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F5 Distributed Cloud Bot Defense Connector for AWS CloudFront CDNの導入

Peter Zavlaris サムネール
Peter Zavlaris
Published November 15, 2022


インターネット上はボットだらけです。ボットには有益なもの(検索エンジンなど)も無害なものもありますが、みなさまもご存じの通り、悪意のあるボットもあります。最近の調査では、4社に1社が、1件のボット攻撃によりビジネスに平均50万米ドルの損失を被っていると答えています。VentureBeatによると、「ボット攻撃は、Webサイトのダウンタイム、ブランドへのダメージ、インフラストラクチャ コストの増大、カスタマー エクスペリエンスの低下などをもたらす、と各企業が回答しています。これらの回答から、回答者の大半(87%)が効果的なボット緩和が競争上の優位性につながると考えていることがわかります。」

ボット攻撃の急増に対し、何の対策も取らない場合や、ボットがアプリケーションやログイン ページ、顧客に対し、何をしようとしているかを把握していない場合、クレデンシャル スタッフィング、アカウント乗っ取り(ATO)、在庫の買占め、スクレイピング、ギフト カードのクラッキングなど、さまざまな問題に直面するリスクが高まります。

VegNonVegの運用担当ディレクターのKamal Kalra氏は次のように説明しています「これは当社にとって二面的な問題です。ボットは、お客様に不快な体験をもたらす一方で、当社のインフラストラクチャに大きな負担をかけ、アップタイムに影響し、コストを膨らませる可能性があります。」

Kalra氏は、VegNonVegのEコマース プラットフォームで製品をリリースする際、ボットは常に問題となったと説明しています。しかし、彼はボットが引き起こしていたさまざまな問題を十分に可視化できていませんでした。当初は社内で問題解決を試みましたが、ボットの順応が速すぎるため、自社だけでは管理できないことがすぐに明らかになりました。「問題は今も継続していて、緩和策を講じるたび、新たな問題が発生しています。」つまり、ボットには回避能力があり、絶えず攻撃方法を変えるため、ボット対策が不十分であれば脆弱性はなくなりません。

VegNonVegにとって、自社のEコマース サイトでAWSのCDNであるAmazon CloudFrontを使用する価値は非常に明確でした。AWSには高品質のサポートとツール・アプリケーションがあり、さらに、ピーク時の需要に対応するため、必要に応じてインフラストラクチャを拡張可能です。Kalra氏によると、当初はボットの影響を緩和するために自社のインフラストラクチャに対策を施そうとしましたが、余分なコストが発生しただけで、ボットを除去することはできませんでした。

最終的に、Kalra氏とそのチームは、ボット問題に対抗するソリューションが必要であると判断し、F5 Distributed Cloud(XC)Bot Defenseを採用しました。するとすぐに、ボット トラフィックと、ボットが引き起こしているすべての被害をより明確に把握できるようになったのです。

「ボット トラフィックがあることはわかっていましたが、当社のトラフィックのどの程度がボットによるものであり、それがどのような影響をもたらしているのか、F5 XC Bot Defenseにより把握することができました。これらのボットを、顧客に影響を与えることなく緩和することにより、インフラストラクチャのコストを大幅に削減することができました。」

結果として、ボットは製品リリース、特に限定発売のスニーカーを標的としていたことがわかりました(スニーカー ボット)。顧客は、リリースから完全に締め出され、二次市場で高い金額を支払うことを余儀なくされていたのです。

顧客に対するボットの影響をより明確に把握したことで、VegNonVegにとってボットの阻止が必要であることが明らかになりました。XC Bot Defenseは、ボット対策にAI駆動型のアプローチを使用して最大限の効果を発揮するため、VegNonVegはエンド ユーザーの煩雑さを増すことなく、ボットを阻止できると確信しました。同社は、カスタマー エクスペリエンスの向上と、インフラストラクチャ費用を含むコストの削減を実現しました。

Deltatech Gaming Limited、CTOのBhupalam Jayaveer氏によると、「F5 XC Bot Defenseがもたらした最大の利点の1つは、この製品が備える自動化機能でした。しかも、販売されている他の多くの製品とは異なり、自動化がリアルタイムで実行されます。」また、DeltatechはAWSインフラストラクチャのフロントエンドでもXC Bot Defenseを使用しています。

F5 XC Bot DefenseとAmazon CloudFrontを組み合わせることで、組織は煩雑さを抑えた安全で魅力的なカスタマー エクスペリエンスを実現いただけます。AWSにより、分散アーキテクチャ、拡張性に加え、さまざまなツールを利用できます。AWSをお使いのお客様がXC Bot Defenseを併用することで成果を上げていることから、当社はF5 Distributed Cloud Bot Defense Connector for Amazon CloudFront本日発表)を開発いたしました。これによりシンプルな手順をいくつか行うだけでAI駆動型のボット対策を簡単に追加することができます。

コネクタを今すぐダウンロードいただけます:
https://aws.amazon.com/marketplace/pp/prodview-x5mf4isftlzcc


Deltatechの顧客事例をご覧ください:
https://www.f5.com/ja_jp/customer-stories/deltatech-gaming-ltd-delivers-more-secure-online-gaming-with-f5