Gartnerは、初の「AIアプリケーションセキュリティ分野のEmerging Market Quadrant(eMQ)」において、F5をわずか2社のMarket Shaperのうちの1社として評価しました。これは、大企業のAI導入に最も柔軟に対応できるソリューションを目指して、F5 AI Security Platformの開発に取り組んできたF5の画期的な成果を裏付けるものだと考えています。
Gartnerは、Market Shapersクアドラントのベンダーについて次のように説明しています。「このクアドラントのベンダーは、業界の形成を牽引しています。革新的な企業の買収や、AIワークフロー向けの一元管理ツールの導入を通じて、包括的なプラットフォームを構築しています。」

F5の位置付けが重要だと考える理由
Emerging Market Quadrantは、急速に変化する新興市場のベンダーを視覚的に把握できるよう、購入者にスナップショットを提供するデータ主導型の調査です。Magic Quadrantのように他のベンダーとの相対評価ではなく、スコアに基づく絶対評価で位置付けられます。
“このクアドラントに位置するベンダーは、業界の形成を牽引しています。革新的な企業の買収や、AIワークフロー向けの一元管理ツールの導入を通じて、包括的なプラットフォームを構築しています。”
— Gartner「Emerging Market Quadrant for AI Security」
AI Application Security Emerging Market Quadrantでは、「市場を破壊する可能性」と「実行可能性」という2つの軸に沿ってベンダーを位置付けています。F5の理解では、「市場を破壊する可能性」はベンダーのアプローチが市場の仕組みを変え得るかどうかを評価し、「実行可能性」はベンダーがエンタープライズ規模で提供できるかどうかを評価するものです。
一方の軸で高い評価を得ても、もう一方では低い評価となるベンダーもあります。F5は、両方の軸で高く評価されたと認識しています。この位置付けは、企業におけるAI導入ライフサイクル全体を通じて、検出、テスト、ガバナンス、ランタイム保護を網羅するAIセキュリティ機能へのF5の包括的なアプローチを反映したものと考えています。
F5がAIセキュリティ市場をどう形作っているか
この1年は、F5のAIセキュリティ戦略が大きく拡大する転機となりました。F5 AI Security Platformの導入により、継続的なAIガバナンス、AIディスカバリ、AIセキュリティテスト、AIランタイム保護、AIオブザーバビリティを、生成AIとエージェント型AIの両方に対応する単一の適応型ループに統合しました。また、SurePath AIの買収を通じて、ネットワークベースのディスカバリと意図分類を追加し、従業員全体におけるリスクの高いAI利用を可視化しました。
これらのソリューションはクローズドループとして機能し、お客さま固有のビジネス、セキュリティ、規制上の要件に合わせて迅速にカスタマイズされます。F5 AI Red Teamがギャップを特定し、F5 AI Guardrailsがそれらに対する制御を適用し、F5 AI Remediate が引き継ぎを自動化します。運用時には、AIを活用する攻撃者やエージェント型の攻撃者がスピード面で優位に立つなか、数週間を要していたプロセスを数分に短縮できます。検出された問題はすべて制御に反映され、環境の変化に応じて各制御がテストされます。F5は、この中核となるループと、それを迅速に完結できることが、F5がMarket Shaperに位置付けられた一因だと考えています。
AIが何をするかと同じくらい、どこで稼働するかが重要
Gartnerの評価におけるもう1つの軸は「実行可能性」です。この点でF5は、新たな市場が形成される以前から優位性を有していたと考えています。F5は30年以上にわたり、世界最大規模の金融機関、医療システム、サービスプロバイダー、政府機関を支援してきました。あらゆるテクノロジーの転換期を通じて培った経験から、お客さまには、導入方法や導入場所を自由に選べることが常に必要だと認識しています。
“今回の評価は、エンタープライズAIの導入ライフサイクル全体にわたり、検出、テスト、ガバナンス、ランタイム保護を網羅するAIセキュリティ機能へのF5の包括的なアプローチを反映したものと考えています。”
その現実を踏まえ、F5は当初からAIセキュリティを構築してきました。F5 AI Security Platformは、お客さまが管理する環境内だけで重要なワークロードをテストし、保護します。リスク許容度が極めて低いお客さま向けには、F5 AI GuardrailsとF5 AI Red Teamを完全にエアギャップされた環境に導入して実行できます。処理はローカルで行われ、F5や第三者のクラウドサービスへの外部通信は一切発生しません。
ワークロードがどこにあっても、同じ制御機能とポリシーモデルを利用できます。データレジデンシーやデジタル主権の要件への対応を進めるお客さまにとって、これは多くの場合、最初に確認する事項であり、評価の大半が早い段階で打ち切られる要因でもあります。
市場の未来を見据えた対応
この市場はまだ黎明期にありますが、あらゆる企業が直面する重大な課題への対応が求められています。従来のAIアプリケーションだけでなく、独自のアイデンティティを持ち、他のエージェントを呼び出し、人間を介さずに動作するエージェントのセキュリティ確保も含まれます。こうしたトラフィックのセキュリティを確保することは、すべての企業が取り組むべき課題であり、F5が継続的に実験とイノベーションに取り組む原動力となっています。
詳細については、Gartnerのレポート全文をダウンロードしてご覧ください。
Gartner、『AIアプリケーションセキュリティの新興市場クアドラント:既存ベンダー』、Meghan Hollisほか、2026年9月14日
Gartnerは、Gartnerの刊行物に掲載されているいかなる企業、ベンダー、製品、サービスも推奨するものではなく、最高の評価またはその他の認定を受けたベンダーのみを選択するようテクノロジーユーザーに助言するものでもありません。Gartnerの刊行物は、Gartnerのビジネスおよびテクノロジーインサイト部門の見解を示すものであり、事実を表明するものと解釈されるべきではありません。Gartnerは、本刊行物に関して、商品性または特定目的への適合性に関する保証を含め、明示または黙示を問わず、すべての保証を否認します。
この図は、Gartner, Inc.がより広範な調査資料の一部として発行したものであり、資料全体の文脈に照らして評価する必要があります。Gartnerの資料は、ご要望に応じてF5から提供いたします。
著者について

