アプリケーションのセキュリティ、パフォーマンス、信頼性を維持するには、インフラストラクチャを最新の状態に保つことが不可欠です。旧バージョンのF5 BIG-IPを運用している場合、新しいハードウェアまたはソフトウェアに移行することで、最新のワークロードに必要なパフォーマンスと拡張性を向上できます。ただし、必要な時間と労力を理由に移行を見送ってきた場合でも、F5とRed Hatの10年にわたるパートナーシップにより、より迅速かつ容易に移行できます。
手作業のプロセスがアップグレードを遅らせる
旧世代のBIG-IPシステムから新しいプラットフォームへ移行するには、デバイス間でのセキュリティキーの転送、VLANなどのネットワークコンポーネントの再構成、インフラストラクチャの一貫した展開の確保など、複数の作業が必要です。従来、これらのプロセスは手作業で行われており、時間がかかるうえ、エラーが発生しやすいという課題があります。
インフラストラクチャチームとネットワークチームが普段から連携していない場合、連携不足によってプロセスがさらに複雑になる可能性があります。また、数十~数百のBIG-IPインスタンスを管理している場合、こうした手作業により、アップグレードに要する期間が数週間から数か月に延びることがあります。
自動化でモダナイゼーションを簡素化
F5とRed Hatは提携し、自動化によって手動アップグレードの課題に対応しています。認定済みのF5コレクションが多数用意されているため、Red Hat Ansible Automation Platformにおいて、BIG-IPはAnsible Galaxyの中でも特に自動化が進んだ製品の1つとなっています。これらのコレクションは、BIG-IPの管理およびモダナイゼーションのワークフローにエンタープライズグレードの自動化を追加する構築済みモジュールです。自動化の経験が限られている場合でも利用できます。
“「自動化の経験が限られていても、BIG-IPの管理とモダナイゼーションのワークフローにエンタープライズグレードの自動化を導入できます。」”
Ansible Content Collectionsには、命令型APIと宣言型APIの両方に対応する自動化機能が含まれています。対象は、F5 BIG-IP TMOSに加え、F5OSを実行する新しいF5 rSeriesアプライアンスやF5 VELOSシャーシです。これらのコレクションを使用すると、モダナイゼーションに向けて、以下の自動化にすぐに着手できます。
- リフト&シフトプロセスの煩雑な作業を自動化し、手作業と潜在的なエラーを減らすことで、プロセスを簡素化
- 最新のソフトウェアバージョンへのアップグレードと新しいハードウェアへの移行を、1つの連携したプロセスで実行
- 運用上のサイロを解消し、インフラストラクチャチームとネットワークチームのシームレスな連携を実現
- すべての新規デプロイに同じ構成を確実に適用し、環境間の一貫性を確保
自動化フレームワークにより、アップデートに必要な作業数を大幅に削減できます。これは、サポート終了済みまたはサポート終了が近いバージョン(iSeriesアプライアンスやBIG-IP 16.1.xなど)を運用している場合に特に有用です。その場合、サポート対象バージョンへ速やかに移行することで、テクニカルサポートやソフトウェア開発サポートの中断を回避できます。
最新のアプリケーションサービスへ、より迅速に移行
Red Hat Ansible Automation Platformで自動化することで、BIG-IP環境のモダナイゼーションを迅速化し、アップグレードプロセスを数週間、場合によっては数日まで短縮できます。しかし、メリットはスピードだけではありません。自動化は、次の点にも役立ちます。
- 人的ミスのリスクを軽減し、一貫性のあるデプロイを実現
- 最新かつサポート対象のソフトウェアとハードウェアでセキュリティギャップを解消
- ITスタッフを反復作業から解放し、より価値の高い業務に集中できるようにします
自動化に関する高度な専門知識は必要ありません。F5向けの認定Ansible Content Collectionsを使用すれば、簡単に自動化できます。まずは1台のデバイスのアップグレードから小規模に始め、確信が深まるにつれて適用範囲を拡大できます。F5とRed Hatの長年にわたるパートナーシップにより、これらのツールはエンタープライズ環境に対応し、包括的なサポートと継続的なアップデートが提供されます。次回のBIG-IPアップグレードを計画する際は、自動化によって移行とモダナイゼーションを容易に進める方法をご検討ください。
F5 BIG-IP Ansible Collectionsの詳細については、こちらをご覧ください。
5月19~22日にボストンで開催されるRed Hat Summitで、F5とRed Hatのパートナーシップをぜひご体感ください。ブース#648では、自動化やAIセキュリティなどについてご紹介します。
著者について

関連するブログ記事

F5 Application Study Tool:OpenTelemetryによるF5 BIG-IP環境の監視
F5の新しいオープンソースツールは、BIG-IP環境を詳細に可視化し、データを追跡するとともに、強力でカスタマイズ可能なインサイトを得るための基盤を提供します。
F5 BIG-IPでAI防御を実現
F5 BIG-IP Advanced WAF、BIG-IP APM、BIG-IP SSL Orchestratorが、生成AIアプリ向けに包括的なセキュリティソリューションを提供する仕組みをご覧ください。
F5 Advanced WAFによるGraphQL APIの保護
ここ数年、多くの組織がデジタルトランスフォーメーションを進めており、COVID-19のパンデミックによってその動きは加速しています。
アプリケーションサービスの現状 通信業界版:リーダーとしての台頭
通信ネットワークが進化し、さまざまな業界の幅広いユースケースに対応するなか、通信業界の回答者がテクノロジーリーダーとしての存在感を高めていることがわかります。
デジタルトランスフォーメーションは、単なるペーパーレス化ではない
デジタルトランスフォーメーションは、単なるペーパーレス化ではありません。真のモダナイゼーションにアプリケーションアーキテクチャとセキュリティの再構築が必要な理由を、F5ブログでご覧ください。
やめましょう。もう本当にやめましょう。HTTPSはHTTPより高速ではありません。
もうやめましょう。HTTPSはHTTPより高速ではありません。プロトコルのパフォーマンスに関する微妙な違いと、暗号化トラフィックを適切に最適化する方法については、F5ブログをご覧ください。