調査で判明:アジア太平洋地域の消費者の半数以上が、アプリ利用時に利便性よりセキュリティを優先
F5の調査によると、企業にとって、アプリのセキュリティと機能性、利便性を両立する最適な方法を見いだすことが、ますます重要になっています
シンガポール — F5 Networks(NASDAQ: FFIV)が委託した調査「利便性の曲線 — セキュリティと利便性のトレードオフ」によると、消費者は今や、セキュリティのためならアプリの利便性を犠牲にする意向を示しています。
YouGovとの共同で実施した地域調査によると、アジア太平洋地域の消費者はセキュアな利用体験を最も重視しており、53%がアプリの機能性や利便性よりもセキュリティ機能を優先しています。さらに、セキュリティに対する消費者の目は厳しく、データセキュリティが侵害された場合、回答者の5人に3人近くがそのアプリの使用を完全に中止すると回答しています。
アジアのデジタル世代は、消費者市場のけん引から革新的なビジネスモデルの創出まで、世界経済の形成に大きな影響を与えています。アジア太平洋地域の消費者がアプリケーションの利用についてどのような認識や意識を持っているかを把握するため、F5はYouGovと共同で、オーストラリア、中国、香港、インド、インドネシア、フィリピン、シンガポールの3,700人を超える回答者を対象に調査を実施しました。
「今日のアプリは、企業がユーザーとつながるための特別でパーソナライズされた環境を提供し、消費者と製品やサービスとの関わり方を変革しています」と、F5 Networksのアジア太平洋・中国・日本担当シニアバイスプレジデント、Adam Juddは述べています。「今回の調査結果は非常に明確です。地域には多様性があるものの、1つの重要な点は共通しています。アジア太平洋地域の消費者にとって、セキュリティが引き続き最優先事項だということです。アジア太平洋地域でアプリの存在感が高まり続ける中、企業が適切なユーザー体験を提供し、顧客を失うリスクを回避するには、顧客が利便性曲線のどこに位置しているかを把握することが不可欠です」
「セキュリティと利便性は常に相反する傾向にあり、両者のバランスが取れた最適なポイントを見つけるのは極めて困難です」と、シンガポール経営大学情報システム学部准教授のDebin Gao博士は述べています。「デバイスやプログラムは、利便性が高いほどセキュリティが低くなる可能性があります。そのため、セキュリティと利便性のどちらを犠牲にするかという難しい選択を迫られます。F5のCurve of Convenienceはこの状況を反映しており、地域全体のユーザーが、それぞれの利用段階に応じて異なる選好を持つことを示しています。ただし、アプリの利用が増えても、ユーザーが保有するアプリの数には限りがある点に留意する必要があります。企業はユーザーが何を優先しているかを把握し、その意向を踏まえてアプリを設計しなければなりません」
利便性のためにセキュリティを犠牲にする
アジア太平洋地域の消費者にとって、あらゆるデジタル活動でセキュリティが引き続き最も重視されています。実際、回答者の53%が利便性よりもセキュリティを優先しています。また、半数近く(46%)が、今後5年間でデジタル体験を向上させる最大の要因は、よりセキュアな体験であると回答しています。
しかし、ソーシャルネットワークによる個人データの利用やハッキングに対する脆弱性が厳しく問われているにもかかわらず(最近のFacebookとCambridge Analyticaをめぐる不祥事がその一例です)、ソーシャルネットワークは依然としてアジア太平洋地域で最も利用されているアプリの種類であり、さらに懸念すべきことに、信頼度でも2番目に位置しています。その背景には、友人や家族の近況を手軽に把握できることに加え、モバイルゲームからeコマースサイトまで、さまざまなアプリケーションでシングルサインオン(SSO)を利用できるなど、ソーシャルネットワークがもたらす機能性と利便性があると考えられます。これは、ユーザーが自らの行動に伴うセキュリティ上の影響を深く考えず、利便性や機能性と引き換えに個人情報を提供する傾向があることを示唆しています。
市場ごとに変化するアプリへの期待
