社会貢献への情熱

F5エコシステム | 2022年4月20日

全米ボランティア週間を迎えるにあたり、社会に恩返しをするとき、私たち一人ひとりが何をもたらせるのかを考えています。人を助けることで、私たちの心は愛と希望で満たされます。そして、自分自身にとっても、私たちの貢献を通じて関わる人々にとっても、人生がより意義深いものになります。私にとって、ボランティア活動は、人間らしさを最も美しく表すものの1つです。

3年前にGlobal Goodプログラムを立ち上げた当初、F5の従業員が主体となって活動を推進することが不可欠だと考えました。Community Impact Grantsはこの考え方に基づき、従業員がすでに支援している非営利団体に対して、四半期ごとに5,000米ドルの助成金を提供するものです。このプログラムでは、これまでに9か国の45の非営利団体に総額225,000米ドルを提供しており、F5の従業員が個人的に情熱を注ぐ活動への貢献をさらに広げられるよう支援することを目的としています。

社員一人ひとりの取り組みが人々の暮らしに実りある形で貢献していることに心を動かされます。また、こうした取り組みが世界各地のコミュニティで育んでいるレジリエンスと変革を目の当たりにし、感銘を受けています。

本日は、Community Impact Grantを受賞した7組の皆さまのストーリーを、それぞれの言葉でご紹介します。私と同じように、皆さまにも心を動かしていただければ幸いです。


Loretta Andrade

Loretta Andrade、シニア管理アシスタント、インド

Tropical Institute of Ecological Sciences(TIES)

物心ついた頃から、自然、環境、野生生物の保全に強い情熱を抱いてきました。そのため、2019年初頭にTIESを訪問し、施設を見学して、インド全土で展開する同非営利団体の保全活動について学ぶ機会を得たとき、迷わず招待を受けました。それ以来、TIESの活動に深く関わり続けています。

TIESは、他の組織や機関と連携し、自然保護を推進するとともに、教育や啓発活動を通じて人々と自然をつないでいます。たとえば、子どもたちが地域の植物や野生生物について学べるジュニア・ナチュラリスト講座を提供しています。また、水不足に直面する地域への水管理システムの導入に加え、流域の再生や廃棄物管理手法の改善にも取り組んでいます。

私が携わっているプロジェクトの1つに、インドの地域社会でヘビ咬傷による死亡問題の解決に取り組むIndian Snakebite Initiativeがあります。インドでは毒ヘビが深刻な問題となっており、ヘビ咬傷による年間死亡者数は平均58,000人に上ります。その大半は、貧困に直面し、社会的に疎外された農村地域の人々です。私はボランティアとして、毒ヘビによる咬傷への認識を高める地域ワークショップを主導するとともに、ヘビ咬傷の緊急時に患者をどのように処置するかについて、医療、森林、野生生物の各分野の職員を対象としたワークショップも実施しています。また、農村部や部族地域の病院が緊急症例に対応できるよう、十分な抗毒素を確保する取り組みにも携わっています。F5 Community Impact Grantは、こうした活動を大きく後押しし、その進展を加速させています。

TIESのボランティアとして、環境問題への意識を高め、環境保全活動への参加を促すことに、何よりも大きな喜びを感じています。自分の活動が人命を救い、啓発活動を通じて自然に対する人々の意識が着実に変わりつつあることを誇りに思います。


Richard Holben

Richard Holben、グローバルアカウントマネージャー(英国)

シエラレオネ・ボー・スクール支援活動

2005年以来、私が暮らすウェスト・ウィッタリングの地域コミュニティは、シエラレオネのボーにある学校を支援してきました。シエラレオネは内戦やエボラ出血熱、そして現在は新型コロナウイルス感染症によって甚大な被害を受け、多くの子どもたちが親を亡くし、深刻な貧困の中で暮らしています。ボーの学校はすべての子どもたちに門戸を開き、教育、安全な環境、食事を提供するとともに、必要とする子どもたちに精神面および経済面での支援を行っています。その目的は、人々の暮らしを豊かにし、家族がより良い未来を築く機会を提供することです。

