2021年、F5はクラウドネイティブのスタートアップ企業Volterraを買収しました。同社は、SaaSで管理されるコントロールプレーンとグローバルに分散されたデータプレーンを使用して、複数のクラウドとエッジにわたってアプリケーションを一貫して配信し、セキュリティを確保するという、困難かつ新たに生じつつある課題の解決に注力していました。Volterraは、F5 Distributed Cloud Servicesの基盤となりました。これは、アプリケーションデリバリとセキュリティのためのF5のSaaSベースのソリューションで、買収から約1年後に提供を開始しました。
それ以来、Distributed Cloud Servicesは大きく進化してきました。新たなセキュリティサービスを追加し、より広範なF5 Application Delivery and Security Platform (ADSP)との統合を拡充するとともに、信頼性、拡張性、運用成熟度の向上に多大な投資を行ってきました。その過程で多くの知見を得ました。中でも特に重要なのは、Distributed Cloud Servicesの成長に伴い、明確さとシンプルさが機能と同じくらい重要になるということです。
お客さまのニーズに応じて拡張できる利用モデル
Distributed Cloud Servicesの成熟に伴い、F5 ADSPの中核を担う柱となったことから、パッケージ体系もそれに合わせて進化させる必要があると認識しました。
目標は明確でした:
- 導入を簡素化:膨大なSKUカタログから選定する手間を省き、幅広い機能を容易に利用できるようにします。
- 価値と利用量を整合し、お客さまのサービス利用状況を反映する、ソリューション全体で一貫した使用量計測を実現します。
- 煩雑さを軽減するため、サービス固有の体系を整理し、直感的に理解できる少数のパッケージ指標に集約します。
何よりも重視したのは、お客さまの現在の状況に合い、将来の成長に向けた明確で予測可能な道筋を示せるパッケージ体系です。
Distributed Cloud Services EssentialsとEnterpriseのご紹介
こうした障壁を取り除き、プラットフォームの評価・導入方法により適合させるため、Distributed Cloud Servicesのパッケージ体系と利用形態を刷新しました。その一環として、サービスをより簡単にご利用いただけるよう設計した2つの新しいパッケージ、EssentialsとEnterpriseを導入します。
“Distributed Cloud Servicesをこれらの新しいパッケージで提供することで、導入しやすく、理解しやすいサービスを実現し、お客さまのビジネスの成長に合わせて拡張できるようにします。”
Essentialsは、アプリケーションデリバリとセキュリティの中核サービスを迅速に導入したいお客さま向けに設計されています。Webアプリケーションファイアウォール(WAF)、API保護、DDoS緩和、コンテンツ配信などの基本機能が含まれます。
Essentialsは、不要な複雑さを伴うことなく、公開アプリケーションの保護、リスクの軽減、パフォーマンスの向上に取り組むためのシンプルな導入手段を提供します。
Enterpriseは、その基盤を拡張し、より高度なセキュリティニーズを持つお客さまに対応します。より厳格なセキュリティ要件、ハイブリッドマルチクラウドアーキテクチャ、社内アプリケーションの保護ニーズに加え、可視性と制御をさらに強化し、高度なセキュリティ機能を活用したい組織向けに設計されています。
Enterpriseは、インターネットに公開されるアプリケーションと社内アプリケーションの両方にわたって保護と配信の範囲を拡大します。これにより、要件の拡大に応じて単一のソリューションに標準化できます。
柔軟性と拡張性を追求した設計
これらの新しいパッケージは、SKUを簡素化するだけでなく、最新のプラットフォームに対する評価、導入、段階的な拡張のあり方にDistributed Cloud Servicesを適合させるものです。
Distributed Cloud Services EssentialsとEnterpriseは、相互補完的な機能をバンドルし、一貫した従量制の計測方式を採用することで、導入時の運用負荷を軽減します。個々のサービスを事前に購入するのではなく、幅広い機能を利用できる状態から開始し、少数の統一された指標に基づいて必要な分だけ利用できます。まずアプリケーションのセキュリティ確保と配信に注力し、要件の拡大に応じて利用範囲を自然に広げられます。
このパッケージ体系の進化は、Distributed Cloud Servicesをより広範なF5 ADSP戦略に整合させるとともに、導入初期の普及を妨げていた障壁を取り除くための意図的な取り組みです。
アプリケーションがハイブリッドマルチクラウドやエッジ環境へと広がり続ける中、アプリケーションセキュリティとアプリケーションデリバリを大規模に実現するには、個別製品ではなくプラットフォームが最も効果的であるとF5は考えています。Distributed Cloud Servicesを新しいパッケージで提供することで、導入しやすく、理解しやすいうえ、ビジネスの成長に合わせて拡張できるサービスを実現します。
各パッケージに含まれるサービスの詳細については、こちらをご覧ください。
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