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NGINX、F5に合流~市場を切り開き成長が加速

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Gus Robertson サムネール
Gus Robertson
Published April 14, 2019

本日のF5によるNGINXの正式な買収発表を大変喜ばしく思います。多数の報道や公式な発表でこの決定の背景が説明されていますが、私自身の言葉で少し説明したいと思います。

私たちは素晴らしい会社を築き上げ、その結果として本日の発表に至りました。この成功に至るまでの道のりを振り返る中で、3つの重要なテーマに行き着きました:テクノロジー、ファミリー、ビジョンです。

私たちがここに至るまで:テクノロジー、ファミリー、ビジョン

NGINXの成功の中核にあったのは、イゴール・シソーエフ(Igor Sysoev)が2002年に記した素晴らしい技術でした。彼がこの技術をオープンソースとする決断をしたことは、文字通り世界を変えました。皆さんはそのようにご覧になっていないかもしれませんが、事実、NGINXで6年以上にわたり、ほぼすべてのユーザーがNGINXなくして自らのアプリケーションを開発することはありえなかったと証言してくれました。Instagram、Pinterest、Netflix、Airbnbをはじめ、数十万ものアプリがもたらした素晴らしいデジタル体験はイゴールが2004年にNGINXをオープンソースにしなければ実現していませんでした。現在、3.74億以上のウェブサイトが私たちのソフトウェアを利用しており、インターネット上の最もトラフィックの多い(高稼働な)ウェブサイトのうちの約67%を占めます。認識されているかどうかに関わらず、写真を投稿する時、ビデオのストリーミングを観る時、オンラインで商品を購入する時、あるいは仕事でアプリケーションにログインする時など日常生活を送る上で、皆さんはNGINXを利用しているというのが現実です。

このテクノロジーを中心として、私たちは非常に優秀で、情熱に溢れるファミリーを作り上げました。オープンソースをひとつのテクノロジーからひとつの企業へ、そして企業からマーケットリーダーへと変化させたのがこのファミリーです。私がこの小さなファミリーに参加したのは2012年で、その時はたった8名しかいませんでした。現在、ファミリーは250名を越すまでに成長しました。ここ何年かは、ファミリーに参加する人がいれば、去る人もいました。婚約した人も、離婚した人も、結婚した人も、子どもを持った人(私もこの1人)も、命を脅かす事故や病気から回復した人も、そして時には大切な人を亡くした人もいました。大きくなっていくファミリーに決まって起こることすべてです。私たちはこれらの時間を共に過ごし、そして1人残らず全員がNGINXの成功に貢献しました。それは、私たちが指針としている信念を明確に示しています。この信念とは相互の説明責任です。簡単に言うと、自らの仕事を全うし、お互いを思いやるということです。これは私たちに非常によく馴染み、この信念を私たちに共有してくれたジェフ・イメルト(Jeff Immelt)に感謝しています。

最後にビジョンです。2012年当時、私たちは商用プロダクトを持ちあわせておらず、あったのはほんの小さな収益となるいくつかのサポート契約のみでした。将来どうなるかは誰にもわかりませんでした。それまでの歴史上、Webサーバー周辺領域で成功した企業はありませんでした。多くの人々が試みたものの成功には至りませんでした。創業者の1人アンドリュー・アレクセーエフ(Andrew Alexeev)と私は商用製品のためのインスピレーションを得るため、2013年のほとんどをNGINXの大口ユーザーと話すことに費やし、彼らがどのように技術を利用しているのかを学びました。Airbnb、 Dropbox、Box、Netflix、LivingSocial、Distil、Yammer、Eventbriteを含む多数の企業から非常に多くのインプットを得ました。創業初期におけるそれらの貴重なインサイトや助力には今も感謝の念が絶えません。

これらすべての企業から私たちは何を学んだのでしょうか?それは、クラウドネイティブ企業がWebスケールアプリケーションを構築する際、NGINXが2つの主要な課題を解決していくということでした。

  • NGINXは驚くべきフロントエンドでした。その高いパフォーマンスと並行処理性能を理由に、アプリケーションに出入りするすべてのトラフィックのエントリーとイグジットポイントとなっていました。
  • このフロントエンドの裏側にあるのは、分散型アーキテクチャでした。これは、NGINXをHTTP上のAPIトラフィックのプロキシとして使用し、互いに通信する多数のサービスから構成されていました。

