ヒスパニック文化遺産月間2020:機会、歓迎、そして家族

F5エコシステム | 2020年10月14日

編集者注:このブログ記事は、F5の従業員とLatinx e Hispanos Unidos 従業員インクルージョングループ(EIG)のメンバーの声を通じて、全米ヒスパニック文化遺産月間を祝う全2回シリーズの第2回です。今回は、グアダラハラを拠点とするF5のセキュリティオペレーションセンターのマネージャー、Alejandro(Alex)Figueroaが、自身の体験と、この記念月間の重要性についての考えを語ります。第1回のブログ記事はこちらからお読みいただけます。


2001年7月4日、13歳だった私は初めて飛行機に乗りました。両親は仕事があったため、米国に住む親戚を訪ねるのに一人で旅をしていました。振り返れば、この経験は両親と叔母、叔父からのかけがえのない贈り物であり、今も心から感謝しています。

叔父と叔母は1960年代に米国へ移住しました。それ以前、叔父は故郷のグアダラハラでバス運転手として生計を立てていました。父の姉妹である叔母は、百貨店Las Fábricas de Franciaでヘアスタイリストとして働いていました。2人は結婚後、米国で新たな機会を求めることを決意し、最終的にカリフォルニア州ロサンゼルスへ移り住みました。

機内持ち込み手荷物は、ハバネロソース12本が入った箱でした。南カリフォルニアでは手に入らないからと、叔父に特別に頼まれたものです。フライトは楽しいと同時に恐ろしくもありました。私のほかにも一人で旅をする子どもが大勢いたのに、私たち全員の世話をする客室乗務員はたった1人でした。到着したら誰の言葉も理解できないと分かっていたので、少し怖かったのを覚えています。当時、私が話せたのはスペイン語だけでした。内気で自信がなく、中学校と「Inglés Sin Barreras」で学んだごく初歩的な英語しか知らなかった私は、この試練に立ち向かう準備ができているとは思えませんでした。

着陸すると、税関職員に「箱の中身は?」と聞かれました。何か問題になるのではないかと怖くてたまりませんでしたが、客室乗務員が「ホットソースです!」と答えると、職員は軽く手を振っただけで、私たちはそのまま税関のゲートへ進みました。次の税関職員に「パスポートをお願いします」と言われたときは、何を言われたのか分からず、固まってしまいました。客室乗務員は私の首から下がっていたパスポートを取り、職員に渡しました。「パスポートの有効期限が今日まで?」と職員は信じられない様子で言い、別の職員を呼びました。2人はパスポートを確認すると、ただ肩をすくめ、私の米国への入国を許可しました。

ロサンゼルス国際空港はすごいところでした!何もかもが巨大で、どこにいるのかわからなくなりそうでした。客室乗務員が叔父と叔母の待つ場所まで連れていってくれた後、2人はいくつかの書類に署名し、私たちは空港を後にしました。

駐車場に近づく間も、周りの何もかもに驚きっぱなしでした。「Push Button To Cross(横断するにはボタンを押してください)」という標識さえ、初めて見るものでした。叔父の車に乗り込むと、すぐに出発しました。ロサンゼルスのフリーウェイを40分ほど走り(このグーフィーのアニメを思い出しました)、ようやく叔父と叔母の家に着きました。

叔母は「Mijo te compré esta playera, cambiate」と言いました。大まかに訳すと、「坊や、このTシャツを買ってきたから、着替えなさい」という意味です。それは米国旗が描かれた青いTシャツでした。私は初めて迎える米国の独立記念日を祝う準備ができていました。

私たちは、叔父と叔母の義理の家族の家へ車で向かいました。炭火のグリルは準備万端で、辺りには煙が立ち込め、みんなビールを飲みながら楽しんでいました。ステーキやチョリソー、トルティーヤ、サルサの代わりにハンバーガーがあることを除けば、故郷にいるような気分でした。叔母は「Él es mi sobrino Alex de Guadalajara, hijo de mi hermano Roberto」(「こちらはグアダラハラから来た甥のアレックス。弟のロベルトの息子よ」)と言って、親戚一同に私を紹介しました。すると、みんなからスペイン語と英語が入り交じった質問が次々と飛んできました。「炭酸飲料はどう? ジュースは?」「お腹は空いてる?」「ハンバーガーを食べなよ」「飛行機はどうだった?」「グアダラハラのtíoとtíaは元気?」「お父さんとお母さんは元気?」「疲れてない?」「トイレに行きたい?」「水は飲む?」少し圧倒されましたが、同時にみんなの温かさも感じました。会ったばかりの人たちが、家だけでなく心まで開いて迎えてくれたのです。

食事を終えると、つたない英語でほかの子どもたちと、スペイン語で大人たちと話し始めました。すると、とても興奮した様子で「花火の準備はできた?」と聞かれました。実際に見せてもらうまで、「花火」が何を意味するのか分かりませんでした。夜が訪れ、文字どおり空が炸裂すると、私は目を見開き、満面の笑みを浮かべました。

メキシコにも独立記念日はあるの?と誰かが尋ねました。もちろん、あるよと答え、メキシコの独立記念日のお祝いについて説明しました。2つの祝日はとてもよく似ていました。家族が集まって楽しく過ごし、ビールや花火があり、グリル料理も楽しみます。その夜は本当に楽しく、どこにいても、友人や家族と楽しむ方法は必ず見つかるのだと気づきました。

その夏はずっと南カリフォルニアで過ごし、英語を学びながら、ときにはカルチャーショックも経験しました。また、より良い人生を築く機会を求めて、同じようにこの地へ移り住んだ人々のことも知りました。叔母と叔父は、夜はオフィスビルを清掃し、昼は子どもたちの世話をしながら、家族の礎を築きました。今では、いとこたちもそれぞれ家庭を持ち、充実した暮らしを送っています。

叔母と叔父はその後、米国市民になりましたが、心の中には今もメキシコがあるのだと思います。

先ほども申し上げたとおり、私は彼らが与えてくれた機会を心からありがたく思っています。現地で英語を学び、実践したあの頃の経験があったからこそ、今こうして素晴らしい仕事に就くことができています。そして、どんな夢でも、実現に向けて懸命に努力すればかなえられるのだと学びました。それ以来、何度も訪れていますが、いつも温かく迎えてもらっています。家族、歓迎、そして機会――私たちの多くが共有するこの物語こそ、全米ヒスパニック文化遺産月間を祝う真の意義の核心にあるものだと、私は考えています。

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タグ: 2020

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