クラウド導入の主な推進要因の1つは、アジリティとスピードの向上に対するニーズです。これにより、IT組織はより柔軟に対応できるようになり、デジタルトランスフォーメーションの時代を迎えた企業の力となります。しかし、アプリケーションをパブリッククラウドへ移行する場合、通常は「リフト&シフト」やリファクタリングに相当な計画作業が必要となるため、実現が難しくなることも少なくありません。さらに、新しい環境に対応するためにアプリケーションサービスを再構成するという複雑さが加わると、こうした課題は一層大きくなります。この点を踏まえ、F5はクラウドソリューションに関するパートナーシップとイノベーションを継続的に推進し、アプリケーションの市場投入までの時間を短縮するとともに、F5のアプリケーションサービスのクラウド移行を簡素化しています。その代表例が、ここ数年にわたるAmazon Web Services CloudFormation Templates(CFT)の開発です。これにより、AWS上でのF5導入の迅速化、簡素化、自動化を支援しています。(まだご存じでない場合は、こちらの概要をご覧いただくか、F5のGitHubリポジトリで詳細をご確認ください)。
このCFTライブラリを基盤として、F5は新たに公式の「Quick Start」を提供し、AWSとの統合をさらに強化しました。これにより、本番環境またはテスト環境でBIG-IP Virtual Editionを立ち上げるプロセスが一層迅速になります。Quick Startを初めて利用する方のために説明すると、このサービスは、AWSにワークロードをデプロイするために必要なAWSのコンピューティング、ネットワーク、ストレージなどのサービス(ISVソリューションを含む)を起動、設定、実行し、セキュリティと可用性のベストプラクティスを実装します。
では、F5の新しいQuick Startでは何ができるのでしょうか?
今後続く取り組みの第1弾として、まずはオートスケーリングから始めましょう。このQuick Startは、冗長性を高めるために複数のアベイラビリティーゾーンに分散して、BIG-IP Virtual Editions(VE)のオートスケーリンググループをデプロイし、Local Traffic Manager(LTM)モジュールをプロビジョニングします。これらのVEインスタンスは、スループットまたはvCPU使用率に応じて自動的にスケールアウト/スケールインします。アプリケーショントラフィックが変動しても、需要に見合う必要なリソースのみをプロビジョニングできるため、アプリケーションの可用性と運用コストを最適化できます。詳細は割愛しますが、このQuick Startは、VPCやサブネットから、インターネットゲートウェイ、オートスケーリンググループ、BIG-IP VEまで、必要なものをすべてデプロイします。デプロイされる構成の要点を以下の図1に示します。プロビジョニングされるアーキテクチャの詳細については、こちらをご覧ください。

Quick Startsの優れた点は、F5やAWSに関する予備知識がほとんど、あるいはまったくなくても、わずか30分で完全に機能する本番環境またはサンドボックス環境を構築できることです。最初からすべてを設定する手間なく、F5とAWSのさまざまな機能をすぐに試し始められます。数回クリックしてパラメーターを入力するだけで準備完了です。
F5のお客さまは多岐にわたるため、1つの構成ですべてのシナリオに対応できるとは限りません。そのため、Quick Startでは、インスタンスサイズ、ライセンスタイプ、オートスケーリングのしきい値など、さまざまな要素を個々のビジネス要件に合わせて調整でき、ニーズに適したアーキテクチャを導入できます。また、前述のとおり、これは今後拡充予定の多様なF5 Quick Startsポートフォリオの第1弾にすぎません。今後数か月から数年にわたり、より幅広いお客さまのユースケースやアーキテクチャに対応するQuick Startsをさらに開発していく予定です。今後の展開にご期待ください。
最後に、来週開催されるAWS re:Inventに参加予定でこのQuick StartやF5 on AWSに関するその他の情報について詳しく知りたい方は、ぜひブース#1640にお立ち寄りください。エキスパートがさまざまなご質問やご相談に対応します。
このQuick Startの詳細と導入手順については、こちらをクリックしてください。
関連リソース
AWS上のF5 Application Delivery and Security Services
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