Software-Defined Networking(SDN)
SDN(Software-Defined Networking)とは?
SDN(Software-Defined Networking)とは、コンピューターネットワーク内の通信デバイスをソフトウェアで制御できるようにする概念およびアーキテクチャです。ネットワーク制御を物理ハードウェアから分離することで、ネットワークの構成や設定を動的に変更できます。
従来のネットワークデバイスは手動で設定する必要があり、ネットワーク構成はスイッチやルーターの物理的な接続に大きく依存していました。これは、従来のスイッチでは、データ伝送を担うデータプレーンと、データのルーティングを管理するコントロールプレーンが統合されていたためです。VLAN技術によってレイヤー2ネットワークの仮想化が可能になったものの、VLAN数は最大約4,000に制限されており、大規模な仮想ネットワークの構築には制約がありました。
こうした課題に対処するため、データプレーンとコントロールプレーンを分離し、APIを介して接続する手法としてOpenFlowが登場しました。この分離により、ソフトウェアによる一元管理と運用の自動化への道が開かれ、SDNという概念が生まれました。その後、OpenFlowにとどまらない多様なSDNのアプローチが提案され、議論されてきました。
SDNの定義は依然として曖昧ですが、中心となるのは次の2つのポイントです。
- 大規模ネットワーク仮想化:
SDNは、レイヤー3インフラストラクチャ上に仮想レイヤー2ネットワークを構築することに重点を置いています。従来のネットワーク仮想化手法とは異なり、SDNでは、こうした仮想ネットワークをソフトウェアで構築・管理することで、拡張性と柔軟性を高めます。 - ソフトウェアによるネットワークの一元管理:
SDNは、制御プレーンをスイッチから分離するだけでなく、オーケストレーションを可能にする上位レベルのAPIも導入します。ファイアウォールなどの機能を仮想化するNFV(ネットワーク機能仮想化)や、これらの機能を動的に連携させるサービスチェイニングなどの補完技術は、SDNの目標を達成するうえで重要な要素です。

