F5 NGINX Oneがネットワーク運用チームの複雑化への対応を支援する方法

F5エコシステム | 2025年3月13日

ネットワーク運用(NetOps)チームは、複雑なネットワークインフラストラクチャの管理において大きな課題に直面しています。主に舞台裏で業務を担うNetOpsには、クラウドやマルチクラウドアーキテクチャを含む多様な環境全体で、シームレスな接続、堅牢なセキュリティ、高いパフォーマンスを確保する責任があります。人工知能(AI)などのテクノロジー、レイヤー4とレイヤー7のネットワークの融合、Kubernetesネットワーク、高度化するセキュリティ脅威が急速に進化する中、NetOpsチームが直面する運用、セキュリティ、オブザーバビリティの課題はますます多様化しています。

さらに、ゼロトラストへの対応も加わります。インフラストラクチャ全体のネットワーク挿入ポイントすべてで強固なゼロトラスト態勢を確保する役割を担うため、その責任はNetOpsチームに委ねられることが少なくありません。現在、アプリケーション、API、AI処理のデリバリーには、他のチームとの緊密な連携に加え、デリバリーの全過程においてアプリケーションがネットワーク要素とどのように連携するかを包括的に理解することが求められます。そのため、NetOpsはApplication Delivery Value Chainで重要な役割を果たしています。

F5 NGINX Oneは、NetOps担当者がこうした複雑な課題に対応し、他のチームとの連携力を高め、セキュリティの適用範囲と可視性を向上させるとともに、必要なすべてのゼロトラスト適用ポイントを適切に監督できるよう支援することを目的に設計されています。

モダンアプリケーション、API、AIには堅牢なNetOpsが不可欠

ネットワーク運用チームは、最新のIT環境でセキュアかつ高性能な接続を確保するうえで不可欠です。インフラストラクチャの保守にとどまらず、信頼性とセキュリティを維持しながらイノベーションを実現するという戦略的な役割を担います。その責任範囲には、自動化、オブザーバビリティ、インシデント対応が含まれ、クラウド、ハイブリッド、マルチクラウドの各環境でシームレスなネットワークパフォーマンスを確保します。また、セキュリティ、トラフィック管理、パフォーマンス監視に関するガードレールとベストプラクティスを確立し、セキュリティチームやアプリケーションチームと連携して、最新の開発ニーズに対応します。ネットワークが複雑化するなか、ネットワーク運用チームは、リスクの低減、ROIの向上、デジタルトランスフォーメーションの実現において重要な役割を果たします。

“組織がクラウド、マルチクラウド、Kubernetes、エッジ、オンプレミスなど、より多様な環境へとデプロイを拡大するにつれ、NetOpsも拡大するポートフォリオに対応できるよう進化する必要があります。”

現在、NetOpsチームは、ネットワーク機能とインフラストラクチャで要件に対応できるよう、プラットフォーム運用、セキュリティ運用、開発運用の各チームと連携する必要があります。組織がクラウドやマルチクラウド、Kubernetes、エッジ、オンプレミスなど、より多様な環境へとデプロイを拡大する中、NetOpsも拡大し続けるこのポートフォリオを管理できるよう対応範囲を広げなければなりません。グローバルな南北方向のネットワークスループット、パフォーマンス、セキュリティは引き続き主要な課題ですが、最新のアプリケーション、API、AIの実行に必要な現代のインフラストラクチャは分散化しており、アプリケーションデリバリを最適化するためにNetOpsの専門知識がますます求められています。従来とは異なるネットワークアプローチを採用するKubernetesの普及に伴い、コンテナレイヤーに関する専門知識に加え、イングレスとネットワークセキュリティに対応する新たなネットワーク構成要素が必要です。AIワークロードでは、機械学習運用チームが高価なGPU群から最大限の価値を引き出せるよう、極めて高いネットワークパフォーマンスが求められます。

NGINX Oneで最新のネットワーク運用を効率化

F5 BIG-IPやその他の大規模なネットワーキングシステムと連携することで、F5 NGINXは、ネットワークチームがデジタルエクスペリエンスとデジタルサービスの提供において、よりきめ細かな可観測性、より強固なセキュリティ、グローバルなカバレッジを実現できるよう支援します。F5 NGINX Oneは、あらゆる環境でアプリケーションを安全に配信するために使用されるすべてのNGINX製品を統合した、アプリケーションデリバリーの統合プラットフォームです。オンプレミス、クラウド、複数のクラウドプロバイダーのいずれに導入されているかを問わず、すべてのNGINXインスタンスを包括的に可視化し、制御できる一元化されたSaaSベースのコンソールを備えています。

