ハイブリッド・マルチクラウド戦略とパフォーマンス管理

F5エコシステム | 2023年11月28日

F5のお客さまとの現場での対話や年次調査から、ハイブリッドマルチクラウドモデルが日常的なクラウドインフラストラクチャの基盤になりつつあるという傾向が続いていることが明らかになっています。組織は、目指すビジネス成果と期待されるユーザーエクスペリエンスを実現するため、今後も複数のアプリケーションアーキテクチャを活用して事業を運営していくでしょう。

たとえば、2023年版F5「State of Application Strategy Report」では、回答者が保有するアプリケーションポートフォリオのうち、SaaSを除く約40%がモダンに分類されると回答しています。これには、モバイルアプリやマイクロサービスの導入が含まれます。この割合は2025年までに50%を超え、60%に達する可能性があると予測されています。

ビジネス目標の達成に向けてマルチクラウドアーキテクチャの影響を適切に管理

この現実に伴うマルチクラウドおよび複数チーム間の複雑さを解消するため、インフラストラクチャ、運用、セキュリティの各チームが連携できるよう、Google CloudとF5 Distributed Cloud製品チームのエキスパートが特別ウェビナーに集結しました。「分散型マルチクラウドアプリ環境の管理を容易にし、セキュリティを強化するための鍵」では、マルチクラウドの柔軟性が大きな代償を伴う可能性について、エキスパートが解説します。

  • 複雑で分散した環境の管理
  • 運用の複雑さとコストの大幅な増加
  • デジタルサービスの健全性とパフォーマンスをエンドツーエンドで可視化できなくなる
  • 潜在的なサイバー攻撃の対象領域が指数関数的に拡大

ライブセッションに参加できなかった方もご安心ください。このブログ記事で主な内容の一部をご覧いただけます。また、オンデマンド録画も視聴できます。

ActualTech MediaのJess Steinbach氏が司会を務めた本イベントには、著名な講演者として、Joshua Haslett氏(Google Cloud、Strategic Technology Partner Manager)、Ian Dinno氏(F5、Senior Manager, Product Marketing)、およびRahul Phadke氏(F5、Product Management)が登壇しました。組織が分散クラウド環境の接続、管理、セキュリティ確保をより容易にする方法について議論しました。

マルチクラウドのセキュリティ、パフォーマンス、レジリエンスの実現は複雑になりがち

F5のマルチクラウドネットワーキングソリューションの1つであるF5 Distributed Cloud Network Connectは、ハイブリッド環境全体に高性能なネットワーキングとセキュリティを提供します。単一のSaaSベースの管理プラットフォームを使用して、共通のポリシーと運用手順を維持しながら、パブリッククラウド、プライベートクラウド、エッジサイト、オンプレミスデータセンターに分散するアプリケーションを迅速に接続できます。自動プロビジョニングにより、クラウドインスタンスを数分で接続し、複雑さを軽減して効率を向上させます。

Distributed Cloud Network Connectは、DevOps、NetOps、SecOpsの各チーム間の連携に必要な完全なマルチテナンシー機能とセルフサービス機能を提供します。また、アラート通知用のOpsgenieやSlack、セキュリティ情報およびイベント管理(SIEM)用のSplunkやDatadogなど、広く利用されているツールにも対応しています。これにより、DevOpsチームとSecOpsチームは、AWSクラウド、パブリッククラウド、オンプレミス環境で使い慣れたツールを統合して活用しやすくなります。

マルチクラウドジャーニーの3つのフェーズが切り拓く、モダンアプリの明るい未来

Joshがセッションで述べたように、従来のクラウド導入ジャーニーは通常、アプリをクラウドへ移行する初期の戦術的な取り組みから、高度なテクノロジー、大量のデータ、複数のプラットフォームを活用して、特に厳しいビジネス要件やユーザー要件に対応する、より戦略的な活動まで、3つの主要なフェーズで構成されます。

最初のフェーズは「クラウド導入」です。一般にリフト&シフト戦略として取り組むこのフェーズでは、少なくとも1つのスケーラブルなクラウドプラットフォームが備える柔軟性と高可用性を活用することに重点を置きます。組織がクラウドジャーニーを開始する際の第一歩となるため、この段階は基礎として重要です。この時点では、複数のクラウドプラットフォームが必要になることが必ずしも明確とは限りません。

次に、クラウドジャーニーはアプリケーション変革へと進みます。ここでは、アプリケーションのリファクタリングにより、選択したクラウドプラットフォームのより高度な機能を活用しやすくなります。これには、アプリケーションの弾力性や、Kubernetesなどを用いたコンテナ化が含まれ、アプリケーションのスケーラビリティ、運用上のレジリエンス、ユーザーエクスペリエンス全体のさらなる向上につながります。この段階で、2つ目以降のクラウド環境が必要になる場合もあります。

最終段階では、組織のよりモダンなアプリケーションが対象となり、機械学習や大規模言語モデルなどのパブリッククラウドサービスと先進テクノロジーの導入が進みます。この段階では、多くの場合、チームは新たな機能やより深いインサイトを引き出し、さらなる効率化を図るために、人工知能とアナリティクスを活用します。企業は、コスト、スケーラビリティ、パフォーマンス機能、複数のプロバイダーが提供する革新的なクラウドテクノロジーへのアクセスのバランスを取りながら、アプリケーションとデータを戦略的に配置します。

ハイブリッドクラウド戦略とマルチクラウド戦略は現在広く採用されており、今後も重要であり続けることは明らかです。Flexeraが最近実施した調査によると、すでに87%の組織がマルチクラウド戦略を採用し、72%がハイブリッドクラウドのアプローチも活用しています。

企業がセキュリティ態勢を損なうことなく俊敏性を追求するうえで、セキュアなマルチクラウドネットワークは不可欠です。組織は、基盤となるマルチクラウドの運用モデルにかかわらず、あらゆるアプリとAPIを一貫して配信、保護できるネットワーク環境を提供するフレームワークを求めています。

GoogleとF5が、安全なマルチクラウドへの道を切り拓く鍵を提供

Rahul氏がセッションで述べたように、セキュアなマルチクラウドネットワーキングフレームワークは、こうした課題の解決に役立ちます。企業の運用部門は、すべてのアプリケーションとAPIにわたるビジネスニーズ、脅威の状況、機能要件への対応に苦慮しています。セキュアなマルチクラウドネットワーキングフレームワークを運用上のコラボレーションプラットフォームとして活用することで、企業の運用チームとセキュリティチームは、あらゆる環境への接続を進めやすくなります。その目標は、接続された環境でアプリケーションとAPIをシームレスに配信し、保護することです。

F5とGoogle Cloudは、組織がビジネス目標に最も適したソリューションを導入し、自社のビジネスに最適なインフラストラクチャを安全に活用できるよう取り組んでいます。アプリケーションをインターネット上で公開する場合でも、エッジ拠点にプライベートに配信する場合でも、Google CloudとF5を活用することで、アプリケーションをシームレスに配信し、保護する仕組みを実現できます。

改めて、この重要なトピックに関心をお寄せいただき、ありがとうございます。ウェビナーのオンデマンド完全版をご覧いただき、議論の内容を直接お確かめください。「分散型マルチクラウドアプリ環境の管理を容易にし、セキュリティを強化するための鍵」

ご不明な点がございましたら、F5 Distributed Cloudチームのハイブリッドマルチクラウド担当エキスパートまでお問い合わせください。ご相談を承ります。

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タグ: 2023

著者について

Beth McElroy
Beth McElroyシニアアライアンスマネージャー | F5

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