F5 用語集

アクティブ/アクティブ構成

アクティブ/アクティブ構成とは、同じ機能を持つシステム要素(デバイス、通信回線など)を複数用意し、それらを組み合わせてシステム全体を構成する冗長化方式です。 Webサーバーやapplicationサーバーなどでよく利用されており、負荷分散によるパフォーマンス向上が主な目的です。 ただし、LB クラスターには可用性を高める効果もあります。

アクティブ/アクティブ構成は、HA クラスターを構成する 1 つの方法です。 たとえば、2 つのシステム要素をアクティブ/アクティブ構成にすると、両方が実行されるため、通常はパフォーマンスが向上します。 いずれかのシステムがダウンした場合、残りのシステムが処理を引き継ぎ、他のシステムが状態を引き継ぎます。

対照的に、アクティブ/スタンバイ構成と呼ばれる HA クラスターを構成する別の方法があります。 この構成では、通常、一部のシステム要素のみがアクティブになり、その他の要素はスタンバイ状態になります。 アクティブ状態のシステム要素がダウンすると、スタンバイ状態のシステム要素がアクティブ状態に切り替わり、スタンバイ状態のシステム要素とスタンバイ状態のシステム要素が同時に再起動して実行されます。 これらのシステム要素の 1 つがダウンした場合、他のシステム要素がプロセスを引き継ぎます。

冗長構成は、大きく分けて「HA(高可用性)クラスタ」と「LB(負荷分散)クラスタ」に分けられます。 通常はデータの整合性が求められるデータベースサーバーなどに使用され、その名の通り高可用性を実現することが主な目的です。 一方、LB クラスタは、処理を引き継ぐ際にシステム要素の「状態」も引き継ぎます。