Microsoft Azureを利用する高い成果を上げているクラウドチームや開発チームは、クラウド環境でF5 NGINX Plusを活用するメリットを実感しています。しかし、高いパフォーマンスは到達点ではなく、継続的に追求していくものです。クラウドアーキテクトやDevOpsチームからは、NGINX PlusとAzureの強力な組み合わせをさらに進化させてほしいという要望が寄せられています。中でも特に多いのが、NGINX製品をAzureネイティブのSoftware as a Service(SaaS)として利用できる環境と、Azure上でBring Your Own Configuration(BYOC)を実現できる柔軟性への要望です。
MicrosoftとF5 NGINXはこうしたご要望を真摯に受け止め、その実現に向けて過去2年間にわたり協力してきました。このたび、NGINX PlusがAzureネイティブになったことを発表いたします。新たに登場するのは、F5 NGINXaaS for Azureです。

NGINXとMicrosoft Azureが理にかなう理由
クラウド開発にNGINXを導入すると、ワークロードやアプリケーションをAzureへ容易に拡張できるため、クラウドの導入とモダンアプリのデプロイを迅速化できます。NGINXaaS for Azureでは、オンプレミスとクラウドの両方を含むアプリケーション環境全体で、信頼性の高い同一の負荷分散ソリューションを使用できるため、学習負担を軽減し、パフォーマンスとセキュリティの一貫性を確保できます。また、強化されたトラフィック管理機能を活用し、モダンアプリとそのパフォーマンスの可視性を大幅に向上できます。
NGINXaaS for Azureには多くのメリットがあります。詳しく見ていきましょう。
複雑さを軽減
何よりもまず、NGINX Plusはもはや「外部」ソリューションではありません。NGINXaaS for Azureにより、Azure環境内でNGINX Plusの能力を最大限に活用でき、スタック全体の複雑さを軽減できます。
スムーズに統合し、業務を止めない
NGINXaaS for Azureの導入は非常に簡単です。わずか3回のクリックでAzure環境にNGINX Plusを追加し、高度なトラフィック管理サービスや、モニタリングによる高度な可視化といった便利な機能をシームレスに活用できます。AzureでのNGINX Plusの導入は、構成要素が少ないため簡素化されます。
構成をそのままクラウドへ移行
NGINXaaS for Azureを使用すれば、カスタムのNGINX Plus構成をこれまで以上に簡単にAzureへ直接移行し、独自のシステムを構築できます。開発チームは、ビジネス固有のニーズに応えるソリューションの開発に多くのリソースを費やしています。NGINXに期待される効率性、パフォーマンス、信頼性を損なうことなく、またチームのワークフローに影響を与えることなく、モダンアプリをより簡単にクラウドへリフト&シフトできるようになりました。この容易な移行により、BYOCの実現が可能になります。
高度なトラフィック管理機能
NGINXaaS for Azureの高度なトラフィック管理機能により、クラウドネイティブ技術が本来備える次のような利点を、より効果的に活用できます。
- ユーザーとクライアントアプリケーションを認証・認可し、アプリを保護するJSON Web Tokens(JWT)
- 信頼性を確保するため、アクティブヘルスチェックによって稼働中と判定されたサービスにのみ、リクエストをインテリジェントにルーティング
Azureの機能を活用して効率性と利便性を向上
NGINXaaS for Azureでは、Azureの機能を活用して、NGINX Plusをより便利かつ効率的に管理できます。
- NGINX Plus構成ファイルの作成と更新に対応したGitHubネイティブのCI/CDワークフローにより、迅速かつ容易にデプロイできます。また、MicrosoftとGitHubの統合を活用して、Azureの資格情報とシークレットを管理することもできます。
- Azure Monitorでは、すべてのNGINX Plusデプロイメントの主要なメトリクスを単一画面で可視化できます。すぐに利用できるメトリクスが幅広く用意されているため、監視を簡単にカスタマイズできます。