この学びから私たちは会社のビジョンを作りました。それは、お客様による分散型Webスケールアプリケーションの構築を支援することです。のちになり、これがマイクロサービスとして知られることになりました。

以下の2枚のスライドは、2013年のシリーズBピッチ用資料です。資料では、プライベートクラウドとパブリッククラウドの間のハイブリッド環境で動く分散型アプリケーションのためにこのビジョンを説明しています。

下記の略図について説明すると:「N」はNGINXを意味し、「A」はアプリケーション(application)、「OC」はオブジェクトキャッシュ(object cache)、「DB」はデータベース(database)、「NS」はNoSQLデータベースです。この図は、企業がサービス指向アーキテクチャ(service-oriented architectures: SOA)からダイナミックで分散型のアーキテクチャに移行していくと私たちが信じていたことを明確に示しています。これは業界がマイクロサービスという言葉を使う前のサービスだっただけでなく、私たちが現在、サービスメッシュ(世界の最も先進的な環境のうちのいくつかで使用されている特定のマイクロサービスインフラ)と呼んでいるもののスタートラインといえるものだったのです。

このビジョンを追い、企業にWebスケールのケイパビリティを提供するため、2012年にAWSで商用のソリューションを生み出し、2013年8月下旬にNGINX Plusとしてローンチしました。別の創業者マキシム・コノヴァロフ(Maxim Konovalov)率いるエンジニアチームにより構築・サポートされたこの製品は、今日に至るまで、私たちの収益の90%を生み出しています。現在、フォーブス・グローバル2000の150以上の企業を含む数千ものお客様がアプリケーションを提供するためにNGINX Plusを使用しています。この信じられないお客様の数は6年も経たずに達成されました。

買収されるために会社を立てようとしたわけではありませんが、買収はスタートアップにとって起こりうる2つの可能性のうちの1つとなります。もうひとつはIPO(新規株式公開)です。私は、F5がテクノロジー、オープンソースプロジェクトとコミュニティ、そしてNGINXを成功に導いたファミリーにとって素晴らしい家になると信じています。

その理由を説明します。

次なる目標:F5とともにNGINXのビジョンを加速させる

今回のニュースで私たちのビジョンとミッションが変わることはありません。私たちはこれまで通り、お客様が分散型アプリケーションアーキテクチャを構築するお手伝いをし、トラフィックとAPIの出入を最適化するプラットフォームを構築します。そしてこれまで通り、企業がマイクロサービスを体験するお手伝いします。変わるのは、私たちの軌道だけです。F5は私たちのミッション、ビジョンそしてバリューを共有しています。しかしF5は膨大な追加的リソースと補完技術を持ちます。

そして決して踏み外さないこと:
F5はNGINXブランドとオープンソースのテクノロジーをこれまで通り保つことを約束しています。この約束がない限り、両社による今回の取引は実現しませんでした。

私は、各マーケットにおける2つのリーダーが統合されることによるそのポテンシャルと成長をたいへん楽しみにしています。両社は補完的な強みを持ちます。F5はネットワークとセキュリティチーム向けのアプリケーション・インフラにおける業界のリーダーです。NGINXは開発者とDevOpsチーム向けのアプリケーション・インフラ業界のリーダーです。NGINXのWebアプリケーションサーバ、マイクロサービス、API管理ソリューションは、F5のアプリケーション管理とアプリケーション・セキュリティ、そしてインフラ・セキュリティ・ソリューションを補完します。重複するところもあるアプリケーションデリバリーコントローラ(ADC)の場合も、NGINXはF5のクラウド、バーチャルおよび物理アプライアンスオプションを補完する軽量なソフトウェアのみのバージョンを開発しました。

私は、今回の統合が、さらに大きなアドレス可能な市場を切り開き、また共に成長を加速させることになると心から信じています。個々のパーツよりも総和の方が大きいということです。企業は今、デジタルトランスフォーメーションを推し進めています。彼らのアプリケーションは彼らのビジネスです。F5とNGINXが一緒になることで、NetOpsとDevOpsの分断を橋渡しする新たなエンドツーエンドでのアプリケーション製品の提供ができます。その結果どうなるでしょうか?お客様はもっと自分たちのアプリに集中するために時間を費やすことができ、その下層にあるインフラを気にする時間を減らすことができます。

私たちは、F5ファミリーに合流することに本当に喜ばしく思っており、そしてこれから向かっていく将来を大いに楽しみにしています。もし不安な点やご質問があれば、是非ご連絡頂ければ幸いです。


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