F5のBIG-IPとIBM Cloud Privateの統合

F5エコシステム | 2018年3月20日

この1年ほどで、アプリケーションを取り巻く環境は劇的に変化しました。現在、データセンターにあるアプリケーションの大半は、依然として従来型のモノリシックアプリケーションが中心です。しかし、クラウドの導入が進むにつれ、次世代のクラウドネイティブワークロードでは、マイクロサービスアーキテクチャが事実上の標準になりつつあります。アプリケーションアーキテクチャが変化しても、こうしたワークロードにレイヤー4~7のサービスが必要であることに変わりはありません。アプリケーションの導入方法や配置場所を問わず、拡張性、可用性、セキュリティは引き続き極めて重要です。このニーズに応えるため、IBMとF5は、BIG-IPのアプリケーションレイヤーサービスをIBMのCloud Privateソリューションに導入できるよう、連携して取り組んできました。

IBM Cloud Private(ICP)は、KubernetesやCloud Foundryなどのオープンソースフレームワークを基盤とするアーキテクチャです。企業は、数週間から数か月ではなく数日で、クラウドネイティブアプリケーションを構築したり、レガシーアプリケーションをリファクタリングしたりできます。Cloud Privateプラットフォームは、企業向けであることと、アプリケーションサービスがプリインストールされていることの2つを重視しています。これにより、ICP上で開発するアプリケーションは、マイクロサービス構築のベストプラクティス(IBM Bluemix Garageを参照)に準拠できます。さらに、ミドルウェアやデータベースをはじめ、データ分析などCPU負荷の高いワークロードへの強化されたサポートを含む、多彩なツールがプリインストールされています。本製品には、オープンソース版とエンタープライズ版があります。

F5のBIG-IPは、IBM Cloud Privateの重点領域と高い親和性があります。BIG-IPは提供開始以来、企業のお客さまにレイヤー4~7のサービスを提供してきました。お客さまは、データセンター、パブリッククラウド、プライベートクラウドで稼働するアプリケーションの高速化、高可用性、セキュリティを実現するために、これらのサービスを利用しています。また、F5のBIG-IP Controllerソフトウェアにより、マイクロサービスを採用するアプリケーション開発者も、従来型アプリケーションで長年標準としてきたものと同じ一連のサービスを利用できるようになりました。

これは何か

新しいコンポーネントであるF5のBIG-IP Controllerは、コンテナ環境(この場合はIBM Cloud Private)内で稼働するコンテナ化されたアプリケーションです。この環境の外部にはBIG-IPが配置され、Kubernetesポッドで構成される一連のアプリケーションプールに対して、Ingressルーティングとレイヤー4~7のサービスを提供します。Controllerは、これらのポッドのステータスを継続的にBIG-IPへ反映します。ポッドが作成または削除されるたびにBIG-IPへ情報が通知され、Ingress制御向けの高度なアプリケーションパフォーマンスおよびセキュリティサービスが提供されます。

2018年初頭、F5とIBMの両社のラボで、F5 BIG-IP as Ingress Controller、F5 BIG-IP Controller、IBM Cloud Privateを組み合わせたテストを実施し、互換性を確認しました。これにより、F5がサポートするマイクロサービスフレームワークのラインアップがさらに拡充されました。

仕組み

上の図に示すように、2つのBIG-IP Virtual Editionを、2つのIBM Cloud PrivateクラスターのIngressルーターとしてデプロイします。IBM Cloud PrivateではデフォルトでCalicoネットワークが使用されます。この例では、BIG-IPをCalicoノードとして設定し、2つのクラスター間にiBGPメッシュを構築しています(KubernetesおよびCalicoと連携するようにBIG-IPを設定する方法について詳しくは、こちらをご覧ください)。この設定が完了したら、通常どおりバックエンドサービスをデプロイし、BIG-IPをICPのIngressルーターとしてデプロイできます。F5 BIG-IP Controllerは、HTTPトラフィックとHTTPSトラフィックの両方に対応する仮想IPをBIG-IP上に自動的に作成します。

クラスター内の各コンテナに対応するプールメンバーを作成します:

アプリケーションモニターやルーティングポリシーなども含まれます。

これらのコンテナのスケールアップやスケールダウンに応じて、BIG-IP Controllerがプールメンバーを自動的に追加または削除し、対象サービスの高可用性を確保します。

南北方向のトランスポートにおける高可用性は、それに依存するマイクロサービスに不可欠です。さらにF5は、L7 RoutingとConfigMapをサポートすることで、ミッションクリティカルなアプリケーション向けとして企業のお客さまから長年信頼されてきた、Web Application Firewall、Access Policy、SAML、OAuth、DDoS、IP Intelligenceなどのレイヤー4~7サービスを提供し、さらなる価値をもたらします。

IBM Cloud Privateとの統合は新しいものですが、YAMLファイルの例やベストプラクティスを含む、この統合に関する完全なドキュメントが、以下のF5 Container Solutionsドキュメントに追加される予定です。http://clouddocs.f5.com/containers/v2/

今後1年を通じて、IBMとF5は両プラットフォーム間の連携をさらに強化していく予定です。今週ラスベガスで開催されるIBM ThinkカンファレンスにもF5が参加します。今後の展開にご期待ください。

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タグ: 2018

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