NGINX Oneは、ネットワークのレジリエンス、安全性、信頼性、パフォーマンスの向上に向けて、セキュリティ、構成、運用の変更に関するベストプラクティスに基づく助言と具体的な推奨事項を提示するインラインAIツールも提供します。NGINX One AIは、NGINXが作成したすべてのドキュメントとテンプレートを使用してトレーニングされており、シンプルなチャットインターフェースを通じて、複雑なNGINXのセットアップに関する課題への具体的なガイダンスと解決策を迅速に提供します。SaaSコンソールでは、NGINXインスタンスを自動検出できます。インスタンスをNGINX Oneにリンクすると、コンソールとNGINX One APIですべてのインスタンス情報を単一の記録システムに集約し、F5 Distributed Cloud Servicesコンソールまたはオブザーバビリティ用のサードパーティツールで利用できます。

NGINX OneでNetOpsを加速

ネットワーク運用チームがNGINX Oneを活用するメリットは次のとおりです。

  • 一元化されたパフォーマンスダッシュボードとアラート:NetOpsチームは、すべてのNGINXインスタンスのパフォーマンスとキャパシティを一目で把握できます。これは、ネットワークパフォーマンスを360度可視化するうえで不可欠です。
  • NetOps、SecOps、DevOps、プラットフォームの各チームで共通の全体像を共有: NGINX Oneにより、部門横断チームが同じ全体像を把握できるため、トラブルシューティング、セキュリティ、最適化の各タスクでより効率的に連携できます。
  • 環境全体の構成管理を簡素化:構成を一元管理できるため、変更の追跡と一貫性の維持が容易になります。
  • ネットワークおよびセキュリティポリシーの適用を自動化: セキュリティ、パフォーマンス、リソース使用率など、ネットワークに関する組織のポリシーを定義し、自動的に適用します。
  • ゼロトラスト実装のサポート:証明書管理や認証制御など、ゼロトラストアーキテクチャの実装に必要な機能を標準搭載しています。
  • ボトルネックと最適化機会の特定:高度な分析により、パフォーマンス上の問題を特定し、最適化戦略を提案できます。
  • 既存のネットワーク管理およびダッシュボードスタックとの統合:NGINX One APIを使用すると、NetOpsチームはすべての情報とメトリクスを任意の監視・管理ツールに取り込めます。

ビジネス価値の創出

NGINX Oneを導入することで、プラットフォーム運用チームはビジネス価値を高めることができます。主なメリットは次のとおりです。

  • 運用負荷の軽減: 検出、構成、ポリシー適用を自動化することで、反復的な手作業を最小限に抑え、アプリケーションパフォーマンスの向上やインフラストラクチャの効率的なスケーリングといった戦略的目標にチームが注力できるようになります。
  • トラブルシューティングの迅速化:アプリケーションデリバリースタック全体を一元的に可視化することで、アプリケーション層のネットワーク問題をより迅速に特定して解決できるため、ダウンタイムが短縮され、ユーザー満足度が向上します。
  • 市場投入までの時間を短縮:構成を標準化し、企業ネットワークを経由するために必要な重要要素の導入を効率化することで、NetOpsチームはAppDevチームとDevOpsチームによるアプリケーションの構築と導入の迅速化を支援できます。
  • セキュリティ態勢の強化:レート制限、許可リスト、自動化されたポリシー適用、堅牢な暗号化などの統合セキュリティ機能により、脆弱性に先手を打って対処し、規制基準への準拠を確保します。
  • コストの最適化:リソース使用状況に関する高度なインサイトにより、組織は無駄を排除し、インフラストラクチャを適正規模に調整して、スケーリングについて十分な情報に基づく意思決定を行えます。特に、コストの算出が難しい環境で有効です。

NGINX OneとNetOps:連携でさらに強力に

組織を取り巻くネットワーク環境がますます複雑化する中、NGINX Oneは、セキュリティを維持し、ネットワークパフォーマンスを向上させながら、あらゆる環境で増大する複雑性をNetOpsチームが管理できるよう支援します。NGINX Oneは、ネットワークのすべての要素にわたって、可観測性の強化、管理の効率化、包括的なセキュリティを実現する統合プラットフォームを提供し、チームによるネットワーク運用への取り組み方を変革します。構成を簡素化し、ポリシー適用を自動化するこのプラットフォームの機能は、今日のNetOpsチームが直面する複雑性の課題に直接対応します。

環境全体の可観測性が向上することで、チームはパフォーマンスのボトルネックやセキュリティ脆弱性について、これまでにない知見を得られるようになり、問題発生後のトラブルシューティングではなく、プロアクティブな最適化が可能になります。このアプローチは、組織のセキュリティ態勢を強化するだけでなく、ネットワークに起因する導入上の障壁を取り除くことで、新しいアプリケーションやサービスの市場投入までの時間を大幅に短縮します。

ネットワーク運用を変革し、こうしたメリットを引き出す準備はできていますか?eBook「新たなアプリケーションデリバリーバリューチェーン:ネットワーク、プラットフォーム、セキュリティ、開発者運用チームのための統合プレイブック」をダウンロードしてください。

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著者について

Karthik Krishnaswamy
Karthik Krishnaswamyプロダクトマーケティング担当ディレクター | F5

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