手間を増やさずにオンライン詐欺を阻止

F5エコシステム | 2022年12月23日

オンライン詐欺は深刻な問題です。2021年には、米国の消費者が詐欺によって58億ドルを失いました。これは2020年比で70%の増加です。1 2021年には米国人の20人に1人が詐欺の被害に遭い、アカウント乗っ取り詐欺と新規アカウント詐欺は前年までと比べて大幅に増加しました。2

オンライン詐欺がこれほど深刻化したのはなぜでしょうか。オンラインショッピングの増加やデジタル決済の普及といった消費者行動の変化により、詐欺の標的が増えています。後払い決済(Buy Now, Pay Later)の人気も高まっており、2018年以降、年間300%のペースで成長しています。3 Experianは、犯罪者が盗用した身元情報や架空の身元情報を使って代金を支払わずに商品を購入するため、後払い決済が詐欺の主要な標的になると予測しています。

犯罪者はテクノロジーも悪用し、ボットやマルウェアを使ってセキュリティ対策を回避しています。検知を逃れるために手口を変え、自動化対策をかいくぐるために手作業に頼ることさえあります。一方、組織は不正行為の防止に向けた対策を講じようとしていますが、多くの場合、その対策がお客さまの負担になっています。

企業は、こうした攻撃への対応に苦慮しています。KPMGの調査では、回答した組織の半数以上が、リモートワークへの移行によって不正行為の検知と対応が難しくなったと答えています。4 リモートワークにより、不正防止チームとセキュリティチームの間に以前から存在していたサイロ化がさらに深刻になっています。両チームが連携しなければ、効果的な対応に間に合うよう攻撃を特定することは難しく、場合によっては不可能です。

セキュリティチームと不正対策チームの連携が不可欠です。優れた顧客体験を維持しながらオンライン不正を効果的に防止するには、統合されたツールとプロセスを活用する必要があります。この統合には、情報、データ、インテリジェンスを共有するための関係者間の連携が必要です。最終的には、セキュリティ部門と不正対策部門を単一の組織構造の下で連携させる、完全統合型モデルへの移行を目指します。

セキュリティチームと不正対策チームの連携に加え、不正を防止するには、攻撃者を阻止するための多面的なアプローチが必要です。

1. アカウント乗っ取りを防止する

ダークウェブでは、漏えいしたパスワードなどの個人を特定できる情報(PII)が入手可能なため、ATO詐欺が広く発生しています。異常なアクティビティが発生するか、注意深いお客さまが異変に気付かない限り、アカウントが侵害されたことを把握するのは困難です。しかし、リアルタイム監視と機械学習を活用すれば、クレデンシャルスタッフィングによるものか手動攻撃によるものかを問わず、不審なアクティビティを即座に特定し、ATO詐欺を阻止できます。

2. ボットと不正利用を軽減

ボットや自動化された攻撃は、コストと手間が少ないため、攻撃者が最初に用いる手段となることがよくあります。また、偵察に利用され、犯罪者が攻撃手法を練り直すための情報収集に使われる場合もあります。損失を防ぐには、進化し続けるボット攻撃に対応するとともに、適応していくセキュリティ対策が必要です。AIを活用すれば、正規ユーザーの利便性を損なうことなく、ボットを識別してブロックできます。

3. 人間による不正行為を阻止

ボットなどによる自動化が成功しない場合、攻撃者は多くの場合、機械で人間の行動を模倣するか、完全に手動の攻撃へと移行します。本人確認には多要素認証がよく使用されますが、ユーザーにストレスを与えることがあります。AIを活用すれば、アカウントにアクセスしようとしている人物が本人であるかどうかを判断し、その意図を確認できます。これにより、顧客体験が向上するほか、さらなる最適化に役立つインテリジェンスをビジネスリーダーに提供できます。

Google Cloud上で稼働するF5でオンライン詐欺を防止

F5のソリューションは、独自のAI、機械学習、リアルタイム監視を活用してオンライン詐欺を防止します。F5 Distributed Cloud Bot Defenseは、AIを活用して攻撃手法の変更に対応し、クレデンシャルスタッフィングや偽アカウントなどのボットベースの攻撃から保護します。Distributed Cloud Bot Defenseは、ボット攻撃を防止し、アカウント乗っ取りを阻止するとともに、偽ユーザーをリアルタイムで特定するマネージドサービスです。Distributed Cloud Account Protectionは、AIを活用してカスタマージャーニー全体で不正行為の発生を予測すると同時に、正規ユーザーの操作上の負担を最大90%軽減します。

Google Cloudは、オープンソースを積極的に採用する柔軟でセキュアなクラウドプロバイダーであり、インフラストラクチャの移行やアプリケーションのモダナイゼーションに最適なプラットフォームです。また、マルチクラウドにも対応し、Kubernetes、ビッグデータ、アナリティクスに関する機能を提供しています。Google Cloudは常にセキュリティを重視してきました。堅牢なセキュリティと最先端の暗号化により、企業は機密性の高い個人識別情報を安全に保存、分析できます。

Google Cloud上で稼働するF5は、ボットへの防御、インテリジェントな認証によるユーザー負担の軽減、ユーザーアカウントの保護に役立ちます。検証済みの人間のデータでトレーニングされたクローズドループAIとセキュアなクラウドプロバイダーを組み合わせることで、ユーザーエクスペリエンスを損なうことなく不正を減らすことができます。

出典:

1 FTC、「新たなデータによると、FTCが2021年に消費者から受けた詐欺被害の報告は280万件」、2月

2022

2 Javelin、「2022年アイデンティティ詐欺調査:仮想空間の戦場」、2022年3月

3 Experian、「Experianが2022年版「Future of Fraud Forecast」を発表」、2022年1月

4 KPMG、「米州を襲う3つの脅威:KPMG 2022年不正動向予測」、2022年1月

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タグ: 2022

著者について

Beth McElroy
Beth McElroyシニアアライアンスマネージャー | F5

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