Q2、F5 Distributed Cloud Bot Defenseによるセキュリティ自動化で悪意のあるトラフィックの97%をブロック
Q2の金融エクスペリエンスプラットフォームは、世界中の1,200を超える金融機関と2,200万人を超える口座保有者を支えています。モバイルバンキングとデジタルバンキングが成長し、金融機関とその口座保有者を狙うサイバー攻撃が増加・高度化する中、Q2には、顧客体験を損なうことなくセキュリティを強化する方法が必要でした。その答えがF5 Distributed Cloud Bot Defenseでした。
課題
個人や企業は、資金の安全と取引のセキュリティを金融機関に委ねています。しかし、今日のデジタル社会では、オンラインバンキングやモバイルバンキングの急速な普及に伴い、サイバー攻撃の件数と頻度が増加し、その手口も高度化しています。
金融機関向けデジタルバンキングおよび融資ソリューションの大手プロバイダーであるQ2の最高可用性責任者、Lou Senko氏は、次のように述べています。「2018年にはクレデンシャルスタッフィング攻撃が54件あり、世界の終わりかと思いました。2019年には約1,400件に増え、その後、急増しました。2020年1月にはログイン試行が5億回を超え、その82%がクレデンシャルスタッフィング攻撃によるものでした」
サイバー攻撃が急増する中、金融機関にとって、お客さまの情報と資産を保護することはますます困難になっています。一方、信頼性の高いセキュリティを提供することは、長期にわたって利用する口座保有者を獲得し、その関係を育むうえで不可欠であり、あらゆる金融機関の長期的な成功を左右します。デジタルバンキングを消費者にとって便利にしているテクノロジーは、資産の安全性に疑問を抱いたり、銀行や信用組合が提供するセキュリティへの信頼を失ったりした場合に、別の選択肢を探すことも容易にします。
Q2のITセキュリティ担当シニアディレクター、Albert Hoelscher氏は次のように述べています。「当社がサービスを提供する金融機関とその顧客は、口座にログインできない状況にほとんど耐えられません。常時かつ即時にアクセスできることを期待しているため、わずかな遅延や中断にも非常に敏感です。こうした問題は、顧客が別の金融機関へ資金を移すきっかけに、最も早くなり得るものの1つです」
“F5 Distributed Cloud Bot Defenseにより、悪意のあるすべての受信トラフィックの97%をアプリケーション層に到達する前にブロックし、お客さまのリスクを大幅に軽減しています。 ”
Albert Hoelscher、ITセキュリティ担当シニアディレクター、Q2
金融機関による顧客の獲得、エンゲージメント向上、維持を支援することが、Q2の事業です。2004年に設立され、米国内外に拠点を置くQ2は、金融機関が有意義な金融体験を創出し、口座保有者との長期的な関係を築けるようにすることで、事業の変革と将来への対応を支援するソフトウェアソリューションを設計、提供しています。
金融機関の強化を通じて、力強く多様性に富んだコミュニティを構築するというQ2の使命。その中核を担うのが、金融エクスペリエンスプラットフォームです。この単一のプラットフォームは、金融機関のレガシーテクノロジーと統合し、モバイル、オンライン、音声バンキングで一貫したエクスペリエンスを管理できる単一の管理コンソールを提供します。米国だけでも、デジタルバンキング利用者の10人に1人が銀行サービスの利用にQ2の単一プラットフォームを使用しています。また、全米上位100行の40%以上と、上位50の信用組合の3分の1以上が、Q2プラットフォームをデジタル戦略に組み込んでいます。
「当社の金融機関のお客さまは、生涯にわたる顧客との関係構築を目指しています」とSenko氏は語ります。同氏は、Q2が金融機関とその口座保有者に提供するサービスの可用性、パフォーマンス、品質を担うチームを率いています。「当社のプラットフォームには、金融機関が顧客を理解し、デジタル化の進捗状況に応じて、それぞれの顧客に最適なソリューションを提供するために必要な要素がすべて揃っています」
サイバー攻撃の脅威が増大し続ける中、金融機関のデジタル世界での成功を支援するソリューションを提供しながら、社内スタッフだけでサイバーセキュリティのあらゆるニーズに対応するには、より多くの時間がかかることがQ2の課題となっていました。
「攻撃者によって、当社のリソースがすべて使い果たされていました」とSenko氏は語ります。「攻撃に対処し、サービスの可用性を維持するためだけに、インフラストラクチャを当初の40倍にまで拡張しなければなりませんでした。本来のお客さまにサービスを提供し続けるためだけに費やしていた膨大なコストと時間、そして無駄を目の当たりにし、防御戦略を変える必要があると判断しました」
ソリューション
クレデンシャルスタッフィングをはじめとする自動化されたサイバー攻撃が急増する中、Q2は、自社と顧客が直面していた絶え間ない攻撃への対抗に役立つボット対策ソリューションの検討を開始しました。
「当社が受けていたクレデンシャルスタッフィング攻撃は数十億件に上り、スタッフとインフラに大きな負担がかかっていました」とHoelscher氏は語ります。「セキュリティエンジニアリングチームは、これらの攻撃を手作業で緩和しようと、昼夜を問わず24時間365日対応していましたが、持続可能ではありませんでした。リソースはすぐに枯渇してしまいます。数十億件ものクレデンシャルスタッフィングの試行に対処し、その他の脅威にも効果的に対応するには、自動化を導入するしかないと判断しました」