John Maddisonは、F5の最高マーケティング責任者です。サイバーセキュリティ、クラウド、通信の分野で、製品チームおよびコーポレートマーケティング部門を率いてきた30年以上の経験があります。F5入社前はFortinetに12年間在籍し、直近では最高マーケティング責任者兼製品戦略担当エグゼクティブバイスプレジデントを務めました。それ以前には、Trend Micro、Vina Communications、Octel Communicationsで要職を歴任しました。 英国デヴォン州のPlymouth Universityで工学の理学士号(B.S.)を取得しています。
John Maddisonのその他のブログ記事関連するブログ記事

F5 Distributed Cloud CDN:アプリを高速化、ワンクリックで有効化、コストを削減
F5 Distributed Cloud CDNなら、既存のセキュリティポリシーを変更することなく、ワンクリックでアプリを高速化し、オリジンの負荷とエグレスコストを削減して、コンバージョンを向上できます。

F5 BIG-IP v21.1を先行紹介:AIセキュリティ、PQC、ソフトウェアの機能強化
F5のBIG-IP v21.1がAIセキュリティとPQC対応への準備をどのように実現するかをご紹介します。
新しいAI AssistantでGuardrailsを高度化し、セキュリティを強化
F5の新しいAI Assistantは、AI Guardrailのカスタムスキャナー機能に直接組み込まれています。この機能により、企業はGenAIを活用して、自社固有のユースケースや独自のリスクプロファイルに沿ったポリシーを作成し、標準搭載の保護機能を超える対策を実現できます。
EU AI Actへの準拠がより容易に
AIシステム全体でEU AI Act、特に最も重大な禁止事項を運用に落とし込むには、どうすればよいのでしょうか。GenAIを導入するチームにとって、Article 5の「禁止されるリスク」に関する規定への対応には特有の課題があります。操作的な行為、生体認証による監視、ソーシャルスコアリングなど、最も重大な違反の多くは、従来のセキュリティツールでは容易に検出できないためです。F5のAI […]
AIレッドチームに欠けているものと、その改善方法
レッドチーミングは長年にわたり、企業セキュリティの要となってきました。しかし生成AIに関しては、多くの組織が新たな脅威環境に旧来の手法を適用しています。静的なプロンプトテスト、単発の監査、CLIベースのツールでは明らかな不具合を発見できる場合もありますが、導入後の生成AIシステムの挙動が持つ現実世界の複雑さを捉えられることはほとんどありません。 […]
欧州連合の人工知能法
AIが国際ビジネスのあり方を変える中、欧州連合の人工知能法(EU AI Act)は、AI技術の進化における重要な節目となっています。27か国で法制化されたこの重要な規制枠組みは、AIの利用を予定するあらゆる企業や組織に影響を及ぼし、AIシステムのあり方を形作ることになります。[…]