現在、ほとんどの組織では悪性ボットがWebトラフィックの40%を占めており、オンラインでは人間が急速に後れを取っています。Aite-Novarica Groupが最近発表したレポートでは、ある銀行の事例で、悪性ボットと正規ユーザーの比率が10対1に達していることが示されています。悪性ボットは、分散型サービス拒否(DDoS)攻撃、不正取引、データを窃取するWebスクレイピング攻撃など、企業に甚大な被害をもたらす可能性があります。ボットは高度化し、一般的なセキュリティ制御を回避できるようになっているほか、手口を迅速に変更して検知を逃れるため、セキュリティ防御も進化させる必要があります。
これほど多くの悪質なボットをすべて阻止しようとすれば、多大な負担がかかります。手動のボット対策を採用しているチームでは、IPアドレスのブロックやセキュリティインシデントの調査に年間10,000時間以上を費やす場合があると、Forresterは指摘しています。自動化されたボット対策ソリューションを活用すれば、必要な手作業を大幅に削減しながら、侵害やサービス中断のリスクも低減できます。
F5 Distributed Cloud Bot Defenseは、人工知能(AI)を活用して集約データを継続的に分析し、悪意のあるボットが短期間で手法を変えた場合でも識別します。クライアント側で収集した豊富なシグナルにAIとデータサイエンティストの知見を組み合わせることで、F5は行動分析を用いて悪意のあるボットを検出して阻止する一方、正当なボットや人間によるトラフィックは防御を妨げられることなく通過させることができます。この手法は、誤検知率をほぼゼロに抑えるとともに、CAPTCHAのような煩雑なツールを不要にすることで、正規ユーザーの負担を軽減します。
F5なら、悪質なボットによる被害を阻止できます。F5 Distributed Cloud Bot Defenseでは、次のことが可能です。
- 自動化された攻撃をリアルタイムで防御
- アカウント乗っ取りと偽アカウントを防止
- 転売ボットと在庫の買い占めを阻止
- ギフトカードを狙う攻撃や不正行為を防止
AWSクラウド環境にF5 Distributed Cloud Bot Defenseを追加すると、パブリッククラウド、コンテンツ配信ネットワーク(CDN)、プライベートクラウド、オンプレミスインフラストラクチャなどで構成されるハイブリッド環境全体で、単一のボットセキュリティソリューションを利用できます。F5コネクタにより、さまざまなプラットフォーム、API、モバイルアプリケーションへ容易に導入でき、幅広い攻撃対象領域を保護できます。
Amazon CloudFront CDNのユーザーは、シームレスな保護を容易に追加できます。使用するのは、F5 Distributed Cloud Bot Defense Connector for Amazon CloudFrontです。これにより、お客さまやクラウドエンジニアリングチームに負担をかけることなく、CloudFrontにボット対策を容易に追加できます。CloudFront Ready統合により、シンプルかつ迅速な導入が可能になり、既存のセキュリティおよびプラットフォームエンジニアリングのアプローチを補完します。
また、現在AWS WAFを使用している場合は、F5のルールを追加することで、ボット対策機能を容易に強化できます。これらのルールセットは、F5のセキュリティスペシャリストが作成、選定、統合しています。
スニーカーボットを即座に阻止
スニーカー小売業者のVegNonVegでは、ボットの影響で顧客が商品を購入できない状況に陥っていました。同社のeコマースインフラストラクチャはAmazon CloudFront上に構築されており、注目度の高い新作スニーカーの発売時に発生する極端なトラフィック急増にも迅速に対応できました。しかし残念ながら、そのトラフィック急増の大きな原因は悪意のあるボットでした。ボットは人気商品を瞬時に買い占め、大幅に値上げして転売していたのです。悪質なボットはVegNonVegの顧客に不満をもたらしただけでなく、トラフィックの増加や社内での対策により、インフラストラクチャコストも押し上げていました。
同社はボット攻撃を阻止するためにCAPTCHAと多要素認証(MFA)を試しましたが、ほとんど効果はありませんでした。Amazon CloudFrontにF5 Distributed Cloud Bot Defenseを追加したことで、VegNonVegは攻撃の可視性を高め、悪意のあるトラフィックを効果的にブロックできるようになりました。現在では、常連客が妨害されることなく商品を購入でき、VegNonVegはインフラストラクチャコストも削減しています。詳細はこちらF5 Distributed Cloud Bot Defense Connector for AWS CloudFrontの詳細と、VegNonVegがF5とAWSを活用して優れた顧客体験を提供している方法をご覧ください。
ユーザーにストレスを与えたり、ITチームの作業負担を増やしたりすることなく、高度で有害なボットからハイブリッド環境を保護します。詳しくは、AWS MarketplaceのF5 Distributed Cloud Bot Defenseをご覧ください。
著者について
関連するブログ記事

F5 Application Study Tool:OpenTelemetryによるF5 BIG-IP環境の監視
F5の新しいオープンソースツールは、BIG-IP環境を詳細に可視化し、データを追跡するとともに、強力でカスタマイズ可能なインサイトを得るための基盤を提供します。
F5 BIG-IPでAI防御を実現
F5 BIG-IP Advanced WAF、BIG-IP APM、BIG-IP SSL Orchestratorが、生成AIアプリ向けに包括的なセキュリティソリューションを提供する仕組みをご覧ください。
F5 Advanced WAFによるGraphQL APIの保護
ここ数年、多くの組織がデジタルトランスフォーメーションを進めており、COVID-19のパンデミックによってその動きは加速しています。
アプリケーションサービスの現状 通信業界版:リーダーとしての台頭
通信ネットワークが進化し、さまざまな業界の幅広いユースケースに対応するなか、通信業界の回答者がテクノロジーリーダーとしての存在感を高めていることがわかります。
デジタルトランスフォーメーションは、単なるペーパーレス化ではない
デジタルトランスフォーメーションは、単なるペーパーレス化ではありません。真のモダナイゼーションにアプリケーションアーキテクチャとセキュリティの再構築が必要な理由を、F5ブログでご覧ください。
やめましょう。もう本当にやめましょう。HTTPSはHTTPより高速ではありません。
もうやめましょう。HTTPSはHTTPより高速ではありません。プロトコルのパフォーマンスに関する微妙な違いと、暗号化トラフィックを適切に最適化する方法については、F5ブログをご覧ください。