エッジコンピューティングは、ローカルでのデータ分析、人工知能、プロセス自動化などのデジタル機能を提供し、DoDのアプリケーションデリバリーを変革する可能性をもたらします。
先日開催された「TechNet Cyber 2022」カンファレンスのセッション「DoD Edge 2.0」では、F5のDistinguished Engineer兼Systems and Platforms担当CTOであるJoel Mosesが、エッジコンピューティングに関する重要な知見を共有し、新たな革新的プラットフォームがDoDにもたらし得る注目すべきメリットを紹介しました。
GovCloudベースのインフラストラクチャとの明確な違い
Edge 2.0は、米国内にのみ構築された集中型アーキテクチャに依存する現在のGovCloudベースのインフラストラクチャ製品とは大きく異なります。集中型アーキテクチャには、エッジのローカライズされたワークロードに求められる超低レイテンシと極めて高いスループットを、コスト効率よくサポートできないという欠点があります。その代わりに、クラウド機能をビジネスデータの発生源に配置してエッジクラウドを形成し、データが生成されるネットワークエッジにコンピューティング、ストレージ、ネットワーキングの各リソースを配置する必要があります。
エッジクラウドは、GovCloud上かオンプレミスかを問わず、既存のDoDクラウドソリューションをセキュアにエッジまで拡張できます。これにより、イノベーションを支えるDoDの基盤資産を構築し、情報優位性の確保とDoDの業務プロセス変革を可能にします。
DoD向け革新的プラットフォーム
新しいプラットフォーム製品(例:F5 Distributed Cloud Services(XC Services))は、DoD向けのエッジソリューションを提供できます。この種のエッジソリューションは、DoDのオンプレミスデータセンターやGovCloudと連携し、機能をエッジまで拡張します。
具体的には、これらの新しいソリューションは、O-CONUS(米国外)、前方作戦基地、さらには航空機の機体に搭載されたセンサーに至るまで、多様なエッジ環境でアプリケーションを展開、保護、運用するためのセキュアな分散クラウド環境を提供します。主な機能には、アプリケーションとインフラストラクチャの管理に加え、エッジサイトとGovCloud間のセキュアな接続が含まれます。
このような新しいタイプのプラットフォームは、DoDの各部門が分散エッジワークロードを管理できるよう、コンピューティング、ストレージ、ネットワーキング、セキュリティを統合したクラウドネイティブのソフトウェアスタックも提供できます。たとえば、F5 XC Servicesは、ゼロトラストとアプリケーションレベルのセキュリティにより、エッジサイト間、およびエッジサイトとGovCloudをシームレスに接続するセキュアな接続サービスを提供します。
解決するDoDエッジの課題
- 異なるGovCloudにまたがる異種エッジ環境の監視と、分散アプリケーションおよびデータ群の運用に伴う複雑さの軽減
- GovCloud環境とオンプレミス環境にまたがる分散インフラストラクチャ、アプリ、データに対する、一貫性のある標準化されたセキュリティポリシーとプロファイルの作成
- エッジおよびマルチクラウド環境全体で、信頼性とパフォーマンスに優れた接続を提供
エッジのメリット
- エッジフリートの管理と運用を簡素化 – SaaSベースでハードウェアとインフラストラクチャソフトウェアの導入およびライフサイクル管理を行うことで、アプリケーションソフトウェアの開発に注力できます。
- エッジからクラウドまでの統合セキュリティ – エッジインフラストラクチャ群とアプリを脆弱性から保護し、エッジデバイスの状態をリアルタイムで可視化して、テレメトリを取得します。クラウドとエッジ間のセキュアな接続により、エンドツーエンドで状況を把握できます。
- パフォーマンスの最適化とコスト削減 – SaaSベースのプラットフォームサービス提供と高性能なグローバルネットワークを組み合わせることで、エッジにおける導入・運用コストとアプリケーションのダウンタイムを大幅に削減します。
エッジコンピューティングなどのテクノロジーとイノベーションは、世界を急速に変革しています。変化するアプリケーション環境がもたらすメリットは、まさに画期的です。しかし、セキュリティを見過ごしてはなりません。詳しくは、ブログ「AIとリアルタイムテレメトリで分散クラウドエッジのサイバーセキュリティを再定義」をご覧ください。
Chad Davis
F5 インダストリープラクティスグループ シニアマネージャー
著者について

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