今週開催するF5最大の顧客向けイベントAppWorldで、F5を改めてご紹介します。わずか7年前、F5はデータセンターの負荷分散を専門とする企業であり、製品売上の約90%をオンプレミス環境向けハードウェアの永続ライセンス販売が占めていました。
当時、業界では、すべてのアプリがいずれクラウドでホストされるか、SaaSとして利用されるようになるという見方が広く浸透していました。オンプレミスのあらゆるものが消滅するとの予測もありました。ハイブリッドITは過渡的な状態にすぎず、アプリが異なる場所に存在するのは、すべてをクラウドへ移行するまでの一時的な期間だけだと考えられていました。
レイヤー4~7のアプリケーションデリバリとセキュリティを長年にわたりリードしてきたF5は、業界や世間の大勢とは異なる見方をしていました。未来はハイブリッドかつマルチクラウドになると考えていたのです。
確かに、お客さまはアプリをクラウドへ移行していました。単純なアプリ移行では、多くの場合、F5も一緒に移行していました。また、パブリッククラウドのネイティブサービスを利用するため、アプリのリファクタリングとモダナイゼーションに投資するケースもありました。しかし、ほぼすべてのケースで、移行先は単一のクラウドではなく、複数のクラウドでした。さらに、データセンターから完全に撤退するには、当初の計画をはるかに上回る時間と投資が必要となっていました。
複数のアプリ環境が共存する未来と、アプリへのゲートウェイとしてのAPIの台頭により、アプリのセキュリティ確保と配信の方法が大きく変わると認識していました。そこで、社内発のイノベーション、大きな変革をもたらす買収、そしてハイブリッドおよびマルチクラウドが定着すると見込まれる世界で、お客さまのニーズに応える方法を根本から見直すことに投資しました。
今日では、企業が意図していたかどうかにかかわらず、分散アーキテクチャが新たな標準となっていることは明らかです。従来型アプリとモダンアプリはいずれも、複数のクラウド、SaaS、エッジロケーション、企業のデータセンターなど、多様な環境に分散しています。F5の「2024 State of Application Strategy」調査によると、組織の88%が、オンプレミスとクラウドにまたがるハイブリッド環境にアプリとAPIを展開しています。5組織のうち約2組織が、6つの異なる環境でアプリとAPIを運用しています。
つまり、ハイブリッドおよびマルチクラウドの分散環境が新たな標準となっています。あらゆるアプリケーションに最適な単一のアプリ環境は存在しないため、企業はハイブリッドおよびマルチクラウドインフラストラクチャがもたらす柔軟性を活用しています。Deloitteが報告しているように、「マルチクラウドは複雑に感じられるかもしれませんが、それが私たちの生きる現実であり、今後も当面は続くと考えられます」
しかし、非常に高いユーザーの期待に応えながら、こうした分散型のアプリとAPIを管理することは困難です。アプリとAPIが生活やビジネスに欠かせない存在となる一方で、そのセキュリティ確保と配信も大幅に複雑化しています。サポートするアプリ環境が増えるたびに、複雑さは指数関数的に増大します。現在、4つの環境にアプリを展開している一般的な組織では、アプリの展開先がオンプレミスに限られていたときと比べ、管理とセキュリティ確保が必要なアプリケーションデータパスが10倍に増えています。
さらに、AIの普及によって複雑さが増すだけでなく、サイバー脅威アクターはより高度な能力を手にすることになります。すでにAIを活用した新たなアプリが急増し、それを上回る数のAPIが生み出されています。
アプリケーションやデータへのゲートウェイであるAPIは、今やサイバー攻撃の主要な標的となっています。アプリケーションには財務データ、企業秘密、ユーザーの機密情報が含まれているため、侵害が企業にもたらす損失ははるかに大きくなります。ネットワークとエンドポイントの保護は以前から企業の優先課題でしたが、現在はアプリケーションとAPIのセキュリティに注力する企業が増えています。アプリケーションとAPIを保護することは、収益を守ることにつながるためです。
煩雑さを解消し、驚くほど簡単に
F5は、お客さまがデジタルトランスフォーメーションの取り組みを加速し、新たなインフラストラクチャ環境へと拡張し、マイクロサービスアーキテクチャを採用するにつれて、複雑さが増大し、大きな負担になり得ることを認識していました。
だからこそF5は、ハイブリッドおよびマルチクラウドが現実となった環境でお客さまを支援するため、自社とポートフォリオを抜本的に変革しました。導入場所を問わず、あらゆるアプリとAPIのセキュリティ確保と配信に伴う複雑さを軽減し、お客さまの業務を容易にすることがF5の使命です。
