F5 Friday:BIG-IPとNSX-Tの統合

F5エコシステム | 2020年2月07日

組織がデジタルトランスフォーメーションを着実に進める中で、統合は重要な課題となります。多くの企業が抱える異種混在のアプリポートフォリオから生じる明らかな統合上の課題に加え、組織が維持する異種混在のアプリサービスのポートフォリオからも、同様の課題が生じます。

大多数の組織(F5の最新の「State of Application Services」調査によると69%)は、少なくとも10種類のアプリケーションサービスを運用しています。これらのアプリケーションサービスは、単独で機能するものではありません。組織がデジタルトランスフォーメーションを通じて求めるスピードと規模を実現するには、自動化が鍵となります。自動化により、導入と運用を拡張し、導入頻度が高まり続けるポートフォリオの拡大に対応できます。

現在も大半のアプリケーションサービスが存在するネットワークでは、ツールセットやスタックを使用して自動化を実現します。F5の調査によると、VMwareはこれまで自動化に最も広く利用されてきたフレームワークの1つであり、現在もその状況は変わりません。そのため、VMwareスタックとの統合は、あらゆるアプリケーションサービスにとって重要な機能です。

ここで「スタック」と複数形で表現しているのは、現在VMwareがNSX-TとNSX-Vという2つの異なるスタックを提供しているためです。両者では統合方法が異なり、特にコントロールプレーン層で違いがあります。

NSX-Vは、ESXiのみをサポートするVMwareの初期実装です。そのOVSDBコントロールプレーンは、VxLANオーバーレイを基盤としています。F5の場合、これはBIG-IPがオープンAPIを介して動的に接続することで統合され、運用スタックを通じてオペレーターに一元的な制御ポイントを提供することを意味します。

一方、NSX-Tでは、KVM、クラウドに加え、Pivotal PAS、PKS、OpenShfit、DIY Kubernetes向けのネイティブコンテナサポートまで対象が拡大されています。これは、NSX実装を進化させる十分な理由となります。その基盤には、新しいコントロールプレーンがあります。NSX-TはVxLANの代わりにGENEVEオーバーレイを使用します。BIG-IPはGENEVEをサポートしていますが、必要なNSX-T APIはまだ公開されていません。そのため、BIG-IPは引き続き使用でき、代わりにルーティングを介して統合できますが、運用スタックとの統合は利用できません。

しかし、それを理由に移行をためらう必要はありません。BIG-IPでは、アプリケーション単位の可視性、自動スケーリング、充実したアプリケーションサービスを利用できます。F5 BIG-IQを通じて、運用機能と可視化機能に容易にアクセスでき、自動化も簡単です。

導入トポロジーも柔軟に選択できます。ルーティングを統合の基盤とする利点の1つは、組織に適した形でアプリケーションサービスをアーキテクチャに組み込めることです。F5は、NSX-T向けにインラインとパラレルの両方のトポロジーをサポートしています。最大限のパフォーマンスとスケーラビリティを引き出す必要がある場合や、FIPS 140-2 Level 1またはLevel 2認証が必要な場合は、ハードウェアも選択肢となります。

BIG-IPとNSX-Tの統合は魔法ではなく、ネットワーク技術によるものです。F5は、現在のネットワークエンジニアの多くがこの職に就くよりも前から、CiscoやJuniperなどのL2/3インフラストラクチャに接続してきました。F5はネットワークを熟知しています。

BIG-IPとNSX-Tの統合方法について詳しくは、こちらの「導入ガイド」をご覧ください。

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タグ: 2020

著者について

Lori Mac Vittie
Lori Mac Vittie特別技術者兼チーフエバンジェリスト | F5

Lori MacVittieは、F5のOffice of the CTOに所属するDistinguished Engineer兼Chief Evangelistであり、アプリケーションデリバリ、自動化戦略、インフラストラクチャに関する深い専門知識を有しています。AIエージェントのガードレール策定、脆弱なマルチクラウドアーキテクチャの分析、スケーラブルなシステムの限界の検証など、複雑な事柄を明快にすることで知られています。アプリケーション開発、ITアーキテクチャ、ネットワークおよびシステム運用の分野で、30年以上にわたる業界経験を有しています。F5入社前は、受賞歴のあるテクノロジー編集者として活躍していました。 MacVittieはコンピューターサイエンスの修士号を取得しており、セキュリティ、クラウド、エンタープライズアーキテクチャにわたる分野で多数の著作を発表しています。また、テーブルトークゲームとビデオゲームをこよなく愛し、チーズについては遠慮なく強いこだわりを語ります。

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