F5年次調査、アプリケーションのモダナイゼーションとエッジコンピューティングの加速を明らかに

公開日:2021年3月3日
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パンデミックを背景にデジタルトランスフォーメーションが引き続き進展し、AI、テレメトリ、マルチクラウド展開の重要性が一層高まる

シアトル発—F5(NASDAQ:FFIV)は本日、2021年版アプリケーション戦略の現状レポートの公開を発表しました。7回目となるこの年次調査では、複数のトレンドが収束しつつあることが明らかになりました。その多くは、企業がコロナ禍の消費者を取り巻く状況の変化に対応するため、デジタルエクスペリエンスを刷新する中で大きな影響を受けています。企業はこの1年間でデジタルトランスフォーメーションの取り組みを大幅に加速させており、この傾向はパンデミック収束後も続くと予想されます。対面でのやり取りが限られる中、アプリケーションと、それによって実現されるデジタルエクスペリエンスは、企業の存在感や成長力そのものとなっています。

「今年のレポートでは、ITチームが現在直面している、相反する多くの優先事項が浮き彫りになっています。もちろん、柔軟性や利便性とセキュリティの両立という従来からの課題もありますが、その一方で、組織は膨大な量のデータを生成しながら、そこから有意義なインサイトを引き出す方法を模索しています」と、F5のエグゼクティブバイスプレジデント兼BIG-IP担当ゼネラルマネージャーであるKara Spragueは述べています。「同様に、企業は運用コストを削減するために自動化への依存を強める一方、顧客中心のデジタルエクスペリエンスを実現するため、アプリケーションを個別のニーズに合わせて調整する傾向を強めています。こうした動きの多くは、業界がCOVIDに対応したスピードに起因しています。COVIDへの対応により、運用上のさまざまな検討事項、懸念、機会に、ほぼ一夜にして同時に対処する必要が生じたためです」

変化のスピードとエクスペリエンスのデジタル化に対応し続けることがITチームにとってほぼ不可能となる中、接続性の向上、レイテンシの低減、セキュリティの確保、データから得られるインサイトの活用は、これまで以上に重要になっています。また、マイクロサービス、API、コンテナは、DevOpsの観点から個々のアプリケーションのリリースを迅速化できる可能性がある一方、モダンアプリが広範に普及したことで複雑さも増しています。多くの組織では、デプロイを真に効率化するためのスキルが不足しています。特に、複数世代のアプリケーションアーキテクチャにまたがる幅広いアプリケーションポートフォリオを管理する場合、この傾向が顕著です。こうした状況を踏まえ、今回の調査では以下の4つのトレンドに焦点を当てています。クラウドおよびas-a-service型サービス、エッジコンピューティング、さらに、導入や管理に必要な専門知識が少なく、すぐにインサイトを得られるアプリケーションセキュリティおよびデリバリーテクノロジーへの関心が高まっていることが示されています。

より優れたデジタル体験を実現するアプリとアーキテクチャの継続的なモダナイゼーション

調査によると、87%の組織がモダンアーキテクチャと従来型アーキテクチャの両方を運用しており、レガシーシステムの柔軟性が低く、急速に変化するビジネス環境に適応できない場合には、モダナイゼーションが必要だと考えられています。回答者の4分の3以上(77%)が、現在、社内向けまたは顧客向けアプリケーションのモダナイゼーションに取り組んでいると回答しました。従来型とモダンのアプリケーションコンポーネントの機能を組み合わせられることから、主な手法としてAPIが採用されています。また、複数のアプリアーキテクチャを維持する組織の割合も増加しています。さらに、ベンダーがクラウドに適した代替手段を提供できる場合、as-a-serviceやマネージドサービスが一部のアプリケーションの代替として引き続き検討されていることも、この調査で確認されました。

コンテナ化の拡大に伴うエッジの台頭

エッジコンピューティングとは一般に、集中型データセンターの外部で実行される処理を指します。従業員や消費者がますます分散した場所からアクセスするようになる中、エッジコンピューティングは、レイテンシを低減し、今日のアプリケーションに求められるリアルタイムの応答性を高めるための重要な手段とされています。そのため、エッジは進化しなければなりません。これにより、複数のクラウド環境に分散して配置されるコンテナなど、モジュール型のアプリケーションコンポーネントをより適切にサポートできます。コンテナ化されたアプリケーションをエッジに配置すると、導入の迅速化と効率化に加え、拡張性とカスタマーエクスペリエンスの向上にもつながる可能性があります。こうしたメリットへの関心の高さを示すように、調査結果では、組織の76%がエッジ環境をすでに導入しているか、積極的に導入を計画しており、その主な推進要因として、アプリケーションパフォーマンスの向上と、データ収集および分析の実現が挙げられています。

SaaSとクラウド導入の成長を加速し、柔軟性とセキュリティのバランスを確保

クラウドにデプロイされるアプリケーションの割合が増加する中、回答者の3分の2以上(68%)が、アプリケーションのセキュリティおよびデリバリーテクノロジーの少なくとも一部もクラウドでホストしています。同時に、組織は、SaaSやエッジソリューションの追加、オンプレミス環境とマルチクラウド環境の維持、アプリケーションのモダナイゼーションによって生じるアーキテクチャの複雑さに対応するための体制を整えています。これらの要素を一貫したアプリケーション戦略に効果的に統合するには、動的なアーキテクチャ全体で、ツール、スキルセット、ITプロセス、分析の活用方法を高度化する必要があります。セキュリティは引き続き重要な推進要因です。攻撃者の先手を打つには、組織がオンプレミスで管理できるリソースの範囲を超える機能が必要になることも少なくありません。この課題をさらに浮き彫りにするように、調査回答者はセキュリティ向けSaaSを最も重要な戦略的トレンドとして挙げています。

変化する顧客とビジネスの期待に応えるうえでのテレメトリの重要性

大量のデータをビジネスインサイトに変えるためにテレメトリを活用することは、アダプティブアプリケーションに不可欠です。それでも、回答者の実に95%が、パフォーマンス、セキュリティ、可用性に関するインサイトを十分に得られていないと考えています。これは、現在の監視および分析ソリューションで得られるものよりも、はるかに明確なエンドツーエンドの全体像が求められていることを示しています。この点については、組織内の役割を問わず意見が一致しており、特に不足しているインサイトとして、アプリケーションの問題の根本原因、パフォーマンス低下の原因、潜在的な攻撃の詳細の3つが挙げられました。同時に、回答者の4分の3近くが、テレメトリデータをより有効に活用するためにAIを利用する意向を示しています。また、半数以上が、変化する状況に対応しながら防御力を高めるために自動的に適応できるアプリケーションへの移行を支援する手段として、AIに期待しています。

本レポートは、世界各地の幅広い業種、組織規模、職務にわたる1,500人以上の回答者を対象としています。本調査では、今日のデジタル経済がもたらす極めて困難な課題への対応において中心的な責任を担うIT意思決定者に焦点を当て、その優先事項、懸念、期待を明らかにしました。これらの回答から、現在および将来予想される顧客ニーズにより適切に応えるため、組織がアプリケーション戦略をどのように進化させているかが明確に見えてきます。

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F5について

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