F5 GLOSSARY

Link Aggregation Control Protocol (LACP)

LACP(Link Aggregation Control Protocol)とは、ネットワークを構成する際に、機器間を接続する複数の物理リンクを束ねて1つの論理リンクとして扱う「リンク アグリゲーション」という技術で使われるプロトコルです。

リンク アグリゲーションを活用することで、機器間の通信帯域を拡大することが可能になります。また1つの物理リンクに断線等の障害が発生した場合でも、残りの物理リンクで論理リンクを維持できるため、耐障害性を高められるというメリットもあります。

複数の物理リンクを束ねる技術の名称としてはこの他にも、マルチリンク、トランキング、イーサチャネル等があります。名称が多いのは、この種の技術がメーカ毎に独自開発されてきた歴史があるからです。その後この技術は「IEEE 802.3ad」として標準化されLACPの内容はここで定められています。

リンク アグリゲーションの設定は、1台のスイッチだけで行っても意味がありません。通信を行う2台のスイッチで、適切な設定を行う必要があります。そのためのネゴシエーションを行うためのプロトコルがLACPです。

リンク アグリゲーションは、スタティック設定を手動で行う方法もあります。この場合はLACPを使いません。LACPは、ダイナミック設定によって、機器間のネゴシエーションを自動化する際に使用します。LACPを使用したダイナミック設定を行うことで、設定内容をある程度まで抽象化でき、障害発生時の検知、対応の自動化も可能になります。

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