F5、NISTのNational Cybersecurity Center of Excellence(NCCoE)による「ゼロトラストアーキテクチャ導入プロジェクト」に協力

F5エコシステム | 2021年8月23日

今よりもシンプルだった時代には、組織のインフラを保護することは比較的容易でした。ユーザー(通常は従業員)が業務を遂行するために必要なアプリケーション、サービス、リソースのほとんど、あるいはすべてがネットワーク上に存在していたためです。通常はユーザー名とパスワードからなる正しい認証情報があれば、ユーザーは認証済みで信頼できると見なされ、ネットワークにアクセスして、許可されたアプリケーション、サービス、リソースを利用できました。さらに、ネットワーク上にあるその他のアプリケーション、サービス、リソースの大半も確認できました。組織は境界セキュリティを強化し、攻撃や脅威から守られていると安心していました。ネットワークという「城」の堅固な壁の内側にあるものは、すべて安全だと考えられていたためです。

しかし時代とともに、組織のアプリケーション、サービス、リソースを保護することは極めて複雑かつ困難になりました。現在では、クラウド利用の拡大、場所を問わない働き方の普及、モバイルデバイスの利用、モノのインターネット(IoT)の急増により、ネットワーク境界を明確に定義、特定することは容易ではありません。組織の人員には、従業員、請負業者、コンサルタント、サプライチェーンのベンダーなど、さまざまな関係者が含まれる場合があります。今日の組織インフラストラクチャは非常に複雑化しており、境界型ネットワークセキュリティで対応できる範囲を急速に超えています。

そこで登場するのがゼロトラストです。ゼロトラストは新しい考え方ではありませんが、今日ほどその関連性と重要性が高まっているセキュリティ概念はありません。ゼロトラストアーキテクチャでは、明確に定義された境界の内側に信頼できるネットワークが存在するというモデルを排除します。ゼロトラストは、攻撃者がすでに環境内に存在していることを前提とします。また、組織が所有する環境も、組織が所有していない環境と何ら変わらず、それ以上に信頼できるものではないとみなします。さらに、組織は暗黙の信頼を決して前提としてはなりません。ゼロトラストの原則は「決して信頼せず、常に検証する」です。

ゼロトラストアーキテクチャという概念が広まり、導入への関心が高まるにつれて、ゼロトラストアーキテクチャとは具体的に何を指すのかについての混乱も広がりました。

ゼロトラストアーキテクチャへの理解を促進するため、米国国立標準技術研究所(NIST)はNIST Special Publication(SP)800-207「Zero Trust Architecture」を策定しました。SP 800-207は導入ガイドや導入計画ではありませんが、セキュリティアーキテクト向けにゼロトラストについて説明し、ゼロトラストアーキテクチャのセキュリティ要件を移行および導入するためのロードマップを示しています。

F5は、NISTのNCCoEが進める「ゼロトラストアーキテクチャ実装プロジェクト」に協力する18社のベンダーの1社に選定されました。このプロジェクトでは、NIST SP 800-207『Zero Trust Architecture』に記載された理念と原則に沿って、ゼロトラストアーキテクチャを設計・構築するための実用的で相互運用可能なアプローチを開発します。提案されているソリューション例では、サイバーセキュリティ標準と推奨プラクティスを活用する商用製品とオープンソース製品を統合し、一般的な複数のエンタープライズITユースケースに適用したゼロトラストアーキテクチャの堅牢なセキュリティ機能を紹介します。(なお、NISTは本コンソーシアムにおいて商用製品の評価を行わず、使用されるいかなる製品またはサービスも推奨していません。)

このコンソーシアムの詳細については、https://www.nccoe.nist.gov/zerotrustをご覧ください。

「F5は、米国国立標準技術研究所(NIST)のNational Cybersecurity Center of Excellence(NCCoE)が進める『Implementing a Zero Trust Architecture Project』への協力を発表できることを光栄に思うとともに、大変うれしく思います」と、連邦政府部門営業担当バイスプレジデントのPeter Kerstenは述べています。「パートナー各社やセキュリティ分野を牽引する他の企業・組織と緊密に連携し、NIST SP 800-207『Zero Trust Architecture』で示された原則と基本理念を維持しながら、ゼロトラストアーキテクチャに向けた多様な対話型かつ統合型の設計アプローチについて、リファレンスアーキテクチャの策定と実証につなげていけることを期待しています」

このプロジェクトには、F5とともに、コラボレーターとしてAmazon Web Services (AWS)、AppGate、Cisco、FireEye、Forescout、IBM、Ivanti、McAfee、Microsoft、Okta、Palo Alto Networks、PC Matic、Radiant Logic、SailPoint Technologies、Symantec (Broadcom)、Tenable、Zscalerが参加しています。

このプロジェクトの成果は、ゼロトラストアーキテクチャ向けのサイバーセキュリティ参照設計を実装するために必要な実践的手順をまとめた、一般公開のNIST Cybersecurity Practice Guideとなる予定です。

「ゼロトラストアーキテクチャ実装プロジェクト」の詳細については、こちらをクリックしてください。F5 BIG-IP Access Policy Manager (APM)の詳細については、こちらをクリックしてください。

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タグ: 2021

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