私にとって、ボランティア活動は家族で取り組むものでした。父のBruce Holbenは、資金集めを支援する地域団体の創設者の一人です。また、シエラレオネのボーを訪れ、学校の様子を確認し、集めた資金が有効に使われていることを確かめています。私の子どもたちが通う小学校はボーの学校と姉妹校になっており、子どもたちは、電気が通っておらず、コンピューターやインターネットを利用できない現地の子どもたち数人と文通しています。

Community Impact Grantは、徒歩で通学するには遠すぎる場所に住む子どもたちの可能性を広げる学校プログラム「Bikes for Bo」に、自転車50台を提供します。特に貧しい子どもたちの多くは学校から遠く離れた場所に住み、毎日2~3時間かけて歩いて通学しています。自転車によって通学時間が半分以下になり、より安全に学校へ通えるようになります。その結果、より多くの子どもたちが教育を受けられるようになるとともに、自給農業や家庭で必要な手伝いに充てる時間も増えます。

私がBikes for Boの活動に取り組む原動力となっているのは、自身のサイクリングへの情熱と、子どもたちが移動手段を切実に必要としているという現実です。この団体でのボランティア活動を通じて、地に足をつけ、本当に大切なものは何かを実感できます。また、異なる文化の歴史や苦難に目を向けるきっかけとなり、子どもたちが成長していく姿を見届けることに喜びを感じています。


Lydia Islan

Lydia Islan、シニアテクニカルプログラムマネージャー(米国)

Page Ahead児童識字教育プログラム

Page Aheadは、ワシントン州全域で支援を必要とする子どもたちに新しい本を提供し、子どもたちの力を伸ばす読書活動を展開しています。主力プログラムのBook Up Summerでは、低所得世帯の児童が過半数を占めるワシントン州内の学校に通う幼稚園年長~小学2年生が、春のブックフェアで12冊の本を選べます。これにより、夏休み中の学力低下を軽減し、さらには解消することを目指しています。F5 Community Impact Grantの助成により、111人の児童が校内のブックフェアで無料の新品の本を12冊ずつ選ぶことができ、読書力の向上につながりました。

2017年に財務・監査委員会に加わって以来、Page Aheadの活動に携わっています。2020年からは理事会の一員も務めています。また、ボランティアとしても活動しており、これまでは主に学校へ送る本の梱包を担当してきました。新型コロナウイルス感染症の状況が変化する中、ボランティアとしての関わり方も今後さらに広がっていくでしょう。教室を訪れ、子どもたちに本を読み聞かせることをとても楽しみにしています。

自分にとって個人的に意義のある団体に、ぜひ参加したいと思っていました。私は昔から読書が大好きで、ワシントンで読書の楽しさを広めるお手伝いができることをありがたく感じています。私がボランティアをする一番の理由は、人の役に立てることに大きな喜びを感じるからです。地域社会に影響を与える重要な課題について学び、自分のスキルを活かして変化をもたらす機会にもなっています。ほんの少しの時間と労力が、これほど大きな違いを生み出せることに、いつも驚かされます。


Lance Moore

Lance Moore、シニアテクニカルライター(米国)

Billy DeFrank LGBTQ+ Community Center

Billy DeFrank LGBTQ+ Community Centerは、サンタクララ郡の住民投票で、レズビアンとゲイ男性に住宅および雇用上の保護を拡大する条例の廃止が決まったことを受け、1981年に開設されました。現在、この団体はシリコンバレーのLGBTQ+当事者とアライに、コミュニティ、リーダーシップ、権利擁護、各種サービス、支援を提供しています。私は1999年頃からこの団体に関わっており、トランス男性の支援グループとSouth Bay Trans Day of Visibilityを立ち上げました。

