Q2:F5が金融サービスプラットフォームの保護を支援する仕組み

F5エコシステム | 2025年3月28日

テキサス州に本拠を置くQ2は、世界各国の金融サービス企業やフィンテック企業向けにデジタルバンキングソリューションを提供する大手プロバイダーです。2024年には、Q2のプラットフォームで3.4兆米ドルを超える取引が処理されました。このたび、Q2のChief Availability OfficerであるLou Senko氏に、F5 Distributed Cloud Bot DefenseをはじめとするF5ソリューションが、ユーザーエクスペリエンスに影響を与えることなく、悪意のある自動化の削減にどのように貢献したかを伺いました。

Q:Q2について、また自動化されたボット攻撃によって直面してきた課題について教えてください。

Senko:Q2は、米国の大手銀行上位100行の40%以上と、米国の大手信用組合のほぼ同じ割合を含む、世界1,200以上の金融機関にサービスを提供しています。当社のサービスは、約3,700万人の個人および法人の口座保有者に利用されています。

Lou Senko

当社のプラットフォームでは月間4,000万件を超えるトランザクションを処理しており、その規模の大きさから、攻撃者に狙われる可能性のある領域も広範に及びます。2020年にF5 Distributed Cloud Bot Defenseを初めて導入した時点では、Q2システムに流入する悪意のある自動トラフィックは1時間あたり400万セッションを超えていました。さらに、ログイン試行は月間50万件に上り、その82%が、不正行為の前兆となることの多いクレデンシャルスタッフィング攻撃でした。

Q:Distributed Cloud Bot Defenseの導入により、どのような効果がありましたか?

Senko: Distributed Cloud Bot Defenseの導入を2020年に開始した結果、正規・悪意のあるものを含む自動トラフィックが、インフラストラクチャ全体のトラフィックの最大88%から、2022年までに3%へ減少しました。現在は1%未満です。Distributed Cloud Bot Defenseは現在、疑わしいセッションを年間約400億件ブロックしています。これは、悪意がある可能性のあるセッションを、インフラストラクチャに到達する前に毎分70,000件ブロックしていることを意味します。また、悪意のある攻撃の継続時間が11分の1に短縮されたことも確認しています。攻撃者はQ2が防御されていると気付くと、より攻撃しやすい別の標的へ移ります。

Q:Distributed Cloud Bot Defenseは、Q2にほかにどのようなメリットをもたらしましたか?

Senko: ボットが当社のインフラストラクチャに到達するのを阻止することは、ほんの始まりにすぎません。Q2はユーザーエクスペリエンスの品質を非常に重視しており、それは多くの場合、システムの稼働時間と相関します。しかし、稼働時間とは、単にシステムを稼働し続けることだけではありません。ユーザーが確実にログインでき、摩擦や遅延なく業務を行える優れたエクスペリエンスを提供することも重要です。

自動化された攻撃は、侵害には至らなくても、こうした取引を妨げる可能性があります。実在するユーザーによるものではない数百万件ものログイン試行への防御が必要であり、不自然な負荷によってコンポーネントが過負荷に陥り、利用できなくなることで、ユーザーエクスペリエンスが低下することもありました。インフラストラクチャの前段にDistributed Cloud Bot Defenseを導入したことで、こうした自動化されたアクティビティがサービスに到達することはありません。大量の不要なトラフィックがユーザーエクスペリエンスに影響を及ぼすこともなくなりました。

Q:F5によって、ほかにどのような取り組みが可能になりましたか?

Senko: F5 Distributed Cloud Data Intelligenceにより、お客さま一人ひとりに高度にパーソナライズされた体験を提供できます。当社の製品は、個々のお客さまがプラットフォーム上でどのような行動を取るかを学習し、次の行動を予測できるようになりました。そのため、製品の利用方法に応じて、私がプラットフォームにログインしたときの体験は、皆さまの体験とは異なります。ユーザーの行動や特性から、退職が近いか、大学に通う子どもがいるか、新しい車が必要か、といったことを予測できます。これにより、金融機関はユーザーの行動や特性に基づいて、新たな差別化されたサービスを提供できます。

パーソナライズ機能は、不正行為の検知にも役立ちます。米連邦取引委員会によると、お客さまが被る不正被害は急増しており、前年比14%増の100億ドル超に達しています。個々のユーザーが通常どのようにプラットフォームを利用しているかを把握しているため、通常とは異なる行動が見られた場合、その取引を精査対象として通知できます。Distributed Cloud Data Intelligenceから得られる情報を当社のインテリジェンスに組み込むことで、ユーザージャーニーの入り口であるログイン試行の段階からセッションをブロックし、不正行為を未然に防ぐことができます。

Q:Q2は、銀行サービスの基盤をオンプレミスのデータセンターおよびハイブリッドクラウドからパブリッククラウドインフラストラクチャへ移行しています。この移行にF5はどのような役割を果たしましたか?

Senko:約2年前、当社は、パブリッククラウドを支えるプライベートデータセンターを基盤とした分散クラウド環境から、全面的なマルチパブリッククラウド環境へ移行することを決定しました。これに伴い、3年をかけて12,000台のサーバーと数十万のワークロードをパブリッククラウド上の400,000個のコンテナへ移行しましたが、お客さまへのサービスを中断することなく完了しました。

Distributed Cloud Bot Defenseは、ワークロードのホスト先を問わず、移行中も完全な保護を提供してくれました。F5は必要なときにすぐ対応し、この変更がお客さまに及ぼす影響を最小限に抑えるうえで力になってくれました。Q2では、F5が当社の製品やサービスに組み込まれていると感じています。それは今や、お客さまにとって当然の期待となっています。F5は当社の主要なパートナーの1社です。

F5がQ2の金融サービスインフラストラクチャの保護をどのように支援しているかについて詳しくは、お客さま事例全文をご覧ください。

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