約3分の2の政府機関のITリーダーが、レガシーシステムが依然としてモダナイゼーションの妨げになっていると回答しています。この現実は、多くの公共部門組織が意欲と慎重さの間で板挟みになっている理由を物語っています。各機関は、アプリケーションをモダナイズし、AIに備える必要性を認識していますが、老朽化したインフラ、増大するセキュリティリスク、厳格なコンプライアンス要件により、今後の道筋は複雑になっています。
とはいえ、公共部門の組織では、モダナイゼーションに向けた取り組みが着実に進んでいます。多くの組織がクラウドへの移行やアプリケーションのモダナイゼーションを積極的に進めるとともに、AIによってサービス提供、職員の生産性、市民とのエンゲージメントをどのように向上できるかを検討しています。課題は、可用性を確保し、機密データを保護し、社会からの信頼を維持しながら、これらを実現することです。
“AWSクラウドインフラストラクチャとF5 ADSPを組み合わせることで、公共機関は実用的かつ拡張性の高いモダナイゼーションへの道筋を確立できます。 ”
この安全で責任あるモダナイゼーションを実現するには、堅牢なクラウド基盤と一貫したアプリケーションレイヤーの制御が必要です。その実現に向けて、AWSとF5は、クラウドインフラストラクチャにアプリケーションデリバリ、セキュリティ、可視性を組み合わせ、レガシー、クラウド、AI主導の各環境にわたるサービスの進化に対応できる、拡張性とコンプライアンスを備えた公共部門向けモダナイゼーション基盤を提供します。
レガシーシステムとセキュリティリスクが依然として最大の障壁
レガシーインフラは、公共機関が安全にモダナイズできる範囲を今なお左右しています。これらのシステムは、分散アーキテクチャ、API駆動型サービス、AI対応ワークフローを想定して設計されたものではありませんが、現在も政府の重要な機能を支えています。
老朽化したプラットフォームは、公共部門のITチームに運用上の非効率やセキュリティ上の課題をもたらすことが少なくありません。更新や統合が難しいシステムは、運用負荷を増大させ、攻撃対象領域を拡大します。一方で、行政機関にはサービスの継続性と社会からの信頼を守る必要があるため、全面的な置き換えは現実的ではありません。
F5は、システムのホスト先を問わず、セキュリティと制御をアプリケーションレイヤーに近づけることで、政府機関によるこのリスクの軽減を支援します。F5 Application Delivery and Security Platform (ADSP)を通じて、政府機関は環境全体に一貫したアプリケーションセキュリティ、トラフィック管理、可視性を適用できます。一方、AWSは段階的なモダナイゼーションを支える、拡張性とコンプライアンスに対応したクラウド基盤を提供します。
このアプローチを組み合わせることで、政府機関は以下の方法で段階的にモダナイゼーションを進められます。
- オンプレミス環境とクラウド環境全体で一貫したセキュリティポリシーを維持する
- 新しいインターフェースやサービスの導入に伴うアプリケーション層の露出を低減
- ミッションクリティカルなサービスの可用性とパフォーマンスを維持
クラウド導入は広く進む一方、ミッションクリティカルなアプリの移行は依然として遅れています
現在、ほとんどの公共機関が明確なクラウド戦略を策定し、多くの汎用サービスがすでにクラウドプラットフォームへ移行しています。一方、ミッションクリティカルなアプリケーションは、コストへの懸念、アーキテクチャの複雑さ、規制上の慎重な対応が求められることから、オンプレミスに残るケースが少なくありません。
その結果、よく見られるギャップが生じます。行政機関ではクラウドを利用できるようになっていても、クラウドへの完全なモダナイゼーションには至っていない場合があります。重要なワークロードには、実行場所を問わず、高可用性、予測可能なパフォーマンス、強固なセキュリティ制御が引き続き必要です。環境間で一貫性が確保されていなければ、クラウド導入によって簡素化ではなく分断が生じる可能性があります。