Q2は複数の選択肢を検討したうえで、F5 Distributed Cloud Bot Defenseの導入を決定しました。
「導入が容易で、既存のインフラストラクチャに迅速に追加でき、顧客体験を損なったりログオン時間を長引かせたりしないソリューションが必要でした」とHoelscher氏は述べています。「また、誤検知率が非常に低く、正当なトラフィックを通過させながら悪意のあるトラフィックをブロックし、ユーザーを極めて効率的に処理できる製品も必要でした。検討したすべてのソリューションの中で、最も優れていたのがF5 Distributed Cloud Bot Defenseでした」
Hoelscher氏によると、Q2は以前からF5を信頼できるパートナーと考えていました。同社はF5 BIG-IP Advanced WAFなどのF5 BIG-IP製品をセキュリティ対策の一環としてしばらく利用しており、Distributed Cloud Bot Defenseの導入によって、その強固なセキュリティ基盤をこれほど迅速に強化できたことは、うれしい驚きだったと述べています。
「F5 Distributed Cloud Bot Defenseの利用を開始すると、セキュリティ機能が劇的に向上しました」とHoelscher氏は述べています。「一夜にして、お客さまのリスクを軽減できました。お客さまは大いに安堵し、その成果に非常に満足されていました」
Hoelscher氏によると、Distributed Cloud Bot Defenseが高い効果を発揮する理由は、F5のテクノロジーだけではありません。F5のエンジニアやセキュリティ専門家がQ2に提供するサポートも、その理由の1つです。
「F5は素晴らしいです」とHoelscher氏は語ります。「F5のテクニカルアカウントチームは、非常に迅速に対応してくれます。脅威の状況が変化し、攻撃が高度化する中でも、常に現場で私たちに寄り添い、日々協力しながら、刻々と変化する課題への対応を支援してくれています」
“私たちが得意とする、お客さまとその口座保有者への最高のデジタルバンキング体験の提供に専念し続けるには、今回のボット攻撃のような課題への対応に優れたF5のようなパートナーが必要です。 ”
Lou Senko氏、Q2最高可用性責任者
成果
サイバーセキュリティの脅威を迅速に検知し、無力化
Senko氏によると、2012年にQ2へ入社した当時、大きな脅威となっていたのは分散型サービス拒否(DDoS)攻撃でした。「月に1度、大規模なDDoS攻撃を受けてシステムがダウンし、そのたびに復旧しなければなりませんでした」と同氏は語ります。「現在では攻撃が高度化していますが、それを防御するソリューションも成熟しています。今では100秒に1回の頻度でDDoS攻撃を受けていますが、私たちはその影響を感じることはなく、お客さまが影響を感じることもありません」
悪意のあるトラフィックとトランザクションを削減
Q2は、Distributed Cloud Bot Defenseが悪意のあるアクティビティをブロックすることで、同社のアプリケーション上のトランザクション数を1四半期で180億件から28億件に削減するのに役立ったと評価しています。四半期のトランザクション数が85%減少したことで大きな付加価値が生まれ、Q2のコストとリソースが削減されたほか、金融機関とその顧客に、より安全で信頼性の高いエクスペリエンスを提供できるようになりました。
「F5 Distributed Cloud Bot Defenseにより、悪意のあるすべてのインバウンドトラフィックの97%を、アプリケーション層に到達する前にブロックしています。これにより、お客さまのリスクが大幅に軽減されます」とHoelscher氏は述べています。
アプリケーションの稼働時間、パフォーマンス、品質を向上
Senko氏によると、Q2は従来から提供するサービスのパフォーマンスと品質を重視してきましたが、その両方を支える鍵は、サービスを常に利用できる状態に保つ可用性です。Q2がクレデンシャルスタッフィングなどの自動化されたサイバー攻撃に対処するためにDistributed Cloud Bot Defenseを導入したことで、可用性はもはや深刻な問題ではなくなりました。
「F5 Distributed Cloud Bot Defenseによって、悪意のある攻撃者によるアプリケーションへの負荷がすべて取り除かれ、脅威を境界で阻止できました」とSenko氏は述べています。「その結果、他の機能やサービスの提供に注力できるようになり、クレデンシャルスタッフィングが引き起こす無用な負荷に対処するためだけに、可用性やスケーリングを心配する必要がなくなりました」
Senko氏は次のように述べています。「お客さまとその口座保有者とともにデジタル化を進めていくには、F5のようなパートナーが必要です。F5は、今回のボット攻撃のように、自社が取り組む課題への対応に優れています。そのため当社は、自社が得意とする、お客さまとその口座保有者に最高のデジタルバンキング体験を提供することに注力し続けられます」
メリット
- サイバー攻撃が金融機関を脅かしていた
- 既存のテクノロジーとプロセスでは、多様な攻撃と増加し続ける攻撃量に対応できませんでした
- 攻撃への対応により、サービス改善に充てるリソースが奪われていた<br>
課題
- サイバーセキュリティの脅威を迅速に検知し、無力化
- アカウント乗っ取りや金銭的損失につながるクレデンシャルスタッフィング攻撃を緩和
- 悪意のあるトラフィックとトランザクションを削減
- アプリケーションの稼働時間、パフォーマンス、品質を向上
