーションサービスの現状 通信業界版:リーダーとしての台頭
通信ネットワークが進化し、さまざまな業界の幅広いユースケースに対応するなか、通信業界の回答者がテクノロジーリーダーとしての存在感を高めていることがわかります。
デジタルトランスフォーメーションは、単なるペーパーレス化ではない
デジタルトランスフォーメーションは、単なるペーパーレス化ではありません。真のモダナイゼーションにアプリケーションアーキテクチャとセキュリティの再構築が必要な理由を、F5ブログでご覧ください。
やめましょう。もう本当にやめましょう。HTTPSはHTTPより高速ではありません。
もうやめましょう。HTTPSはHTTPより高速ではありません。プロトコルのパフォーマンスに関する微妙な違いと、暗号化トラフィックを適切に最適化する方法については、F5ブログをご覧ください。