F5 用語集

インフラストラクチャ・アズ・ア・サービス (IaaS)

IaaS (Infrastructure as a Service) とは何ですか?

IaaS は、「Infrastructure as a Service」の略で、IT システムの構築と管理のために、サーバー、ストレージ、ネットワーク機器などの仮想化リソースをインターネット経由で提供するクラウド コンピューティング サービスです。 当初は、ハードウェア向けサービスとしての役割を強調するために HaaS (Hardware as a Service) と呼ばれていましたが、PaaS (Platform as a Service) や SaaS (Software as a Service) などの関連サービスと区別し、より広い範囲を反映するために IaaS という用語に進化しました。

IaaS、PaaS、SaaS の違いは次のようにまとめられます。

  • IaaS:
    IaaS は、クラウド内で仮想化されたサーバー、ストレージ、ファイアウォール、およびネットワーク (通常は VLAN) を提供します。 applicationsを実行するために必要なオペレーティング システムのインストールと管理はお客様の責任となります。 IaaS の代表的な例としては、Amazon Elastic Compute Cloud (EC2) が挙げられます。

  • PaaS:
    PaaS は、applicationの開発と展開のためのクラウド内のプラットフォームを提供します。 これには、プリインストールされたオペレーティング システム、開発環境、データベース、ミドルウェア (Web サーバーなど) が含まれます。 インフラストラクチャの管理はサービス プロバイダーによって処理されます。 注目すべき例としては、Microsoft Azure が挙げられます。

  • SaaS:
    SaaS はクラウドでホストされる特定のapplicationsを提供します。 ユーザーは、基盤となるインフラストラクチャを管理することなくこれらのapplicationsにアクセスできます。 一例として、Google が提供する Google Apps が挙げられます。

IaaS はホスティング サービスに似ていますが、いくつかの重要な点で異なります。

  1. 従量課金モデル: 通常、サーバーごとに固定の月額料金を請求するホスティング サービスとは異なり、IaaS では消費量に基づく価格体系が使用されます。
  2. カスタマイズ可能なサーバー仕様: IaaS は、ホスティングに比べてサーバー構成の柔軟性が高くなります。
  3. オンデマンドプロビジョニング: セルフサービス ポータルを介してサーバーを迅速に展開できるため、セットアップ時間が短縮されます。