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未来はプラットフォーム エンジニアリングにある

Dave Morrissey サムネール
Dave Morrissey
Published February 27, 2023

現代のインフラストラクチャは非常に複雑になり、開発者などのユーザーはついて行くのに苦労しています。自分の知識やリソースでは対応できない量の変動要素の管理を求められているからです。こうした問題が開発サイクルを遅らせたり、セキュリティの課題やインフラストラクチャ構成の変更といった大きな影響を伴う偶発的な過ちを引き起こしたりしています。

組織がリスクを軽減しながらアプリケーション デリバリを加速する方法を模索する中で、プラットフォーム エンジニアリングは、高速かつ拡張可能な、より優れた開発者エクスペリエンスとして台頭しています。エンジニアリング プラットフォームは、それらを使用する開発チーム向けに特別に設計された検証済みで再利用可能な安全なツールとワークフローへのセルフサービス アクセスを可能にし、生産性を高めると同時に、セキュリティと安定性を確保するための運用上のガードレールを提供します。

Gartnerは、2026年までにソフトウェア エンジニアリング組織の80%が、アプリケーション デリバリのための再利用可能なサービス、コンポーネント、ツールの内部プロバイダーとしてプラットフォーム チームを確立すると予想しています。これらのエンジニアリング プラットフォームのユーザーは、開発者、データ サイエンティスト、エンド ユーザーなどであり、その理想は、これらのユーザーと、ITインフラストラクチャを管理・運用するチームの協力関係が、このプラットフォームによって改善されることです。

プラットフォーム エンジニアリングとは

エンジニアリング プラットフォームは、精査されたツール、コンポーネント、画像、サービスとともにテンプレートを提供し、開発者はあらかじめ設定されているガイドライン内でこれらを操作できます。このプラットフォームにより、開発者は作業の自律性を確保できる一方で、デリバリ パイプラインとインフラストラクチャを管理する必要がなくなるため、偶発的な損害を引き起こしにくくなります。また、完全なプラットフォームでは、テンプレートにセキュリティとコンプライアンスも組み込まれているため、「シフト レフト」を求められる開発者の負担を軽減します。ツールとプロセスが再利用可能であり、自動化に基づいていることも、開発の効率と一貫性の向上に貢献します。

プラットフォーム エンジニアリング チームが成功するには、以下を行う必要があります。

  • ユーザー向けのプラットフォームの設計とエンジニアリングにおいて製品開発プロセスに従う。
  • 組織の開発と運用の両面を理解して、開発者とバックエンド システム間に強固なインターフェイスを構築する。
  • クラウドネイティブ プラットフォームとして設計し、それを使用して構築されるクラウドネイティブ アプリケーションをより適切にサポートできるようにする。

プラットフォーム エンジニアリングの成功にはセキュリティが不可欠

アプリケーション数は増加し、環境は複雑化し、脅威の状況は急速に変化しているため、セキュリティを確保することがますます困難になっています。しかし、適切なツールを使用すれば、攻撃者から保護し、必要なときにいつでも利用できるアプリケーションをオンデマンドで簡単にデリバリすることができます。セキュリティをCI/CDパイプラインや自動化ツール、クラウド サービス全体に統合することで、アプリケーションの整合性とパフォーマンスを確保し、優れたカスタマー エクスペリエンスを提供することができます。

クラウド環境を保護し、アプリケーション ポートフォリオを拡大するには、多面的なアプローチが必要です。ソリューションは、シームレスに管理し、インテリジェンスを共有するために、クラウド インフラストラクチャだけでなく、それ自体とも統合する必要があります。さらに、クラウドへの移行をサポートする効果的なセキュリティには、次のものが必要です。

  • さまざまな脅威と環境に幅広く対応するセキュリティ保護。
  • 自動化をサポートする宣言型インターフェイス。
  • ビジネスの優先順位に沿った柔軟な消費モデル。

F5でプラットフォーム エンジニアリングを保護

F5は、クラウド向けに構築されたソリューションで、これらのプラットフォーム エンジニアリング要件を始めとするさまざまな要件にすべて対応し、開発現場やお客様の顧客を混乱させることなく脅威を阻止します。

幅広いセキュリティ保護

F5は、エンタープライズ アプリケーションがマルチクラウド環境のどこに配置されていても保護し、自動化されたボットやレイヤ7攻撃などの高度な脅威から保護し、インフラストラクチャとコンテナに必要な可視性を提供します。既知の脅威を阻止するだけでなく、阻止する必要がある疑わしい動作を特定するのにも役立ち、ワークフローを中断したり、ユーザーの満足度を低下させたりすることはありません。

宣言型インターフェイス

F5ソリューションは、インテントベースのアクションを構築し、自動化とIaC(Infrastructure as Code)でプラットフォームをスケーリングできる宣言型インターフェイスを使用して設計されています。命令型APIの呼び出しとは異なり、宣言型インターフェイスでは、ユーザーが実行したいことを指定すると、システムがその方法を見つけ出します。これにより、セルフサービスと自動化をサポートする上で、インフラストラクチャに関する高い専門知識が必要なくなり、これはプラットフォーム エンジニアリングの目標にも合致しています。

柔軟なモデル

F5はまた、そのサービスをお客様の消費ニーズに合わせるために、幅広い柔軟な商用モデルに投資してきました。組織にはそれぞれ独自のインフラストラクチャと目指す成果があり、F5は、アプリケーション単位の運用も含め、それぞれのデジタル トランスフォーメーションの取り組みをサポートするために必要なプラットフォーム、自動化、宣言型インターフェイス機能をご用意しています。

F5ソリューションは、お客様がクラウド インフラストラクチャを保護して、アプリケーション デリバリを加速させ、信頼性の高い運用をサポートするのに役立ちます。お客様の開発チームが市場への投入を短期化できるよう、プラットフォーム エンジニアリングがサポートする一方で、運用チームがどんなに複雑でも安全で基準に準拠したインフラストラクチャを確立できるよう、F5が支援します。

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F5とAWSの技術提携や、ビジネスクリティカルなアプリケーションを自信を持ってクラウドに移行する方法の詳細については、www.f5.com/partners/technology-alliances/amazon-web-servicesをご覧ください。