F5の調査では利便性よりもセキュリティが重視される傾向が示されている一方で、地域によって考え方には依然として違いがあります。言い換えれば、アジアの中には多様なアジアが存在するということです。新興市場は、ユーザーの大半がモバイルを通じて初めてデジタルに触れるモバイルファーストの経済圏です。そこでの熱意や期待感は、セキュリティよりも体験を優先する考え方につながっています。
インドネシア、インド、フィリピンなど、デジタル化が急速に進む新興市場の消費者は利便性を優先する一方、オーストラリアやシンガポールなど、より成熟した市場の消費者はセキュリティを重視しています。実際、インドネシア、インド、フィリピンのユーザーは、オーストラリアやシンガポールのようにデジタル化がより定着している国々と比べ、セキュリティより利便性を優先する割合が14%高くなっています。一方、オーストラリアとシンガポールでは、それぞれ63%と67%が利便性よりセキュリティを重視しています。
ミレニアル世代は利便性のためにセキュリティを犠牲に
2020年までに、世界のミレニアル世代(18~34歳)の60%以上がアジア太平洋地域に居住するようになります[1]。やがてこの世代はアプリビジネスに影響を与える主要な層となり、企業にはその嗜好に応えることが期待されるようになります。
しかし、テクノロジーとともに育ったにもかかわらず、ミレニアル世代はセキュリティを当然のものと考える傾向があるため、攻撃者にとって最も狙いやすい標的となる可能性があります。調査対象となったミレニアル世代のうち、セキュリティ機能を重視した人は半数未満(44%)でした。これに対し、X世代(35~54歳)では53%、ベビーブーマー世代(55歳以上)では69%でした。
ミレニアル世代は、潜在的なデータセキュリティリスクに対する認識が全般的に高い一方で、それを懸念する傾向は低くなっています。ミレニアル世代の32%は、データセキュリティが侵害されてもアプリを使い続けると回答しており、侵害に対する許容度が著しく高いことが示されています。将来のリーダーとなるミレニアル世代は、自らが直面しているセキュリティリスクの程度を理解する必要もあります。セキュリティに対する無頓着な姿勢が悪影響を及ぼし、セキュリティ侵害の主な原因となる可能性があるためです。
今やアプリケーションが多くの企業の顔となる中、利便性の曲線は、アプリのセキュリティと利便性のせめぎ合い、そして一方を得るためにもう一方を犠牲にしなければならない場合が多いことへの理解を深めながら、ユーザーがたどるアプリへの開眼の道のりを表しています。今日の企業にとっての課題は、利便性とセキュリティのバランスを取り、利便性の谷間、つまりユーザーがアプリの利便性にもセキュリティにも満足できない状態を回避することです。
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F5について
F5(NASDAQ:FFIV)は、世界最大規模の企業、サービスプロバイダー、政府機関、消費者向けブランドのアプリケーションを、より高速、スマート、かつセキュアにします。F5は、速度と制御性を損なうことなく、組織が選択したアプリケーションインフラストラクチャを導入できるクラウドおよびセキュリティソリューションを提供しています。詳細については、f5.comをご覧ください。また、Twitterで@f5networksをフォローするか、LinkedInおよびFacebookにアクセスすると、F5、パートナー、テクノロジーに関する詳細情報をご確認いただけます。
F5は、米国およびその他の国におけるF5 Networks, Inc.の商標またはサービスマークです。その他、本文に記載されているすべての製品名および会社名は、それぞれの所有者の商標である場合があります。
付録
この調査は、YouGovとの共同で2018年3月に実施されました。過去4週間にデスクトップ端末またはモバイル端末を少なくとも1台使用したことがある7市場の回答者、計3,757人をサンプルとして抽出しました。
1週間にわたってオンラインで実施され、参加者には合計27問の質問が提示されました。質問の一部は次のとおりです。
- 「ソーシャルメディアアプリで最も重要だと選んだ機能について、現在使用しているアプリのその機能にどの程度満足していますか?」
- 「以下のいずれかの要素が損なわれた場合、そのアプリを再び利用する可能性はどの程度ありますか?」
本調査の対象となった7つの市場は次のとおりです。
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