ミートアップレポート:オープンソースコミュニティに対するNGINXの取り組み

NGINX | 2024年2月13日

先週、COVID-19の感染拡大以降初となるNGINXコミュニティのミートアップを、カリフォルニア州サンノゼで開催しました。ベイエリアのオープンソースコミュニティの皆さまと直接お会いし、登壇者の話を聞くことができ、大変うれしく思います。

F5 NGINXゼネラルマネージャーのShawn Wormkeによる紹介に続き、NGINXのCTO兼共同創設者であるMaxim Konovalovが、プロジェクトの「暗黒時代」から最近の出来事まで、NGINXの歴史を詳しく説明しました。その歴史を踏まえ、今後の展望にも目を向けました。具体的には、プリンシパルエンジニアのOscar SpencerとプリンシパルテクニカルプロダクトマネージャーのTimo Starkが、注目の新技術であるWebAssemblyと、それを活用して複雑な問題を安全かつ効率的に解決する方法を紹介しました。また、TimoはNGINX JavaScript(njs)の概要を説明し、そのアーキテクチャを詳しく解説するとともに、今日の複雑なアプリケーションシナリオの多くを解決する方法を実演しました。

何よりも、このミートアップのハイライトは、NGINXのオープンソースコミュニティに対する共通のコミットメントを新たにしたことでした。

NGINXは、OpenSSLやLinuxと同様に、オープンソースの標準であり続けることを目指しています。NGINXのオープンソースプロジェクトはF5が支援しており、これまではコミュニティからの貢献が限られる中、主にF5の従業員が支えてきました。この体制はプロジェクトに十分な成果をもたらしてきましたが、長期的な成功には、はるかに大規模で多様なコントリビューターコミュニティとの連携が不可欠だと考えています。オープンソースコミュニティを拡大することで、優れたアイデアがイノベーションを牽引し、モダンアプリケーションに関する複雑な課題の解決につながります。

この目標を達成し、オープンソースプロジェクトの持続性、透明性、影響力を確かなものにするため、以下の取り組みをお約束します。

  • コントリビューションの受け入れにあたっては、オープンで一貫性と透明性があり、公平な対応を徹底します。
  • 私たちは、テクノロジーの進歩を促す新たなプロジェクトを継続的に強化し、オープンソース化していきます。
  • 今後も、OSI承認済みのソフトウェアライセンスの下でプロジェクトを提供していきます。
  • 既存のプロジェクトや機能を削除して商用化することはありません。
  • 当社のプロジェクトの利用に制限を設けることはありません。

これらの取り組みを通じて、F5のプロジェクトに対するコミュニティからの貢献が増え、最終的にはF5以外からもメンテナーやコアメンバーが加わることを期待しています。

しかし、これらのコミットメントは、私たちの仕事の進め方に大きな転換をもたらします。コントリビューターが少ないプロジェクトの多くでは、この変更は容易に進められるでしょう。一方、長い歴史と優れた実績を持つ主力製品のNGINXプロキシについては、変更にあたって慎重な計画が必要です。コミュニティが混乱を最小限に抑えながら変更を受け入れ、適応できるよう、十分な余裕を持ってお知らせすることで、慎重に対応していきたいと考えています。

私たちは、これらの取り組みと、それがコミュニティにもたらす好影響を大変うれしく思っています。また、今後さらに多くのミートアップを開催できる機会も楽しみにしています。移行に関する追加情報と詳細なスケジュールは、今後nginx.orgでお知らせします。


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著者について

Shawn Wormke
Shawn Wormkeバイスプレジデント兼ゼネラルマネージャー | F5 NGINX

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