F5は、使い慣れたアプリケーションデリバリおよびセキュリティ機能をAWS環境に拡張することで、この課題に対応し、政府機関がそれぞれのペースでモダナイゼーションを進められるようにします。AWSは、Kubernetes、サーバーレス、最新のDevOpsなど、複数のモダナイゼーション手段を提供し、F5 ADSPは、これらの手段全体にセキュリティを統合します。
このモデルにより、政府機関はセキュリティをCI/CDパイプラインの早期段階に組み込み、クラウドとデータセンターにまたがる複雑さを軽減し、市民や職員の負担を最小限に抑えながら使いやすさを維持できるため、安全なアプリケーションのモダナイゼーションを推進できます。
AIにより、セキュリティ、コンプライアンス、レジリエンスの重要性が一層高まる
現在、政府機関では、多言語による住民サービス、不正検知、生産性向上のための自動化などのユースケースを検討しています。しかし同時に、生成AIに関する専門知識が豊富または非常に豊富であると回答したのは、政府機関のリーダーの6分の1にすぎず、対応準備に大きな隔たりがあることが浮き彫りになっています。
AIは新たな機能をもたらす一方で、新たなリスクも生み出します。AIを悪用した不正行為は現在広く蔓延しており、政府機関で不正対策に携わる担当者のほぼ全員が被害に遭遇したと回答し、70%が過去5年間で増加したと回答しています。ボットはログインフロー、パスワードのリセット、アプリケーションレイヤーを標的とする傾向を強めています。また、AIシステムには、プロンプトインジェクション、データ漏洩、ポリシー違反などのリスクがあります。
F5は、実行時にAIモデル、エージェント、インタラクションを保護することで、政府機関によるこうしたリスクへの対処を支援します。F5 ADSPやF5 AI Guardrails (https://www.f5.com/products/ai-guardrails) などのテクノロジーを通じて、プロンプトインジェクションやジェイルブレイクを含む敵対的攻撃からAIシステムを保護できます。また、AIデータを保護して漏えいやコンプライアンス違反を防止し、モデルとエージェントの権限を適用することで責任あるAI利用を管理するとともに、AIインタラクション全体にわたる継続的な可視性とトレーサビリティを維持できます。
モダナイゼーションを妨げずにコンプライアンス要件に対応
コンプライアンスは、公共部門のモダナイゼーションを左右する重要な制約であり続けています。AWS GovCloud (US)は、米国領内で米国市民が運用するクラウドサービスを通じて、米国の連邦政府、州政府、地方自治体の機関を支援し、FedRAMP High、CJIS、ITAR、EAR、DoD SRGなどの主要なフレームワークに準拠しています。
F5は、アプリケーションとデータのセキュリティを、FISMA、FIPS 140-2/140-3、Common Criteria、CSfC、DoDIN APLなどの政府要件に適合させることで、これらの統制を補完します。
この整合性により、アーキテクチャやユースケースが進化してもコンプライアンス上のギャップを生じさせることなく、政府機関はアプリケーションのモダナイゼーションとAIの導入を進められます。
確信を持ってモダナイゼーションを推進
公共部門のモダナイゼーションでは、リスクを増大させることなく前進することが重要です。レガシーシステムによる制約、クラウド導入の遅れ、AIのセキュリティに関する懸念は密接に関連しているため、個別に対処しても効果が得られることはほとんどありません。
AWSクラウドインフラストラクチャとF5 ADSPを組み合わせることで、公共機関は実用的かつ拡張性の高いモダナイゼーションへの道筋を確立できます。このアプローチは、アプリケーションの安全なモダナイゼーションを支援し、APIと機密データを保護するとともに、大規模環境でのパフォーマンスと可用性を確保し、責任あるAI導入を可能にします。
その結果、セキュリティ、コンプライアンス、社会からの信頼を維持しながら、公共サービスを強化するモダナイゼーションを実現できます。
詳しくは、F5の「F5 on AWS」Webページをご覧ください。
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