現代のクラウド時代において、企業は物理データセンター内に限定されたネットワークベースのサービス提供から脱却し、進化を遂げています。
クラウドの導入が進むにつれ、リモートキャッシュを利用してコンテンツ配信を拡張する、多くの「クラウド隣接型」ベンダーが登場しました。こうしたキャッシュにより、企業はエンタープライズエッジを遠隔市場のより深い領域まで拡張し、ユーザーに近い配信元から静的コンテンツを提供できるため、レイテンシーの低減と顧客体験の向上につながります。コンテンツ配信ネットワーク(CDN)は、動画やその他の静的コンテンツを大規模かつ効率的に配信するために不可欠な仕組みへと急速に進化しました。
新たな要件への対応
企業がCDNサービスを導入することで、グローバル展開の拡大が可能になりました。しかし、新たなデータ主権規制に対応するには、データレジデンシーとプライバシーの機能を強化するよう設計されたソリューションが必要です。
その結果、企業は、サードパーティのインフラストラクチャプロバイダーが提供する新たなエッジコンピューティング機能を活用し、エッジで動的アプリケーションを利用できるようにソリューションの再設計を進めています。これにより、サードパーティのインフラストラクチャ、オーバーレイフレームワーク、オンプレミス、パブリック、プライベートの各インフラストラクチャにまたがるハイブリッドトポロジーを利用して、アプリケーションのグローバル展開をコスト効率よく拡大できるようになりました。
F5の変革と成長
F5は、従来型データセンター向けにエンタープライズグレードの負荷分散およびセキュリティソリューションを提供してきたことで、長年にわたり高い評価を得ています。
創業当初は主にハードウェアを中心とする企業でしたが、現在ではF5の収益の半分以上を、セルフマネージドまたはSaaSとして利用されるソフトウェアが占めています。この新たな市場機会に対応するため、F5はSaaSを主要な成長ドライバーとしてポートフォリオに組み込み、進化させてきました。
2022年、F5はF5 Distributed Cloud Servicesを発表しました。これは、クラウドネイティブかつSaaS形式で提供される、アプリケーションデリバリおよびセキュリティサービスのポートフォリオです。
ネットワークの拡張と強化
F5は、プライベートなグローバル光ファイバーネットワークを活用してSaaSサービスを提供しています。このネットワークとそのポイントオブプレゼンス(PoP)は、国際的なインターネットサービスプロバイダーであるHurricane Electricによると、世界の相互接続ネットワークの上位10位以内にランクされています。
F5は、主要なクラウドエクスチェンジポイントでの直接的な光ファイバー接続と広範なピアリングにより、低遅延でプライバシーを強化した高性能な接続を提供します。F5の強みはピアリング容量にあり、Lumen、Tata、NTT、Arelion、Telstra、Telxiusといった業界大手との戦略的関係を通じて、積極的に拡大しています。
さらに、南米、中東、アジアの主要ネットワークプロバイダーとのピアリング関係により、F5の事業基盤は成長市場へと拡大しています。F5は、こうした戦略的パートナーシップを活用することで、パフォーマンスとプライバシーを維持しながらSaaSサービスを拡張できます。
拡張性と柔軟性に優れたソリューションの提供
The F5 Distributed Cloud Platformは、比類のない拡張性を提供します。マルチクラウドネットワーキング(MCN)、拡張CDN、カスタマーエッジ(CE)展開などのサービスにより、ハイブリッドかつ異種混在のトポロジーを使用して、リモートのサードパーティ環境にプレゼンスと機能を複製または拡張できます。
お客さまがパブリッククラウドプロバイダーからワークロードを自社環境へ戻す中、こうしたハイブリッド展開は、企業のサービス提供に不可欠になりつつあります。CEは、オンプレミス、リモートデータセンター、プライベートクラウドやパブリッククラウド、さらにはリモートのネットワークエッジなど、あらゆる場所に配置できる軽量ノードまたはソフトウェア環境です。これにより、従来型データセンターへの依存を軽減し、F5のグローバル分散ネットワークとコンソールを活用しながら、管理された環境でデータを制御できます。
パブリッククラウド内のCEにより、Distributed Cloud Servicesのお客さまは、パブリッククラウドのリージョンを活用して、安全にリーチを拡大できます。また、F5はパブリッククラウド内のノードを使用して物理PoPインフラストラクチャを補完し、柔軟性とサービス展開の迅速性を高めています。これにより、任意のクラウドプロバイダーやリージョンを利用して、アプリケーションとコンテンツを迅速かつ確実に配信できます。
物理PoPとクラウドノードを組み合わせることで、F5は、ワークロードの実行が必要な場所で利用できる、レジリエントでセキュアかつ適応性の高いサービスポートフォリオを提供します。
まとめ
F5のグローバルネットワーク接続は、お客さまのクラウド変革とDistributed Cloud Platformの成功を支える中核的な要素です。複数の大陸とインフラストラクチャプロバイダーにまたがる広範でセキュアなネットワークを、すべてDistributed Cloud Consoleで管理することにより、F5はお客さまのアプリケーションとセキュリティサービスに優れたパフォーマンスを提供します。
F5はSaaS機能の拡充を続けており、デジタル時代の進化するニーズに応えながら、世界中のお客さまに優れた価値とサービスを提供できる確固たる体制を整えています。
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