現在、私は理事を務め、計画や活動に定期的に携わっています。Community Impact Grantは、新たに開設するBilly DeFrank Resource Lineの立ち上げを後押ししています。この窓口では、サンタクララ郡のLGBTQ+の方々が、トランスジェンダーに関する情報や支援、法的支援、医療・メンタルヘルス機関の紹介、その他のリソースを利用できるようサポートします。また、この助成金は、歴史展示や音楽などの記念イベントを含む設立40周年記念行事にも活用されています。

私がBilly DeFrankの活動に参加したのは、仲間とつながれるコミュニティを求めていたことに加え、地域のトランスジェンダー男性の暮らしをより良くしたいと考えたからです。全米各地でトランスジェンダーの人々に対する攻撃が相次ぐ今、コミュニティセンターが提供するサービスはとりわけ重要です。トランスジェンダーの人々は、住宅、雇用、スポーツの場で差別に直面することが多く、基本的な医療さえ受けられない場合も少なくありません。South Bay Trans Day of Visibilityで、トランスジェンダーの方が社会に踏み出す第一歩を踏み出し、ありのまま受け入れられる姿を見ることほど、私にとってやりがいを感じることはありません。

ボランティア活動を通じて、地域の人々の暮らしに前向きな変化をもたらすことができます。また、文章作成や企画・運営、進行役としてのスキルを生かして人々を支援しながら、より良い社会に貢献しているという実感も得られます。


Anna Nulpponen

Anna Nulpponen、ノルウェー担当テリトリーアカウントマネージャー

United Cultural Empowerment and Social Community Organization(UCESCO)

UCESCOは、困難な状況にある女性や子どもたちが家族を貧困から救い、自らの未来を切り開けるよう支援しています。UCESCOの取り組みの1つであるCujiper Girl’sプロジェクトは、ケニアのナイロビにあるアフリカ最大のスラムで、少女や若い女性が安心して過ごせる場所を提供しています。現在、20歳以下の約150人が参加しており、女性の健康問題に関する教育のほか、ダンスや詩などの活動を実施し、必要に応じて緊急時の宿泊場所も提供しています。参加者の多くは、制服を用意できないことや学費の滞納により、学校に通えない状況にありました。Community Impact Grantは、これらの費用を負担することで、少女たちが学校に通い続けられるよう支援しています。

最近ケニアを訪れた際にUCESCOを訪問したことをきっかけに、ボランティアとして活動することを決めました。現地には1週間滞在し、学用品を寄付するとともに、UCESCOのプロジェクトについて理解を深めました。Cujiper Girl’sプロジェクトを訪問した際、多くの才能ある少女たちに出会い、資金面でも支援することにしました。そこで知り合った少女が学校に戻れるよう支援しました。それ以来、メンターとして関係を築き、ほぼ毎日連絡を取り合っています。

UCESCOの使命には深く共感しています。最も恵まれない人々に人生の可能性を開くこと以上に、大切なことがあるでしょうか。ボランティア活動を通じて人生を見つめ直す視点を得たことで、さらに多くの人を支援したいという意志と情熱が一層強まりました。


Tami Schwartz

Tami Schwartz、シニアエンジニアリングディレクター(米国)

Meals on Wheels Spokane

Meals on Wheelsのモットーである「体に食事を、心に潤いを、命を救う」が大好きです。Meals on Wheels Spokaneは、スポケーンに住む障がいのある高齢者や外出が困難な高齢者に、温かく栄養価の高い食事を届けています。このサービスは、高齢者が住み慣れた自宅で暮らし続けられるよう支援し、尊厳と自立を守ることに役立っています。

新型コロナウイルス感染症が流行したとき、家族で地域のために何かしたいと考え、ボランティアを始めました。夫と息子と私でスポケーン地域の配達ルートを担当し、高齢者に食事を届けています。Meals on Wheelsから人手が必要な日の連絡があり、通常、1つのルートを回り終えるまでに3時間ほどかかります。Meals on Wheelsでの活動を通じて、住む家があり、食事ができ、健康でいられることがどれほど恵まれ、ありがたいことかを改めて実感しました。ボランティアを通じて出会った方々は、その日その日の食事にも困る生活を送っています。その状況を見るのはつらく、困っている方々を支えるためにほかに何ができるのかを考えるようになりました。

