複雑さを増やさずWebアプリを保護:F5のAI搭載WAFがWAFセキュリティを変革

F5 ADSP | 2026年3月17日

今日の脅威環境は、かつてない速さで変化しています。その背景には人工知能の進歩があり、攻撃者はこれまで以上に高度で自動化された脅威を生み出せるようになっています。悪意のあるボット、高度で持続的な脅威(APT)グループ、標的を厳密に絞った攻撃は、今や組織が日常的に直面する現実です。

AIを活用した攻撃は、大規模にWebアプリケーションを標的とし、防御を回避するために急速に適応しています。Webアプリケーションファイアウォール(WAF)は、攻撃を緩和するための最前線の防御策の1つであり、最新の自動化された攻撃に対応できるよう進化を続けています。この進化において重要であり、セキュリティ運用チームが特に重視しているのが、正規のユーザートラフィックをブロックする可能性があるWAFの「誤検知」を減らすことです。

AIを活用したWAFにより、F5 Distributed Cloud WAFは高度な多層分析を提供し、最新のWebアプリケーションとAPI全体で検知率を向上させます。

高いレベルの脅威対策を確保しながら誤検知を減らすために、WAFシグネチャを継続的に再調整し、改良することは、実務担当者にとって難しいバランス調整です。WAFの複雑な手動チューニングには、セキュリティ、開発、運用の各チームによる時間のかかる連携が必要ですが、いずれのチームもすでに余力がない可能性があります。セキュリティ上の意思決定でスピード、精度、連携のいずれかを犠牲にせざるを得ない場合、組織が保護されない状態が長期化します。だからこそ、より高度なAI対応WAFテクノロジーが必要です。

F5 Distributed Cloud WAFによるAI搭載WAFのご紹介

AIを活用したWAFである「F5 Distributed Cloud WAF」は、継続的な手動調整を必要とせず、脅威に対する保護を強化し、誤検知を減らすというニーズに応える、Webアプリケーションファイアウォールの常識を変えるソリューションです。

多層分析を取り入れてシグネチャを補完し、効率的なWAF導入に役立つリスク評価を生成するWAFを想像してみてください。信頼性の高いシグネチャ、精度向上のためにLLMでラベル付けされた厳選済みのシグネチャの組み合わせ、攻撃の兆候(SQLiシグナルなど)、リアルタイムMLモデルといった複数の要素を考慮し、すべてのWebリクエストを動的に評価することで、従来のWAFでは見逃す可能性のある攻撃を検出します。

AIを活用したWAFは、WAFの運用パラダイムを根本から変革します。組織は、設定に多大な手間を要する環境から脱却し、実行可能で成果に基づく意思決定に注力できるようになります。数百、数千ものシグネチャを手動で調整する代わりに、システムが脅威を動的に評価し、正当なユーザーの利用を妨げることなく、真に悪意のある攻撃者だけをブロックする仕組みを活用できます。これにより、セキュリティチームは、ユーザーを誤って妨害するという従来の懸念を抑えながら、WAFをより早期にブロッキングモードで導入し、即時に保護を提供できます。

主要なリスク領域を大幅に最小化

AIを活用した機能により、F5 Distributed Cloud WAFは多層的かつ詳細な分析を提供し、最新のWebアプリケーションとAPI全体で検知率を向上させます。多角的なアプローチを用いて、信頼度の高いシグネチャ、攻撃指標、高度なAIモデルによってラベル付けされた厳選済みのシグネチャの組み合わせ、リアルタイムのML分類を集約し、潜在する脅威を特定します。

これらの機能により、F5 Distributed Cloud WAFは主要なリスクカテゴリーにおいて大きなメリットをもたらします。

  • 誤検知によるリスク:ブロックポリシーをきめ細かく制御することで、ユーザーの利便性を損なうことなく、実際の攻撃をブロックできます。正規ユーザーをブロックすると、ビジネスに深刻な影響を及ぼす可能性があります。F5 Distributed Cloud WAFは、階層化されたデータドリブン型のアプローチに基づき、各Webリクエストに高、中、低のリスクレベルを割り当てることで、この問題を解決します。
  • 保護開始までの時間が長いことによるリスク:AIを活用したWAFは、手動でのWAFチューニングを最小限に抑え、例外を繰り返し設定する必要性を低減します。セキュリティチームは、数週間から数か月に及ぶ微調整を行うことなく、より迅速にブロッキングモードへ移行でき、これまで以上に早く保護を提供できます。これにより、セキュリティ、開発、運用の各チームが連携しやすくなり、プロセスを効率化できます。