ここ数年、F5は変革を遂げ、あらゆる場所で、あらゆるアプリとAPIを保護、配信、最適化する唯一のソリューションプロバイダーとなりました。F5のポートフォリオは、ハイブリッド環境とマルチクラウド環境においてお客さまが直面する最も困難な課題を解決できるよう設計されています。
F5の各製品ファミリーは、お客さまのアプリケーションポートフォリオのさまざまな領域におけるハイブリッドおよびマルチクラウドのニーズに対応します。BIG-IPは、オンプレミスとクラウドにわたり、従来型アプリケーションの配信とセキュリティを提供します。NGINXは、オンプレミス、クラウド、Kubernetes環境にわたり、モダンアプリケーションとAPI向けに軽量なアプリケーション配信とセキュリティを提供します。Distributed Cloud Servicesは、オンプレミス、クラウド、エッジ環境にわたり、アプリケーションのセキュリティ、配信、接続のためのSaaSおよびマネージドサービスを提供します。
F5は、お客さまのハイブリッド環境とマルチクラウド環境の簡素化を支援することに情熱を注いでいます。自動化に加え、動的セキュリティポリシーやAPIディスカバリなどの高度な導入手法を活用することで、アプリとAPIをより迅速かつ効率的に、優れたコスト効率で保護し、提供できるようにします。
AI時代におけるお客さまの成長を支援
企業が急速に変化する脅威環境と、増大するIT運用の複雑さへの対応に追われる中、F5は、あらゆる場所で、あらゆるアプリとAPIのセキュリティ確保、配信、最適化を大幅に容易にするという使命を着実に果たしています。
最新のテクノロジー課題に取り組むお客さまに寄り添ってきたからこそ、F5は、お客さまがAIの力を活用する今、その支援に必要な準備が整っています。企業がAIサービスの導入を拡大する中、データ、モデル、サービスをつなぐAPIの保護は、極めて重要なセキュリティ課題です。
本日の発表とWibの機能追加により、F5は現在、市場で最も包括的なAPIセキュリティソリューションを提供しています。APIコードのスキャンとテスト、APIコード分析、APIの検出とトラフィック分析、ランタイム保護と適用に対応するシングルベンダーソリューションを提供できるのは、F5だけです。
また、F5はポートフォリオ全体でAIの活用を進めています。F5’s AI Data Fabricにより、脅威にリアルタイムで適応・対応し、より多くの情報に基づく意思決定に役立つインサイトを生成し、修復などの措置を迅速に講じられるインテリジェントなサービスを提供できるようになります。このプラットフォームは、F5 Distributed Cloud Services、BIG-IP、NGINXからのテレメトリを集約し、AI対応ツールと自動化機能を提供することで、より多くのことを容易に実行できるよう支援します。
また、近日提供予定のAIアシスタントにより、自然言語インターフェースを使用してF5ソリューションを操作・管理する方法が変わります。F5 AI Data Fabricを基盤とし、まもなくF5 Distributed Cloud Consoleから利用可能になるこのアシスタントは、リアルタイムのデータ可視化、異常の特定、ポリシー設定の照会、修復措置の適用が可能なインテリジェントパートナーとして機能します。
現在、F5は、あらゆる場所で、あらゆるアプリとAPIを保護、配信、最適化できる唯一のソリューションプロバイダーです。オンプレミス、複数のパブリッククラウド、エッジにアプリを展開しているお客さまに対し、F5は各環境向けの包括的なソリューションを提供できる唯一のベンダーです。
もちろん、F5はそこで歩みを止めることはありません。需要の変化に応じてアプリが自律的にスケールアップ/ダウンし、サイバー攻撃やサービスの不安定化を被害が生じる前に検知して無力化し、豊富なテレメトリと機械学習を活用してアプリのパフォーマンス、レジリエンス、セキュリティを継続的に最適化できる世界の実現に向け、新たな機能に投資しています。
今後もシンプル化に注力し、アプリケーションのセキュリティとデリバリーに関する豊富な専門知識を活かして、アプリが展開されるあらゆる環境で、お客さまのセキュリティに関する負担を軽減し、アプリのパフォーマンスを最大限に引き出せるよう支援していきます。
F5は現在も、そしてこれからも、お客さまの現在および将来のハイブリッド/マルチクラウド環境におけるアプリのニーズに歩調を合わせていきます。新たなF5をぜひご覧ください。
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