- Azure Key Vaultはキーとシークレットを保護し、SSL証明書とTLS証明書の追跡に伴う作業を簡素化・自動化するとともに、NGINX Plus環境全体のセキュリティ管理を強化します。
便利な請求と大幅なコスト削減
NGINXaaS for Azureなら、請求手続きも簡単かつスムーズです。さらに、Azure MarketplaceでのNGINXaaS for Azureの購入額は、Microsoft Azure Consumption Commitment(MACC)の消化額として全額算入されます。これにより、既存の利用契約を履行しながら、事業部門間の継続性確保に向けた取り組みを推進できます。また、インフラ料金が実際の使用量に応じて算定されるため、NGINXaaS for AzureはNGINX Plusの運用コストをさらに削減します。
NGINXテクノロジーをAzureネイティブのSaaSとして提供
AzureとNGINXの融合による成果の中でも、特に注目すべきは、AzureネイティブSaaSがもたらす新たなカスタマーエクスペリエンスです。NGINXaaS for Azureにより、より強力な機能を活用しながらシステムの複雑さを軽減し、アプリのセキュリティを強化できます。開発者は一貫性のメリットを実感でき、お客さまは利用プロセス全体とエクスペリエンスの向上を認識できます。
まとめ
モダンアプリを事業戦略の中核に据え、コストを抑えながらデジタルトランスフォーメーションの目標をより迅速に達成するためにクラウドを活用しているなら、NGINXaaS for Azureは、取り組みを加速させ、お客さまに最大限の価値を提供するためのシンプルでコスト効率に優れた方法です。また、継続的な成功に欠かせない成長と事業拡大に向けて組織を最適な位置に置くことで、競争優位性も得られます。NGINXaaS for Azureは、現在と将来を見据えた有力な選択肢です。
NGINXaaS for Azureを試してみませんか?Azure Marketplaceの「F5 NGINXaaS For Azureパブリックプレビューページ」にアクセスするか、「お問い合わせのうえ、ユースケースについてご相談ください」。
関連するブログ記事
チュートリアル:NGINXを使用してアプリケーション向けにOpenTelemetryを構成する
OpenTelemetryを使用してNGINXサーバーの状態と健全性をより明確に把握することで、問題のトラブルシューティングを行い、Webアプリケーションのパフォーマンスを向上できます。
AkitaのNGINX Plus認定モジュールでAPIエンドポイントの問題を特定・修正
Akita SoftwareのAPIオブザーバビリティ向け新しいNGINX Plus Certified Moduleを活用して、APIエンドポイントの問題をより迅速に特定し、修正できます。
JavaプロジェクトをスキャフォールディングしてKubernetesネイティブアプリを構築する方法
Red HatのシニアプリンシパルデベロッパーアドボケイトであるDaniel Oh氏が、Javaプロジェクトをゼロから構築するためのひな形を作成し、Kubernetesネイティブアプリケーションとしてビルドする方法を解説します。
F5 NGINXaaS for Azureのご紹介:Microsoft Azureでネイティブに利用できるSaaS型ロードバランシング
NGINXaaS for Azureは、NGINX PlusをAzureネイティブのSaaSとして利用できるサービスです。NGINXの設定を容易にリフト&シフトできるため、クラウド導入とモダンアプリの展開を加速できます。

SELinuxでNGINXおよびNGINX Plusを使用する
Red Hat Enterprise Linux(RHEL)および関連ディストリビューションでSecurity-Enhanced Linux(SELinux)を有効にすると、デフォルト設定によりNGINXとNGINX Plusの一部の操作が制限されます。この記事では、すべての機能を利用できるようにSELinuxの設定を変更する方法について説明します。
NGINX PlusによるAWS Auto Scalingグループの負荷分散
新しいnginx-asg-sync統合ソフトウェアにより、NGINX PlusはAWS Auto Scalingグループの負荷を直接分散できるため、クラウドでの負荷分散がさらに柔軟になります