今日の攻撃者は、かつてないほど巧妙で適応力が高く、自動化も進んでいます。AIを活用したWAFなどの進化により、シグネチャベースの検知に加えて、よりインテリジェントな多層型ソリューションを利用できます。Distributed Cloud WAFのこの新機能は、セキュリティチームの運用負荷を大幅に軽減すると同時に、保護開始までの時間を短縮します。

詳細については、F5 Distributed Cloud WAFのWebページをご覧ください。


共有

著者について

Erin Verna
Erin Vernaシニア・プリンシパル・プロダクトマーケティングマネージャー | F5

Erin Vernaのその他のブログ記事
Debrup Ghosh
Debrup Ghoshプリンシパルプロダクトマネージャー | F5

Debrup Ghoshのその他のブログ記事

関連するブログ記事

F5 Distributed Cloud CDN:アプリを高速化、ワンクリックで有効化、コストを削減
F5 ADSP | 2026/04/15

F5 Distributed Cloud CDN:アプリを高速化、ワンクリックで有効化、コストを削減

F5 Distributed Cloud CDNなら、既存のセキュリティポリシーを変更することなく、ワンクリックでアプリを高速化し、オリジンの負荷とエグレスコストを削減して、コンバージョンを向上できます。

F5 BIG-IP v21.1を先行紹介:AIセキュリティ、PQC、ソフトウェアの機能強化
F5 ADSP | 2026/03/11

F5 BIG-IP v21.1を先行紹介:AIセキュリティ、PQC、ソフトウェアの機能強化

F5のBIG-IP v21.1がAIセキュリティとPQC対応への準備をどのように実現するかをご紹介します。

新しいAI AssistantでGuardrailsを高度化し、セキュリティを強化
F5 ADSP | 2025/09/22

新しいAI AssistantでGuardrailsを高度化し、セキュリティを強化

F5の新しいAI Assistantは、AI Guardrailのカスタムスキャナー機能に直接組み込まれています。この機能により、企業はGenAIを活用して、自社固有のユースケースや独自のリスクプロファイルに沿ったポリシーを作成し、標準搭載の保護機能を超える対策を実現できます。

EU AI Actへの準拠がより容易に
F5 ADSP | 2025/08/01

EU AI Actへの準拠がより容易に

AIシステム全体でEU AI Act、特に最も重大な禁止事項を運用に落とし込むには、どうすればよいのでしょうか。GenAIを導入するチームにとって、Article 5の「禁止されるリスク」に関する規定への対応には特有の課題があります。操作的な行為、生体認証による監視、ソーシャルスコアリングなど、最も重大な違反の多くは、従来のセキュリティツールでは容易に検出できないためです。F5のAI […]

AIレッドチームに欠けているものと、その改善方法
F5 ADSP | 2025/06/12

AIレッドチームに欠けているものと、その改善方法

レッドチーミングは長年にわたり、企業セキュリティの要となってきました。しかし生成AIに関しては、多くの組織が新たな脅威環境に旧来の手法を適用しています。静的なプロンプトテスト、単発の監査、CLIベースのツールでは明らかな不具合を発見できる場合もありますが、導入後の生成AIシステムの挙動が持つ現実世界の複雑さを捉えられることはほとんどありません。  […]

欧州連合の人工知能法
F5 ADSP | 2024/08/01

欧州連合の人工知能法

AIが国際ビジネスのあり方を変える中、欧州連合の人工知能法(EU AI Act)は、AI技術の進化における重要な節目となっています。27か国で法制化されたこの重要な規制枠組みは、AIの利用を予定するあらゆる企業や組織に影響を及ぼし、AIシステムのあり方を形作ることになります。[…]