サーバーレスは、今日のテクノロジー導入がいかに急速に進んでいるかを示しています。
「サーバーレス」という用語は、テクノロジー分野で一般的に使われるようになって間もないにもかかわらず、その利用は急速に拡大しています。Developer Economicsが実施した調査によると、2017年末時点でバックエンド開発者の19%がサーバーレスプラットフォームを利用していました。この数字だけでは驚くに値しないと思われるなら、Stack Overflowの2018年の調査では、10万人を超える回答者の57.9%が自身を「バックエンド開発者」と回答していたことも考慮してください。
2018年はまだ終わっていませんが、Sumo Logicの新しいレポートによると、企業の3社に1社がAWS Lambdaを利用しています。これがサーバーレスです。
他の調査や研究でも、同様に驚くほど高い導入率が示されています。企業の大半がクラウド全般を導入するまでには10年かかりましたが、クラウドファミリーに新たに加わったサーバーレスは、3分の1の企業が導入するまでに4年もかかりませんでした。
急速に普及している新しいテクノロジーは、サーバーレスだけではありません。今はまだ目新しさが失われていないため、その代表例として注目されているにすぎません。
現在の導入率と利用率を考えると信じがたいかもしれませんが、Dockerが登場したのは2013年、その関連技術であるKubernetesは2014年です。どちらも、テクノロジーとしては爆発的な勢いで普及しています。Sumo Logicの調査では、企業の3分の1がマネージドまたはネイティブのKubernetesソリューションを利用し、28%がAWSでDockerコンテナを利用していることが明らかになりました。この動きは、デジタルトランスフォーメーションの取り組みによって促進されていると考えられます。こうした取り組みにより、組織内では、新しいアーキテクチャ(マイクロサービス)やテクノロジー(コンテナ)に加え、新しいアプリケーションやアプリケーション機能を迅速かつ頻繁に市場へ提供するのに適した手法(アジャイル)の導入が重視されるようになります。
サーバーレスはクラウドの理想形です。少なくとも、開発者にとってはそう言えるでしょう。インフラストラクチャを気にする必要はなく、プロビジョニングも設定も不要です。サーバーレスでは、面倒な下準備に追われることもありません。それこそが最大のメリットだと言う人もいるでしょう。
しかし、企業にとっても、サーバーレスのスピードとビジネスモデルには価値があります。まさにユーティリティコンピューティングです。30分単位や1時間単位ではなく、使用した処理サイクルの分だけ料金を支払います。さらに、サーバーレスならコードをスムーズにデプロイできるため、数週間や数か月ではなく、数時間で機能をリリースできます。
サーバーレスは、オフプレミスのクラウドサービスだけではありません。「State of the Developer Nation」第14版」の回答者の17%が、サーバーレスをオンプレミスで利用していると回答しました。Apache Open Whiskのようなプラットフォームによってこれが可能になり、サーバーレスは運用とアプリケーション開発の両方に利用できるプラットフォームとして注目されています。
サーバーレスは現実のものとなり、爆発的に成長しています。新たなテクノロジー導入曲線の幕開けです。
著者について

Lori MacVittieは、F5のOffice of the CTOに所属するDistinguished Engineer兼Chief Evangelistであり、アプリケーションデリバリ、自動化戦略、インフラストラクチャに関する深い専門知識を有しています。AIエージェントのガードレール策定、脆弱なマルチクラウドアーキテクチャの分析、スケーラブルなシステムの限界の検証など、複雑な事柄を明快にすることで知られています。アプリケーション開発、ITアーキテクチャ、ネットワークおよびシステム運用の分野で、30年以上にわたる業界経験を有しています。F5入社前は、受賞歴のあるテクノロジー編集者として活躍していました。 MacVittieはコンピューターサイエンスの修士号を取得しており、セキュリティ、クラウド、エンタープライズアーキテクチャにわたる分野で多数の著作を発表しています。また、テーブルトークゲームとビデオゲームをこよなく愛し、チーズについては遠慮なく強いこだわりを語ります。
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