この団体は、食料を受け取りに行くことも、食料品店に買い物に行くこともできない方々の食料不足の解消に取り組んでいます。この助成金により、私の地域では、より多くの高齢者が健康的で栄養のある食事を受け取れるようになりました。私が特に心を動かされたもう1つの成果は、支援を届ける際にその方の安否を確認し、ほかに必要なものがあればお手伝いできることです。誕生日を祝うといったささやかなことでも、大きな違いを生み出せます。


Zvi Tibber

Zvi Tibber、シニアエンジニアリングマネージャー、イスラエル

イスラエルのMagon David Adom

Magen David Adom(MDA)は、病院搬送前の救急医療および血液事業を担う国の救援組織です。また、COVID-19の流行下では、COVID-19検査専用の指令センターを開設し、陽性患者の治療と搬送を行うなど、大きな役割を果たしました。

Community Impact Grantの助成金は、私が所属する初動対応部隊に、より高性能なモニター付き除細動器を導入するために活用され、患者に提供できるサービスの拡充に役立ちます。この機器は、心停止状態の患者の治療に役立つだけでなく、徐脈や生命を脅かす頻脈の検出と治療も可能にします。また、新しい除細動器には血圧および血中酸素飽和度を測定するプローブが内蔵されており、患者の呼吸状態と血行動態の安定性を評価するのに役立ちます。

姉に続いてMDAのボランティア活動を始め、32年以上になります。最初は応急手当を担当し、その後、救急隊員兼救急車運転手となり、最終的に2年間の救急救命士養成課程を修了しました。また、地元のボランティアを取りまとめる役割も担い、研修やスケジュール調整を支援してきました。

私はF5でリーダー職を務めており、そこで培ったスキルをボランティア活動にも生かしています。また、ボランティアとして身に付けたスキルもF5での仕事に還元しています。ボランティア活動では、医療上の緊急事態や、残念ながら人の死に直面することもあり、物事を広い視野で捉える助けになっています。冷静さを保ちながら困難な状況に対処しなければならないため、仕事でプレッシャーを感じたときも同じスキルを生かし、感情に流されずプロとして業務を遂行するよう心掛けています。

詳細については、F5 Global GoodGlobal GoodのWebページをご覧ください。

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タグ: 2022

著者について

François Locoh-Donou
François Locoh-Donou会長兼社長兼CEO | F5

François Locoh-Donouは、F5の会長、社長兼最高経営責任者(CEO)です。2017年4月に社長、CEO兼取締役としてF5に入社し、2026年3月に取締役会会長に就任しました。2017年4月のCEO就任以来、ネットワークハードウェアメーカーから、ハイブリッドおよびマルチクラウド環境におけるアプリケーションデリバリとセキュリティを担う、ソフトウェアとSaaSを中心としたリーディングカンパニーへと、F5の事業変革を主導してきました。また、「より良いデジタル世界を実現する」というF5のパーパスを原動力に、高いパフォーマンスを発揮する人間中心の組織へと企業文化を変革するうえでも、重要な役割を果たしてきました。 F5入社以前は、通信業界向けにネットワークソリューションをグローバルに提供するCienaで最高執行責任者を務めたほか、製品、営業、マーケティングの各部門で経営幹部職を歴任しました。また、フランスの光電子企業Photoneticsでは、研究開発職を務めました。 トーゴとフランスで育ったLocoh-Donouは、フランスのÉcole Centrale de MarseilleおよびTélécom ParisTechで工学の学位を取得し、Stanford Graduate School of BusinessでMBAを取得しています。また、トーゴの農村部で主に女性を中心に数百人を雇用するカシューナッツ加工会社Cajou Espoirの共同創業者兼会長です。さらに、米国、英国、カナダで事業を展開し、銀行業界で広く知られるブランドの1つであるCapital Oneの取締役も務めています。

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